ブライアン・カーニハンとは? わかりやすく解説

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ブライアン・カーニハン

【英】Brian W. Kernighan

ブライアン・カーニハンとは、米国計算機研究者である。AT&Tベル研究所在籍しデニス・リッチー共同で『プログラミング言語C』を著したことなどで知られている。同書C言語正式に規格化されるまで、事実上規格書として扱われてきた。現在でもプログラミングにおける古典として読み継がれている。

ブライアン・カーニハン
※肖像は御本人の許可を得て掲載しております。

1964年カナダトロント大学工学物理卒業したブライアン・カーニハンは、米国渡りプリンストン大学大学院電気工学研究した1969年には博士号取得している。

その後UNIXにおけるデータ処理プログラムawk」の開発などの功績挙げている。現在は計算機科学教授としてプリンストン大学在籍し活動続けている。


ブライアン・カーニハン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/26 07:17 UTC 版)

ブライアン・カーニハン
ブライアン・カーニハン(2012年)
生誕 (1942-01-01) 1942年1月1日(82歳)[1]
カナダオンタリオ州トロント
市民権 カナダ
研究分野 計算機科学
研究機関 プリンストン大学
出身校 トロント大学
プリンストン大学
主な業績 Unix
AWK
AMPL英語版
プログラミング言語C
プロジェクト:人物伝
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ブライアン・カーニハン (: Brian Wilson Kernighan1942年1月1日 - ) は、ベル研究所に在籍していたカナダ出身の計算機科学者である。C言語やUNIXの開発者であるデニス・リッチーケン・トンプソンと共に、C言語およびUNIXに対する多くの研究開発結果による貢献で知られている。

デニス・リッチーと共著の『プログラミング言語C』(通称:K&R)は、C言語の規格化が成されるまで事実上の規格書的な扱いを受けていた。現在でも古典的な教科書の一つである。

現在は、計算機科学部教授としてプリンストン大学に在籍している。

経歴(若年期)

トロント大学で物理工学に関する学位を得た後、プリンストン大学で電子工学に関する研究で博士号を得た。

功績

多くのプログラミング言語入門書で、最初のプログラムとして書かれる Hello world は、彼がベル研究所で書いたB言語に対するチュートリアルで初めて使われたものである[2]

いわゆる『K&R』のKとして広く知られているが、2003年の本人インタビューによると、C言語の設計にカーニハンは全く関わっていない(完全なるデニス・リッチーの仕事)[3]であるという。

また UNIX 上で開発されたプログラミング言語 AWK 名前の「K」は彼の名前の頭文字である。

著書

日本語題 原題(英語) 出版年 共著者 日本語版訳者
ソフトウェア作法 Software Tools 1976年 P. J. プローガ 木村泉
プログラミング言語C The C Programming Language 1978年 デニス・リッチー 石田晴久
プログラム書法 The Elements of Programming Style 1982年 P. J. プローガ 木村泉
UNIXプログラミング環境 The Unix Programming Environment 1984年 ロブ・パイク 石田晴久
プログラミング言語AWK The AWK Programming Language 1988年 ピーター・J. ワインバーガー
アルフレッド・V. エイホ
足立高徳
プログラミング作法 The Practice of Programming 1999年 ロブ・パイク 福崎俊博
プログラミング言語Go The Go Programming Language 2015年 アラン・ドノバン 柴田芳樹

脚注

  1. ^ Lohr, Steve (31 October 2002). “To the Liberal Arts, He Adds Computer Science”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2002/10/31/technology/to-the-liberal-arts-he-adds-computer-science.html?pagewanted=all. "Mr. Kernighan, 60, is a renowned computer scientist" 
  2. ^ A TUTORIAL INTRODUCTION TO THE LANGUAGE B Archived 2015年2月3日, at the Wayback Machine.
  3. ^ Interview with Brian Kernighan”. Linux Journal. 2003年7月29日閲覧。

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