サクラエディタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/27 01:15 UTC 版)
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開発元 | Sakura Editor Organization |
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初版 | 1999年4月1日 |
最新版 | |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 |
C++ |
対応OS | Microsoft Windows |
対応言語 | 日本語 |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | テキストエディタ |
ライセンス | zlib License |
公式サイト | sakura-editor![]() |
サクラエディタ(Sakura Editor)は、Windowsプラットフォームで動作する日本語テキストエディタである。オープンソースで開発されている。
歴史
原作者はnakatani(Norio Nakatani、たけ、竹パンダ)[2]。1998年の春頃から原作者により開発が始まった。なお、エディタ名の「サクラ」は「ちょうど桜が咲いていた頃だった」ことに由来する[3]。
2000年頃からソースを公開してコミュニティによる開発が行われるようになる。当初はSourceForge.netで開発が進められていたが、運用効率や安定性の問題があり、移転を検討し[4]、2018年5月28日にGitHubに移転した[5]。
特徴
標準でクリーム色の背景。プログラムのソースコードを編集するのに向いており、キーワードの強調表示・アウトライン解析・補完入力などが使用できる。また、基本的な機能として複数エンコード・Grep・マクロ等も完備する。
改行コードが混在した文書を扱える。
Shift_JIS、ISO-2022-JP、EUC-JP、UTF-16、UTF-8、UTF-7など各種文字コードにも対応している。Ver.1.x(ANSI版)では、Shift_JISに変換したデータを保持していたため、Shift_JISで表現できない文字は扱えないという制約があった。2011年2月11日にリリースされたVer.2.x(Unicode版)以降では内部データをUnicodeで保持するようになり、Shift_JIS で表現できない文字も扱える。
ライセンス
初期の頃はソースコードは公開されているものの明確なライセンスが定められていなかった[6]。オープンソースを自称していたが、Open Source Initiativeに拠るオープンソースの定義には合致していなかった。
2007年10月、zlibライセンスの完全適用を目指して過去の著作権者・貢献者に同意を求める呼びかけを開始した[7][8]。しかし、全員からの同意を集められず、実施できなかった[9]。
2018年頃、改めて議論が行われ、zlibライセンスを適用することになった[10]。2019年3月リリースのv2.4.0-alpha1以降はzlibライセンスで配布されている[11]。
脚注
- ^ "Release 2.4.2"; 閲覧日: 2022年12月24日; 出版日: 2022年12月10日.
- ^ 株式会社インプレス (2012年4月19日). “オープンソースで開発されている老舗のテキストエディター「サクラエディタ」”. 窓の杜. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “FAQ/22 - SakuraEditorWiki”. sakura.qp.land.to. 2025年9月20日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2018年5月21日). “「サクラエディタ」プロジェクトが“SourceForge.net”から“GitHub”への移行を検討/“OSDN(旧SourceForge.JP)”からのオファーも”. 窓の杜. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “ダウンロード - サクラエディタ”. sakura-editor.github.io. 2025年9月21日閲覧。
- ^ “sakura-editor source code ドキュメント - ソースコードのライセンス”. 2010年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月5日閲覧。
- ^ “zlib/libpngライセンス適用へ | サクラエディタ過去ログ”. sakura-editor.github.io. 2025年9月20日閲覧。
- ^ “ライセンス明確化推進計画”. 2013年3月5日閲覧。
- ^ “ライセンスを規定した文書について | サクラエディタ過去ログ”. sakura-editor.github.io. 2025年9月20日閲覧。
- ^ sakura-editor. “ライセンスの話 · Issue #41 · sakura-editor/sakura” (英語). GitHub. 2025年9月20日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2020年4月20日). “オープンソースの老舗テキストエディター「サクラエディタ」v2.4.0.0 ~約2年ぶりのアップデート/BOMなしのUTF-8がデフォルトの文字コードに。不透明度を調整できるエディター壁紙も”. 窓の杜. 2025年9月20日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
- サクラエディタのページへのリンク