ATR42-600とは? わかりやすく解説

ATR 42-600

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 23:19 UTC 版)

日本エアコミューター」の記事における「ATR 42-600」の解説

2015年6月15日パリ航空ショーサーブ340型機の更新機材として確定8機オプション1機、購入14機で契約発注した発表された。欧州旅客機採用ドイツドルニエスウェーデンサーブ続き3例目となる。 また、同機種は天草エアライン先行導入していて、同機による慣熟訓練JAC乗務員整備士派遣している。今後整備部品共同保有によるコスト削減や、JACスタンバイ機がある時期天草エアライン保有機重整備実施するなど、同型機運航する九州の2社で連携していく。 兵庫県2016年度当初予算JAC就航先である但馬空港運航機材として1億3500万円予算計上。同路線の安全、安定的な運航維持する目的での導入し機材購入所有)者は但馬空港ターミナルであり、この機材JAC貸与している。ただし本機材は他の機材と共通運用であり、但馬以外の鹿児島県内路線に入ることもある。ATR 42-600が担当する以前SAAB 340Bの1機が担当していた。 2016年7月4日同型機の2機限定塗装として鹿児島唯一のデザイン総合専門学校のタラデザイン専門学校との産学連携制作されデザイン採用発表された。JAC株主でもある奄美群島中心とした鹿児島島々各地をつなぎ、地域の翼として地域発展貢献する使命表現した機体描かれた「ハイビスカス」は同社就航する離島地域象徴であり、機体左側大きなハイビスカス鹿児島見立て左下広がる7つ鹿児島県空港所在する7つ離島表し機体右側ハイビスカスは、同社がつなぐ他の地域表現したハイビスカス背景描かれた「5本のライン」は水引のように地域、人の結びつき子供の夢人々想い過去から現在未来を繋ぐことを表現し配色は、奄美大島にのみ生息するルリカケスの赤、黒、瑠璃色基調として描かる塗装となる。 初号機となるJA01JCは、2017年1月20日受領してトゥールーズ・ブラニャック空港出発しギリシャエジプトUAEインド台湾空港経由し1月26日鹿児島空港到着した 4月26日から鹿児島-屋久島、沖永良部、5月28日から鹿児島-奄美就航した旅客機基本的に前方左側ドアから搭乗するが、同機種は機体の設計上、貨物室前方にも設置されているため旅客搭乗従来とは異なり左舷後部からとなる。このため空港では既存ボーディング・ブリッジPBB)が使用できず、機体備え付けエアステア階段)も急勾配で、同社運航する離島生活路線に多い高齢者利用にも向いていないため、同社同型機就航する空港中心に可動式搭乗スロープ配備している。このスロープ車椅子での乗降考慮した傾斜緩やかなもので、直線型と屋根付き3段折り返し型とがある。 客室内装先行導入されている天草エアラインのものと同様で、「Armonia Cabin」と名付けられジョルジェット・ジウジアーロによるデザイン採用している。座席配置定員通常48名)も天草同型機と同様で、非常口への動線確保するため右舷最前列2席と2列目2席はボックスシート対座配置となっている。また、離島生活路線が多い同社運航路線特性から左舷後方座席3列は背板倒して傷病者輸送のためストレッチャー設置可能な特注となっていて、従来とは異なり設置可能な一角カーテンでの仕切りが可能となっており、機内居住性配慮している。化粧室には特注おむつ交換台設置している。 2018年5月には初号機であるJA01JCが天草エアラインとの共通事業機となり、その後、JA03JCとJA04JCも天草エアラインとの共通事業機になる。JALグループにおいて同社グループ外航会社との共通事業機は初の事例となる。天草エアライン保有機材が1機しかなく、ATR42導入前重整備となる場合1か月近く全ての便の運航停止されていた。ATR42導入に伴い同機運航する天草エアライン日本エアコミューターの間で機材融通することとなった2018年6月天草エアライン保有機重整備となるのに伴い、JA01JCが同社貸し出されることとなる。また、同年7月に同じJALグループ企業である北海道エアシステム次期主力機として同型機選定したことから、天草エアラインとの運用後述サーブ340運用同様に最多運用JAC保有機共通事業設定し整備点検時の機材融通するとみられる。3社間で国土交通省持続可能な地域航空あり方に関する研究会の示す指針沿った運用目指すとみられる2018年7月前述兵庫県但馬空港ターミナル購入機体(JA05JC)が受領後通常塗装暫く運航していたが同年9月但馬オリジナル塗装コウノトリ号」とすることが発表され鹿児島空港JAC格納庫にてJALエンジニアリングによって但馬空港推進協議会地元市町兵庫県但馬空港ターミナル作成した朝日の中を未来に向け飛翔するコウノトリ』をコンセプトとしたデザイン兵庫県でもある「コウノトリ」に「優雅」「飛翔」「幸福」のイメージ託し但馬が「羽ばたく」「飛躍する」というメッセージ表した塗装施し同年10月お披露目就航した。なお、同機このような納入経緯から同社鹿児島本社とであるため、支援している奄美・琉球世界自然遺産登録ステッカー貼付はされていない

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ATR 42-600

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ATR 42」の記事における「ATR 42-600」の解説

2007年6月発表され機種エンジンPW127M換装し、500型からさらにアビオニクス更新してCAT IIIILS進入能力付与したほか、液晶ディスプレイによるグラスコックピットが行われた。また、ILSなどの航法援助設備十分でない空港や、計器進入での着陸基準であるRVR値が低く着陸できないような視界不良への対応策として、エルビット・システムズ社が開発した視界拡張装置エンハンスト・ビジョン・システム)「ClearVision」がオプションとして用意される。これは機首取り付けられ光学センサーからの情報地形データなどをヘッドセット「SkyLens」に投影するJHMCS民間転用品である。クリアビジョンシステムはガーンジー空港ハブ空港とするオーリニー・エア・サービスやロイヤルブータン航空運行される機体採用されている。客室内内装イタリア人デザイナージョルジェット・ジウジアーロによる「アルモニア調和デザイン」を採用し形状見直して足元スペース拡大した軽量シート導入したり、同クラスターボプロップ機よりも30パーセント広い手荷物収納スペース確保するなど大幅に改良され客室照明にはLED採用して明る客室となっている。その他、日本エアコミューター (JAC) が運行している機材には特別仕様としてストレッチャー設置可能となっている。

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