95式軽戦車とは? わかりやすく解説

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九五式軽戦車

(95式軽戦車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 01:24 UTC 版)

九五式軽戦車(きゅうごしきけいせんしゃ)は、1930年代中期に大日本帝国で開発・採用された戦車軽戦車)。秘匿名称「ハ号」※「九十五式軽戦車」、「ハゴ」、「ハゴ車」は誤り。正しくは「はごう」。(「イ号」は八九式中戦車、「ロ号」は九五式重戦車[2])。


  1. ^ 『機甲入門』p569
  2. ^ 日本戦車記事『ロ号車は九五式重戦車』
  3. ^ 現代的な用語を使うなら、「戦術機動性」が求められたといえる。
  4. ^ 現代的な用語を使うなら、国外への輸送に最適なように「戦略機動性」が求められたといえる。
  5. ^ 四式中戦車の頃に中戦車の分類基準の上限が引き上げられたと考えられる。重量40tのホリが中戦車なので、おそらく(10tより上~40t以内)。
  6. ^ 1935年(昭和10年)に採用された九五式重戦車の重量が26tなので、おそらく(20tより上~30t以内)もしくは(20tより上~)。
  7. ^ 前年の1929年に、日本陸軍の仮想敵国であるソ連でも、ヴィッカース 6トン戦車(後に「T-26軽戦車」に発展する)とカーデン・ロイド豆戦車 Mk.VI(後に「T-27豆戦車」に発展する)を導入している。
  8. ^ また、九五式軽戦車が騎兵科の、九七式中戦車が歩兵科の、要求水準で設計されていることを考えれば、両車はフランス陸軍騎兵戦車と歩兵戦車、アメリカ陸軍の戦闘車と戦車、のような関係の要素があったともいえる。九五式軽戦車は、八九式「軽戦車」の後継であると同時に、騎兵科の実質軽戦車である九二式重装甲車の後継ともいえる。なお九四式軽装甲車の本来の開発目的は牽引車である。
  9. ^ このあたりも、主力であるはずのIII号戦車が、大戦開始後すぐに陳腐化し、支援戦車であるはずのIV号戦車が、長砲身75mm戦車砲を搭載して主力となっていった経緯と似ている。
  10. ^ 九八式三十七粍戦車砲の生産数を見ると昭和16年度後期、あるいは昭和17年度から。当該項目参照。
  11. ^ http://homepage3.nifty.com/hartmann/model/archive/album/95siki/95_1.jpg http://homepage3.nifty.com/hartmann/model/archive/album/95siki/95_2.jpg 以前、京都嵐山美術館にて展示されていた本車(この車輌は売却され現在は英国に存在)。砲塔基部に旋回ハンドルが確認できる。
  12. ^ http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/heiki0/thai95/thai02.jpg 輸出されたタイにて展示されている本車。砲塔基部に旋回ハンドルが確認できる。
  13. ^ 厳密に言えば、九四式軽装甲車の銃塔もわずかに車体右寄りである。試製中戦車 チニは車体左寄りである。九七式軽装甲車は車体上部ごと左寄りである。
  14. ^ “里帰り九五式軽戦車”で発見! 偽装した「秘密のスイッチ」の目的とは 最新アメリカ戦車にもつながるアイデア装備 - 乗り物ニュース
  15. ^ 6トン戦車のボギー式サスペンションには特許が存在したため、特許料の支払いを避ける意味もあったと考えられる。
  16. ^ 歴史群像 (25) 陸軍機甲部隊、p49
  17. ^ "Japanese Tank and AntiTank Warfare" p28
  18. ^ U.S. Department of War, Combat Bulletin No.5 (1944)
  19. ^ 「九四式37粍砲弾薬九四式徹甲弾外4点仮制式制定の件」9頁。
  20. ^ 佐山二郎「日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲 他」p101。
  21. ^ 「第1回陸軍技術研究会、兵器分科講演記録(第1巻)」24頁。
  22. ^ "Japanese Tank and AntiTank Warfare" http://usacac.army.mil/cac2/cgsc/carl/wwIIspec/number34.pdf p109
  23. ^ 「第1回陸軍技術研究会、兵器分科講演記録(第1巻)」27頁においては、弾丸鋼第一種で製作された一式徹甲弾の貫徹力は、「タングステン」鋼で製作した同弾(同資料23頁によれば諸外国の徹甲弾の金質と同等とされる)の貫徹力に対して着弾速度換算で概ね1割減の性能を持つとされている。
  24. ^ 「第1回陸軍技術研究会、兵器分科講演記録(第1巻)」21頁。
  25. ^ 類似の性能を持つ偵察用軽戦車としてはソ連のT-26の初期型、イギリスのMk.I〜Mk.VI軽戦車、フランスのAMR33等の例がある。これらと同列の小型偵察装軌車両として見た場合、本車は後発ではあるものの、37mm歩兵砲1門に加え機関銃2挺というやや強力な兵装の代わりに若干重い車体重量を持つ存在でもある。但し日本において各国の小型偵察車両に相当する運用をされたのは九四式軽装甲車及び九七式軽装甲車であり、本車は生産が軌道に乗った1938年頃から、九七式中戦車が行き渡る1943年頃まで事実上の戦車連隊基幹(主力戦車)として配備・運用される場面が多く、生産のピークも1940年〜1942年であった。
  26. ^ 帝国陸軍の機甲部隊や飛行部隊(陸軍飛行戦隊#部隊マーク)では、部隊マークを考案し所属兵器に描く文化があり、一例として11TKの「」、9TKの「菊水」紋、11FR50FRの「稲妻・電光」、64FRの「斜め矢印」の図案などが存在する。
  27. ^ 「Tarawa on the Web, Marine Armor on Tarawa」 http://www.tarawaontheweb.org/usmctank.htm
  28. ^ 秋草鶴次「一七歳の硫黄島」p108
  29. ^ 『機甲入門』p114、p560、p561
  30. ^ a b c 吉川和篤 (2023年10月28日). “ほとんど奇跡の発見!? 旧日本軍の「戦車改造ブルドーザー」 80年で3度の“転生””. 乗りものニュース. https://trafficnews.jp/post/128873 2023年10月29日閲覧。 
  31. ^ 『グランドパワー』2011年3月号より
  32. ^ 『北海道中央バス五十年史』北海道中央バス、1996年、193 - 194頁。 
  33. ^ 月刊PANZER編集部「里帰り「九五式軽戦車」の実像 なぜ旧陸軍は「軽」戦車を使い続けたのか」(2022年11月20日)2022年11月20日閲覧
  34. ^ アメリカ本土の旧軍「九五式軽戦車」自走できる状態にまで復活!”. 乗りものニュース (2021年7月14日). 2021年7月23日閲覧。
  35. ^ 大路聡「ウィンウィンメモリアルのMiG-21UMとタイの元カンボジア空軍機」 『航空ファン』第815号(2020年11月号) 文林堂 P.73
  36. ^ 吉川和篤 (2023年10月28日). “ほとんど奇跡の発見!? 旧日本軍の「戦車改造ブルドーザー」 80年で3度の“転生”(2)”. 乗りものニュース. https://trafficnews.jp/post/128873/2 2023年10月29日閲覧。 
  37. ^ 「謎のディーゼルエンジン」なんと“旧軍の戦車用”だった! 九州大学の教材から大発見 80年も経歴不明だったワケ - 乗りものニュース・2024年4月19日
  38. ^ 重光蔟「過去四十年間に於ける本邦商船の発達」『造船協会会報』第60号、造船協会、1937年6月、16-39頁。  国立国会図書館 インターネット公開、原資料p.26。
  39. ^ http://yamanekobunko.blog52.fc2.com/blog-date-201107.html





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