Mk.VI軽戦車とは? わかりやすく解説

Mk.VI軽戦車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/27 03:18 UTC 版)

Mk.VI軽戦車
性能諸元
全長 4.013m
全幅 2.083m
全高 2.261m
重量 5.2t
懸架方式 コイルスプリング(ホルストマン型)
速度 56km/h(整地
40km/h(不整地
行動距離 209km
主砲 12.7mm ヴィッカース重機関銃×1
弾薬搭載量 400発)
副武装 7.7mm ヴィッカース重機関銃×1
(弾薬搭載量 2,500発)
装甲 4-14mm
エンジン メドウスESTB/A
直列6気筒液冷ガソリン
88hp/2,800rpm
乗員 3名
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Mk.VI軽戦車(マーク6 けいせんしゃ、Vickers Light Tnak Mk.VI)は、戦間期イギリスで開発された軽戦車第二次世界大戦前半に活躍した。

開発の経緯

イギリス軍における軽戦車の始まりは、1928年に採用されたMk.I軽戦車にさかのぼる。これは、同国で開発されたカーデン・ロイド豆戦車砲塔をつけたものであった。その後順次改良されつつMk.II(砲塔が角ばったものに変更)、Mk.III(サスペンションの変更)、Mk.IV(誘導輪の廃止)、Mk.V(砲塔要員が2名に増加)と、少量ずつ生産されてきた。1936年に本格的な大量生産型としてMk.VIが正式化される事となった。カーデン・ロイド系列の発展型となる軽戦車は、このMk.VI軽戦車が最終となる。

砲塔はMk.Vと同じく2名用で、12.7mmおよび7.7mm ヴィッカース重機関銃を搭載している。改良点としては、装甲厚が最大14mmになり、防御力が向上した。

配備

本格的に量産された本車は、第二次世界大戦開戦の時点で約1,000両が配備されていた。主に偵察戦車として騎兵連隊に配備されたものが多かったが、機甲部隊にも不足する戦車の数合わせとして配備されていた。ヨーロッパ北アフリカ、果ては太平洋戦線まで、イギリス軍が戦ったあらゆる場所に配備された。

ダンケルクの戦いまでに約1,400両が生産された。

バリエーション

対空型
Mk.VI
Mk.Vに対して砲塔の容積が増やされ、No.7無線機を搭載しているが、サスペンションや車体などはほとんど同じ構造である。
Mk.VIA
上部転輪の位置が変更され、Mk.VIでは円筒形であった司令塔が八角形に変更された。
Mk.VIB
司令塔が再び円筒形になった。
Mk.VIC
主武装を15mm ベサ重機関銃(弾薬搭載量 175発)、副武装を7.92mm ベサ機関銃(弾薬搭載量 2,700発)に変更した火力増強タイプ。司令塔は廃され砲塔上部にはハッチとペリスコープが設置された。また、砲塔左側面に機関銃発射時用の排煙装置が設けられた。キャタピラと転輪も幅広に変更。
対空型
7.92mm ベサ機関銃4丁を搭載したタイプ。

運用国

登場作品

ゲーム

R.U.S.E.
イギリスの軽戦車として登場。
War Thunder
イギリスで軽防空車として対空型が最初に研究できる対空戦車として登場。
World of Tanks
イギリス軽戦車Light Mk. VICとして、15mm ベサ重機関銃を搭載したタイプが配布。
トータル・タンク・シミュレーター
イギリスの神風戦車MK.VIとして登場。

関連項目

外部リンク


Mk.VI軽戦車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:29 UTC 版)

イギリスの軽戦車」の記事における「Mk.VI軽戦車」の解説

詳細は「Mk.VI軽戦車」を参照 Mk.VI軽戦車はMk.V設計踏襲したのである。またこれには乗員3人を乗せたが、より大きな砲塔無線機材を収容しさらなる高速のため88hpのエンジン搭載した。ただし車重増加した1936年から1940年の間、1,300両のMk.VI軽戦車が製造され、数種類派生型では初期設計の持つ問題解決示している。

※この「Mk.VI軽戦車」の解説は、「イギリスの軽戦車」の解説の一部です。
「Mk.VI軽戦車」を含む「イギリスの軽戦車」の記事については、「イギリスの軽戦車」の概要を参照ください。

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