Mk.V軽戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:29 UTC 版)
Mk.IVからMk.Vへの最大の変更点は乗員を3人にした事である。このとき銃塔には車長と銃手が乗った。また無線手も兼任となった。乗員が増えたことで戦車の機能性と保守整備能力も増した。そうなるまでは、車長は操縦手を指揮し、操縦方向を指示し、銃を操作しなければならなかった。部隊の指揮官ならば、彼は他の戦車や攻撃も指揮しなければならなかった。 Mk.Vの武装は初期の軽戦車よりは改善された。従来の.303口径の機関銃に加えて.50口径のヴィッカース重機関銃が搭載されている。より大きな機関銃は、当時のヨーロッパの、装甲12mmから14mmというほぼすべての他の軽戦車に対抗する妥当な能力をこの戦車に与えている。だが戦闘に投入されることになる他の軽戦車のような装甲の増強はされなかった。Mk.Vに比べると半トンほど重く18インチほど長い。車重の増加のため最高速度が51km/hに減ったものの、航続性能は大きく変わらなかった。最初の生産車両はヴィッカース派遣のチームとともに第1大隊に送られた。製造社と使用側のあいだの熱心な協力は、問題の素早い解決や改修の実施に至った。 1936年中に22両が生産されている。
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