キャバリエ巡航戦車
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性能諸元 | |
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全長 | 6.35 m[1] |
全幅 | 2.88 m[1] |
全高 | 2.44 m[1] |
重量 | 26.9 t[1] |
懸架方式 | 改良型クリスティー方式 |
速度 | 39 km/h[1] |
行動距離 | 261 km[1] |
主砲 | オードナンス QF 6ポンド砲 弾薬64発 |
副武装 | 7.92 mm Besa機関銃 弾薬4,950発 |
装甲 | 20 - 76mm[1] |
エンジン |
ナッフィールド・リバティL-12 ガソリンエンジン 410 hp[1] |
乗員 |
5 名[1] (車長、装填手、砲手、無線手、操縦手) |
巡航戦車 Mk.VII キャバリエ(A24)(Tank, Cruiser, Mk VII Cavalier(A24))は、第二次世界大戦中にイギリス陸軍が製造した巡航戦車である[1]。
搭載エンジンの問題から妥協の産物として誕生し、出力不足から成功作とはならなかった。
概要
キャバリエは旧式化したクルセーダーの後継として、ナッフィールド社によって設計された。1940年末、イギリス軍需省は新型戦車の仕様書を出し、1941年前半には設計案が提示された。当初ナッフィールドのA24案は前作クルセーダーの改良型であったが、より評価の高かったレイランド社のA27案に搭載予定のロールス・ロイス・ミーティアエンジンの実用化に手間取ったため、A24をA27の仕様にして、従来と同じリバティー・エンジンを搭載して生産することとなった。
キャバリエの試作車は1942年1月に完成したが、その半年前には500輌の生産が発注されていた。主な問題点は、ナッフィールド社が自社製のリバティーエンジンの使用に拘ったことに発していた。クルセイダーの搭載した340馬力型に対し410馬力と出力は上がっていたのだが、車重の増加がそれ以上だったため、巡航戦車としては最も低速となった。これに対し後のA27M クロムウェル巡航戦車では、ようやく実用化されたミーティアエンジンを搭載、これはリバティーの約1.5倍、600馬力であった。
完成車両は訓練に用いられるか、補助車両の役割を与えられ、砲兵観測車に改造された物だけが実戦に参加している。
1945年、12輌のキャバリエが、フランス陸軍の歩兵第14師団に属する第12騎兵連隊に提供され、用いられた。
派生型
- キャバリエ OP
- 1943年に製作された。砲が模造品に交換され、空いた砲塔の内積を利用して無線装置を増強した。砲兵の観測車両に用いられた。
- キャバリエ回収戦車
- 回収戦車として設計された。砲塔が撤去され、Aフレームと呼ばれるジブと牽引装備が追加された。
脚注
出典
参考文献
- 上田信『戦車メカニズム図鑑』グランプリ出版、1997年3月25日。ISBN 4-87687-179-5。
外部リンク
固有名詞の分類
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