戦車砲として
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「オードナンス QF 6ポンド砲」の記事における「戦車砲として」の解説
QF 6ポンド砲は、対戦車砲としてだけでなく戦車砲としても用いられた。QF 6ポンド砲を搭載した戦車としてはクルセーダー Mk.III・キャバリエ巡航戦車・セントー Mk.I&Mk.II・クロムウェル Mk.I-III・ラム Mk.II・バレンタイン Mk.VIII-X・チャーチル Mk.III&Mk.IVが挙げられる。 戦車以外にも、ベッドフォードQLやCMPトラック、AECマタドールトラックの荷台部分にQF 6ポンド砲をそのまま搭載したガン・ポーティが製作されている。マタドール使用の車両はディーコン対戦車自走砲でこれは175両が作られ、他のガン・ポーティと共に北アフリカ戦線で普通のトラックに紛れて配備され、敵装甲車両から輸送部隊を守ったり、簡易自走砲として機動戦で活躍している。 また、アメリカではM3ハーフトラックの荷台にM1 57mm砲を搭載したT48 GMCも量産された。これは、イギリス軍に30両のみ引き渡されたが性能不足とされ、砲を撤去し、M3ハーフトラックに戻されてしまった。しかし、ソ連軍にレンドリース供与された650両はSU-57と呼ばれ、1個大隊あたり60両ずつ、3個大隊で独立自走砲旅団を編成し、ドニエプル渡河作戦から実戦に参加している。
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戦車砲として
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「オードナンス QF 17ポンド砲」の記事における「戦車砲として」の解説
17ポンド砲は、上記のように高い貫通力を持っていたので、イギリス軍では戦車砲としても使用する方針であった。しかし、イギリス軍の戦車は砲塔リングの直径が狭かったのでそのまま17ポンド砲を搭載することが不可能であり、砲塔や車体の新規設計を余儀なくされた。 そのために開発されたチャレンジャー巡航戦車は、各部の完成度が低く故障が多かったため評判が悪く、アメリカ合衆国からレンドリース供与されたM4シャーマン中戦車の75mm主砲を17ポンド砲に換装したシャーマン ファイアフライが主力となった。後には砲塔リング直径を拡大した新型のセンチュリオン戦車が開発されたが本格量産前に終戦となってしまい、朝鮮戦争の頃にはより大口径のオードナンス QF 20ポンド砲を搭載したMk,3が主力となっていた。 量産化には至っていないが、チャーチル歩兵戦車の拡大発展型であるブラックプリンス歩兵戦車も17ポンド砲を主砲として設計された。 17ポンド砲は、戦車以外にも対戦車自走砲などにも搭載され、バレンタイン歩兵戦車の砲塔を撤去して17ポンド砲を搭載したアーチャー対戦車自走砲や、アメリカからレンドリース供与されたM10駆逐戦車の主砲を17ポンド砲に換装したアキリーズ駆逐戦車も製造されている。
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