【駆逐戦車】(くちくせんしゃ)
第二次世界大戦時に登場した戦車駆逐車(対戦車車輌)の一種。
戦車と同様の車体により大型の砲を搭載し、敵の戦車を待ち伏せ攻撃で破壊することを主目的とする。
重戦車に匹敵する防護を施され、砲塔がないため車高を低くできると同時に、射界を犠牲にしてより大型の砲を搭載することができる。
ドイツ軍にて、突撃砲を戦車隊で運用し始めたときに「駆逐戦車」と呼ばれるようになったのが始まりである。
この後、ヘッツァー、4号駆逐戦車(ラング)、5号駆逐戦車(ヤクトパンター)などの、突撃砲の装甲の薄さを改善して大口径砲を搭載した、戦車隊向けの本格的な車輌が登場して各地で活躍した。
主な種類
駆逐戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 22:32 UTC 版)
駆逐戦車(くちくせんしゃ)は、戦車および対戦車車両の一種であり、敵戦車の撃破を目的とした装甲戦闘車両である。日本語で「駆逐戦車」と呼ばれるものには、ドイツのJagdpanzer(ヤークトパンツァー)やそれらに似た特徴を持つ各国の自走砲、およびアメリカのGun Motor Carriage(ガン・モーター・キャリッジ、GMC)などが含まれる。
注釈
- ^ イギリス軍においては、備砲の種類や搭載形式に関わらず自走砲は"Self-propelled gun"(直訳すると「自己推進手段を持つ火砲」だが、通常は日本では単に「自走砲」と訳される)と総称され、対戦車用途の車輌であっても特に名称は区別されていない。
出典
- ^ 「対戦車戦闘ニ関スル意見」 アジア歴史資料センター Ref.A03032092400
- ^ 「対戦車火器ニ関スル意見(一瀬大佐 昭和15年6月)」 アジア歴史資料センター Ref.C14010882700
- ^ a b 佐山二郎『日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲 他』320頁、328頁。
- 1 駆逐戦車とは
- 2 駆逐戦車の概要
- 3 概要
- 4 第二次世界大戦後の駆逐戦車
- 5 脚注
- 駆逐戦車のページへのリンク