Mk.III軽戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:29 UTC 版)
「イギリスの軽戦車」の記事における「Mk.III軽戦車」の解説
Mk.III軽戦車は緩衝装置がホルストマン・コイルスプリングが制御するボギーごとに、ゴムで外周を被覆した転輪2個を装着して作られている。この設計はシドニー・ホルストマンが発明し、軽車両に独占的に用いられていたが、Mk.VI軽戦車にも採用されている。組み立てが比較的容易であったほか小型軽量であり、長距離の移動に有利で、野外で損傷した際には交換が容易だった。起動輪は前方にあり、誘導輪は後方に置かれた。上部転輪は2個である。動力は88hpのヘンリー・メドウス6気筒ガソリンエンジンによるもので、4段変速のプリセレクタ変速装置を組み合わせている。操向は片方の軌道のクラッチ断で行い、転回を早めるにはブレーキを用いた。銃塔の旋回には電動を用いた。 1934年から42両を生産。ロールスロイスエンジンおよびウィルソン変速機を備える。後方の上部構造を拡張。サスペンションを改修。36両をエジプトに送っている。 1937年、オランダ領東インド陸軍ではMk.IIIBを73両発注した。またこれらは蘭印作戦中、日本に対して投入されている。 ベルギー向けに、T-15軽戦車として改修された。(下記)
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