BT-7
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:52 UTC 版)
BT-7(ベテー・スィェーミ、ロシア語:БТ-7)はソビエト連邦で開発された快速戦車(Быстроходный танк)である。これは騎兵部隊の支援や、長距離侵攻を目的に開発された、BTシリーズの最終型であった。1935年から生産開始され、1940年までに各型合計4600輌 - 5328輌(諸説あり)、うちディーゼルエンジンを搭載したBT-7M[注釈 1]は、すぐ後に同じエンジンを搭載したT-34の生産が始まったため、706 - 788輌と少ない。
- ^ 西欧系の資料ではBT-8とも。旧ソ連やロシアの資料ではこの名称はあまり見られないが、モスクワ郊外にあるT-34戦車歴史博物館の写真展示物には、「BT-7M(BT-8)」の表記が確認できる。
- ^ T-54/55など戦後のソ連製戦車のいくつかには、フェンダー上に投棄式ではない補助燃料タンクが載っているが、BT-7も補助ガソリンタンクがフェンダー上に固定されており、より危険であった。
- ^ 野戦において無傷な戦車に対する火炎瓶攻撃の成功率は高いものではなく、ノモンハン事件におけるソ連軍戦車の損失原因の一割にも満たなかった。現実には対戦車砲により損傷した戦車に対する止めとして、回収して再生できないように積極的に用いられている。
- ^ 竹竿の先に紐で繋がった地雷を、敵戦車の履帯の前に突き出す肉弾攻撃。
固有名詞の分類
- BT-7のページへのリンク