戦勝記念公園 (モスクワ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/03 15:21 UTC 版)
戦勝記念公園 Парк Победы Victory Memorial Park | |
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所在地 |
モスクワ |
戦勝記念公園(せんしょうきねんこうえん、ロシア語: Парк Победы)は、ロシア・モスクワ市西区のポクロンナヤの丘にある公園。主に対仏戦である祖国戦争と対独戦である大祖国戦争(独ソ戦)についての展示がされている。
大祖国戦争中央博物館
![]() Центральный музей Великой Отечественной войны | |
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![]() 入り口手前より見た博物館 | |
施設情報 | |
専門分野 | 歴史、航空 |
収蔵作品数 | 75,090点 |
来館者数 | 例年70 - 80万人 |
館長 |
ウラジーミル・ザバローフスカヤ (Vladimir Zabarovskaya) |
学芸員 |
アンドレーイ・フェティーソフ (Andrey Fetisov) |
開館 | 1995年5月9日 |
所在地 | 戦勝記念公園内 |
位置 | 北緯55度43分50.81秒 東経37度30分17.57秒 / 北緯55.7307806度 東経37.5048806度座標: 北緯55度43分50.81秒 東経37度30分17.57秒 / 北緯55.7307806度 東経37.5048806度 |
外部リンク | https://www.poklonnayagora.ru/ |
プロジェクト:GLAM |
大祖国戦争中央博物館(だいそこくせんそうちゅうおうはくぶつかん、ロシア語: Центральный музей Великой Отечественной войны、英語: Central Museum of the Great Patriotic War)は、ロシアにある歴史や航空を専門とする博物館。
第二次世界大戦のうちのソ対独の戦い、所謂大祖国戦争について扱っているが、対日戦についての展示もある。兵器はソ連(ロシア)、ドイツ、日本のもののほか、アメリカやイギリスからのレンドリースによるものもある。
2022年ロシアのウクライナ侵攻から半年以上が経過した2022年12月からは、プーチン政権による反ウクライナの戦時プロパガンダとして「真の遺訓」展が開かれている[1]。第二次世界大戦中のソヴィエト連邦軍の兵士達とウクライナ侵攻に参加するロシア連邦軍の兵士達を「英雄」として自爆攻撃・負傷兵救助・年齢などの共通点で併置し、世代間で自殺攻撃などを継承することを主張している[1]。 また、独ソ戦(「大祖国戦争」)に従軍した兵士を刻んだウクライナ東部ドネツィク州の有名な碑を、ウクライナ侵攻に手を染めるロシア軍の兵士に強引に置き換えたモニュメントなども展示されている[1]。
展示物
定期的に野晒しの駐機場と屋根のある展示場とで入れ替えが行われている。
機種 | 番号 | 機体写真 | 備考 |
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ソ連・ロシア | |||
An-12BP | 5343503 | ![]() |
1996年に最終飛行。 |
DI-6 | レプリカ | ![]() |
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I-15 | レプリカ | ![]() |
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I-16 | レプリカ | ![]() |
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Il-4 | 不明 | ![]() |
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Ka-25PL | 2912205 | ![]() |
1973年に製造された。 |
Ka-26 | 7001407 | ![]() |
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LaGG-3 | レプリカ | ![]() |
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La-5 | レプリカ | ![]() |
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Li-2T | 18438101 | ![]() |
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Mi-8T | 9710819 | ![]() |
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Mi-24D | 17-04 353246..04274 |
![]() |
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MiG-15UTI | 922272 | ![]() |
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MiG-17 | 54211399 | ![]() |
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MiG-21PFS | 94210425 | ![]() |
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MiG-23ML | 0390310225 | ![]() |
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MiG-29 | 2960705560 | ![]() |
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Po-2 | 不明 | ![]() |
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Su-2 | レプリカ | ![]() |
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Su-15TM | 1015329 | ![]() |
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Su-17UM-3 | 17532372510 | ![]() |
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Su-25 | 25508103012 | ![]() |
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Yak-3 | 不明 | ![]() |
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米からソへのレンドリース | |||
P-63C-5-BE | 44-4011 | ![]() |
第888戦闘連隊に所属していた機体。1998年に占守島で発見され、他機の残骸も使用して復元された。 |
英からソへのレンドリース | |||
ハリケーン Mk.II | レプリカ | ![]() |
内装など一部は実機の部品を装備している。 |
ドイツ | |||
Bf 109F-2 | レプリカ | ![]() |
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Bf 110F-2 | 5020 | ![]() |
未修復の状態で展示されている。 |
Ju 88 | 不明 | ![]() ![]() |
残骸の状態で展示されている。 |
日本 | |||
九九式双発軽爆撃機 | 不明 | ![]() |
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一式戦闘機二型 | 16209 (15403) |
![]() |
テキサス・エアプレーン・ファクトリー社及びゴスホーク・アンリミテッド社[2]が、占守島で発見された飛行第54戦隊所属の一式戦闘機、三型甲15403号機と二型16209号機の残骸から二型16209号機として復元された。2社がリバースエンジニアリングによって復元した4機のうちの1機である。飛行第54戦隊の塗装がされている。 |
ホロコースト記念礼拝堂
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記念モスク
記念モスク(きねんもすく、ロシア語: Мемориальная мечеть)は1997年に独ソ戦で亡くなったイスラム教徒の兵士たちを称えるために建てられたモスク。
聖ゲオルギイ教会
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
脚注
- ^ a b c “「侵攻はナチスとの戦い」プーチン政権がつくる「アナザーワールド」”. 朝日新聞デジタル (2023年5月10日). 2025年2月3日閲覧。
- ^ GossHawk Unlimited
関連項目
- 戦勝記念公園_(モスクワ)のページへのリンク