證とは? わかりやすく解説

しるし【印/標/証】

読み方:しるし

他と紛れないための心覚えや、他人に合図するために、形や色などで表したもの。目じるし。「非常口の—」「持ち物に—をつける」

抽象的なものを表すための具体的な形

㋐ある概念象徴するもの。「平和の—の」「純潔の—の白い衣装

㋑(証)ある事実証明するもの。証拠になるもの。「見学した—にスタンプを押す

㋒(証)気持ちを形に表したもの。「感謝の—に記念品を贈る」「お近付きの—におひとついかがですか

所属家柄などを表すもの。記章・旗・紋所など。「会員の—」

(「璽」とも書く)

官印印綬押し手

未だ—及び公財を動かさしめず」〈今昔一〇・三〉

三種の神器の一である、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)。神璽(しんじ)。

今天皇のみ—を上(たてまつ)るべし」〈允恭紀〉

結納(ゆいのう)。

「—を厚く調へて送り納(い)れ、良き日をとりて婚儀(ことぶき)を催しけり」〈読・雨月吉備津の釜

[下接語] (じるし)合い印家印糸印馬印笠標(かさじるし)・風標(かざじるし)・木印袖標(そでじるし)・爪(つま)印・苗標(なえじるし)・荷印墓標(はかじるし)・旗印・船(ふな)印・星印無印目印矢印(やり)印


あかし【証】

読み方:あかし

《「灯(あかし)」と同語源》ある事柄が確かであるよりどころ明らかにすること。証明証拠。「身の—を立てる」

「証」に似た言葉

しょう【証〔證〕】

読み方:しょう

[音]ショウ(呉)(漢) [訓]あかす あかし

学習漢字5年

確かな根拠基づいて事実明らかにする。あかす。「証言証人証明検証考証実証認証論証

事実明らかにするもの。あかし。「証左証跡引証確証反証物証傍証

証明のための文書。「証券証書学生証免許証

仏教で、悟り。「証果内証(ないしょう)」

[補説] 「証」と「證」はもと別字で、「証」はいさめる意を表した

名のり]あきら・つく・み

難読内証(ないしょ)


しょう【証】

読み方:しょう

証拠。「もって後日の—とす」

仏語正法修得し真理を悟ること。悟りを得ること。

漢方で、病状症状のこと。


さとり 【悟・覚・証】

中村元著『仏教大辞典』には悟として「覚悟証悟真理目覚めること。また、その体験自覚的内容をいう。真実智慧古くは智または知を、さとりと訓じた」と説明し、覚も同意としている。また同編『新・仏辞典』では証の字だけを挙げ本能に基く精神動揺が全くなくなった時にあらわれた正智が、真理にぴたりと合致することをいう」とする。『岩波仏教辞典』は悟り覚り、として「覚悟・証・修証証悟菩提・道ともいう。真理(法)に目覚めること。迷い反対悟り仏教究極目的であり、悟るためにさまざまな修行説かれ実践される悟り智慧本質として成立する」と記す。仏教には「転迷開悟迷い転じて悟りを開く)」の語があり、一口でいえば仏教はこの一語尽きのである。ただしその内容は、直ちに悟る頓悟漸次に悟る漸悟など宗義により違いがあり、浄土教では悟りの場所を現世でなく極楽浄土とするなど、理解にも諸相がある。

【仮名】しょう
原文Zheng

伝統中国医学分野で、徴候と症状組み合わせ観察基づいた疾患診断方法医師患者観察する質問をする;脈、臓器組織状況感じる;身体の音を聴く身体のにおいをかぐことにより、証を調べる。

作者北原亜以子

収載図書降りしきる
出版社講談社
刊行年月1991.4

収載図書路地裏人情
出版社講談社
刊行年月1994.5
シリーズ名時代小説ベスト・セレクション

収載図書降りしきる
出版社講談社
刊行年月1995.9
シリーズ名講談社文庫


作者北原亞以子

収載図書合わせ鏡女流時代小説傑作選
出版社角川春樹事務所
刊行年月2003.2
シリーズ名ハルキ文庫

収載図書世話焼き長屋人情時代小説傑作選
出版社新潮社
刊行年月2008.2
シリーズ名新潮文庫


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/13 20:37 UTC 版)

(しょう、あかし)




「証」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/22 04:57 UTC 版)

往相回向」の記事における「証」の解説

つつしんで真実の証を顕さば、すなはちこれ利他円満の妙位、無上涅槃極果なり。すなはちこれ必至滅度の願(第十一願)より出でたり。また証大涅槃の願と名づくるなり。しかるに煩悩成就凡夫生死罪濁の群萌往相回向心行を獲れば、即のときに大乗正定聚の数に入るなり。正定聚住するがゆゑに、かならず滅度に至る。かならず滅度に至るはすなはちこれ常楽なり。常楽はすなはちこれ畢竟寂滅なり。寂滅はすなはちこれ無上涅槃なり。無上涅槃はすなはちこれ無為法身なり無為法身はすなはちこれ実相なり。実相はすなはちこれ法性なり。法性はすなはちこれ真如なり。真如はすなはちこれ一如なり。しかれば弥陀如来は如より来生して、報・応・化種種の身を示し現じたまふなり。

※この「証」の解説は、「往相回向」の解説の一部です。
「証」を含む「往相回向」の記事については、「往相回向」の概要を参照ください。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 07:35 UTC 版)

大柴胡湯」の記事における「証」の解説

小柴胡湯の証(胸やわき腹苦しくみぞおちのあたりが張って吐き気がある)の症状がさらに激しいとき、あるいは小柴胡湯効果ない場合熱病長引き、熱が上がったり下がったりし、便秘気味の場合用いる。体力充実しわき腹からみぞおちあたりにかけて苦しさがあり、便秘傾向がある患者胃炎常習便秘高血圧肥満に伴う頭痛肩こり及び便秘神経症肥満症などに有効。

※この「証」の解説は、「大柴胡湯」の解説の一部です。
「証」を含む「大柴胡湯」の記事については、「大柴胡湯」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 08:13 UTC 版)

発音(?)

熟語


出典:『Wiktionary』 (2021/11/02 14:04 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. (しょう) 証拠しるし
  2. (しょう)悟り悟ること。修行仏事成果示すこと。
  3. (しょう)漢方で、体力抵抗力症候などの患者状態。または、方剤用いられるための条件。これによって、治療方針決定する。
  4. しるし行為心情抽象的観念などを具体的表すもの。象徴証拠
  5. あかし証明証拠
  6. (あかし) (キリスト教)神から受けた恵みを人に伝えること。

動詞

  1. ショウ証明する。
  2. ショウ保証する。
  3. あかし証明する

活用

熟語



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