吉備津の釜とは? わかりやすく解説

吉備津の釜

作者日影丈吉

収載図書浅草ミステリー傑作選
出版社河出書房新社
刊行年月1987.2
シリーズ名河出文庫

収載図書ブラック・ユーモア傑作選
出版社光文社
刊行年月1989.8
シリーズ名光文社文庫

収載図書昭和ミステリー大全集 中巻
出版社新潮社
刊行年月1991.2
シリーズ名新潮文庫

収載図書日影丈吉全集 6
出版社国書刊行会
刊行年月2002.11

収載図書怪奇探偵小説名作選―かむなぎうた 8 日丈吉
出版社筑摩書房
刊行年月2003.7
シリーズ名ちくま文庫


吉備津の釜

作者上田秋成

収載図書鬼譚
出版社立風書房
刊行年月1993.12


吉備津の釜

作者峰原うらら

収載図書世にも妖しく恐ろしい雨月物語
出版社青春出版社
刊行年月2000.7


吉備津の釜

作者岡田鯱彦

収載図書薫大将と匂の宮―昭和ミステリ秘宝
出版社扶桑社
刊行年月2001.10
シリーズ名扶桑社文庫


吉備津の釜

作者後藤明生

収載図書雨月物語
出版社学習研究社
刊行年月2002.7
シリーズ名学研M文庫


吉備津の釜

作者中村晃

収載図書怪奇幻想 雨月物語
出版社勉誠出版
刊行年月2005.11


吉備津の釜

作者泡坂妻夫

収載図書代表作時代小説 平成19年度53 人情と艶、想い溢れて
出版社光文社
刊行年月2007.6


吉備津の釜

読み方:キビツノカマ(kibitsunokama)

作者 石川淳

初出 昭和17年

ジャンル 古典新釈


吉備津の釜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 10:23 UTC 版)

雨月物語」の記事における「吉備津の釜」の解説

「吉備津の釜」冒頭妬婦論は、『五雑俎』(五雑組とも)巻八による。吉備国賀夜郡庭妹(現在の岡山市北区庭瀬)に、井沢正太夫というひとがいた。この息子正太郎というのは、色欲の強い男で、父が止めるのも聞かず遊び歩いていた。そこで、嫁を迎えて身持ち固めさせようと、吉備津神社神主、香央造酒の娘と縁組がまとめられた。幸を祈るために、御釜祓いをすることとなった。これは、釜のお湯沸きあがるときに、牛が吼えるような音が出たら吉、音が出なかったときは凶、となっていた。はたして、全くなんの音もでなかったので、この婚姻は凶と判断された。このことを香央が自分の妻に伝えると、先方も娘も心待ちにしているのに、この様不吉なことを公表すれば、どうなるかわからない、ふたりが結婚するのは変えられないと言いそのまま縁組進められた。 この嫁に来た磯良というのは、大変できた女で、家に良く仕え非の打ち所がなかった。正太郎磯良のことをよく思っていた。しかし、いつのころからか、外に袖という遊女愛人をつくり、これとなじみになって、家に帰らなくなった井沢の父は、全く行動改めない正太郎一室閉じ込めた磯良正太郎と袖を厚く世話したが、逆に正太郎磯良騙し、金を奪って逐電してしまった。磯良はこのあまりの仕打ち病気寝込むようになり、日に日に衰えていった。 一方、袖と駆け落ちした正太郎は、袖の親戚彦六の厄介となり、彦六隣の家仲睦まじく生活した。しかし、袖の様子がおかしい。物の怪にでも憑かれたように、狂おしげだ。これはもしや、磯良呪い……、と思っているうちに、看病甲斐なく七日後、袖は死んでしまった。正太郎悲しみつつも、菩提弔った。それから正太郎は、夕方墓参りする生活が続いたある日いつものように墓にいくと、女がいた。聞くと、仕える家の主人死に伏せてしまった奥方代り日参しているのだという。美人であるという奥方興味持った正太郎は、女に付いていき、奥方悲しみ分かち合おう訪問することとなった小さな茅葺の家のなか、屏風向うに、その奥方はいた。正太郎お悔やみあいさつをすると、屏風から現れたのは、まさしく磯良だった。血の気のないその姿も恐ろしく正太郎気絶してしまった。 気づくとそこは、三昧堂だった。慌てて家に帰って彦六に話すと、陰陽師紹介された。陰陽師正太郎の体に篆籀を書いて埋め尽くし、今から四十二日間物忌みをし、死にたくなければ必ず一歩も外に出て行けないということ言ったその夜言われ通り物忌みをしていたところ、女の声がして、「あなにくや。こゝにたふとき符文を設つるよ」と言った彦六壁越しにその恐ろしさを語るなどした。そして続く声の恐ろしさ感じながら、やっと四十二日目迎えた。やがて夜が明けたのを見、彦六は、正太郎壁越し呼び寄せると、「あなや」と正太郎叫び声がする。慌てて外に出てみると、外はまだ真っ暗で、正太郎の家には壁に大きな血のあとが流れており、軒に髻がかかっているのみ。正太郎行方分らずじまいだった。このことを伝えられると、井沢も香央も悲しんだ。まこと、陰陽師も、釜の御祓いも、正し結果示したのである

※この「吉備津の釜」の解説は、「雨月物語」の解説の一部です。
「吉備津の釜」を含む「雨月物語」の記事については、「雨月物語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「吉備津の釜」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「吉備津の釜」の関連用語

1
厭符 デジタル大辞泉
100% |||||

2
デジタル大辞泉
100% |||||

3
迷はし神 デジタル大辞泉
100% |||||

4
夙に デジタル大辞泉
90% |||||


6
大空 デジタル大辞泉
74% |||||

7
御湯 デジタル大辞泉
58% |||||



10
満つ デジタル大辞泉
34% |||||

吉備津の釜のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



吉備津の釜のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの雨月物語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS