穂群原学園2-Aの生徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 09:17 UTC 版)
「氷室の天地 Fate/school life」の記事における「穂群原学園2-Aの生徒」の解説
氷室 鐘(ひむろ かね) 声 - 中川里江 本作の主人公。丸眼鏡をかけプロポーションにも恵まれた美人だが、あまり自己主張をしないため、存在感が薄い。陸上部員で、競技は走り高跳び。元々絵を描くのが好きだったのだが、楓に誘われて入部した。その他のスポーツも得意でさらに博識であり、マニアックな知識も持ち合わせた文武両道。一方で、芸能関係などの事情には詳しくない。 普段は冷静沈着だが悪ノリする事も多く、思い込みが激しいためトラブルを招く事もある。普段から古風で堅苦しい口調であり、二人称は「汝(なんじ)」。計略をめぐらすのが好きなようで、たまにどこからか軍師よろしく羽扇を持ち出している。通称「穂群原の呉学人」。趣味は人間観察で、少女趣味なところもある。幼い頃のトラウマで生きている猫を大の苦手としており、猫を近づけるとパニックに陥る。 家は新都にある蝉菜マンションであり、父親は冬木市長という資産家だが質素倹約が信条。為政者の家族として、襟を正して清廉であるべしと贅沢を自ら戒めているらしい。「英雄史大戦」などにおけるプレイヤー名は「HIMUHIMU」。 生まれる前、父が薪寺家と子同士を許嫁にする約束を交わしていたが、双方ともに娘だったために事実上破棄されている。鐘は当初その事実を知らなかっため、父の面目も考えてその正体を探ろうとしていた。もっとも本人の恋愛に対する認識は極めて浅く、「カップルとして絵になる」という判断基準しか持ち合わせていない。この件に関する相談相手の沙条綾香には、密かに「稚拙な恋愛観」と評されている。なお許嫁の約束は薪寺家の件だけではなかったことが示唆されている。 蒔寺 楓(まきでら かえで) 声 - 結下みちる 本作の準主役。通称「マキジ」。褐色肌のスポーティーなスタイル。活発な性格で典型的なトラブルメイカーだが、根は純情家。陸上部員で種目は短距離走。プロ選手も多数出場した市民マラソン大会で6位に入るなどスポーツは得意だが、勉強はからっきし苦手。ただし日本史・世界史を問わず歴史分野だけは大得意であり、広範かつ深遠な知識の持ち主でマニアックな話題にも即応する無尽蔵の知識を誇る。意外と手先が器用で絵が得意。料理は苦手とする一方で和食は得意だと自称している。趣味は骨董。幽霊や怪談などが極端に苦手。「新幹線は時速119km」・「クワガタバブル」など、知識のソースが古い。 実家は「詠鳥庵」(えいちょうあん)という、町で一番の高級呉服店。古物商の一面も持つかなりの老舗であり、先祖を遡ると瀬戸内の海賊であったらしく、「鬼神の長槍」という家宝(「長曾我部」と彫られている)が伝わっているほか、敷地内にある蔵には貴重な古物や質流れした魔術品などが収蔵されているが、その真価についてはよく理解しておらず、むしろ蔵の中で奇怪なことが多く発生したために気味悪がっている。家業については大事に思っているようで、お得意様の前では脊髄反射的に丁寧な対応を取っている。 三年生の引退後は陸上部の部長に就任。しかしその傍若無人ぶりに加えて陸上部の実績が思わしくないこともあり、生徒会の指示によって部長職を剥奪され、佐伯を部長に据えることになってしまった。聖杯戦争後に部長職は返還されるが、佐伯も引き続き「キャプテン」に留まる。 三枝 由紀香(さえぐさ ゆきか) 声 - 中尾衣里 本作の準主役。陸上部のマネージャー。当初は料理同好会に入るつもりだったが、楓に誘われて入部した。おとなしく目立たない性格ではあるが、6人姉弟の長女で5人の弟の面倒を見ているため人間としてはしっかりしており、冬木市で局地地震が発生した際にはその人間力の高さを見せつけた。友達思いであり常識人。身体能力は極端に低く、球技大会でペタンクに出場した際には翌日に筋肉痛で学校を休んだ程。手先が器用で家事全般が得意。実家は一軒家だがあまり裕福ではないらしく、自身が家事をこなしておりその暮らしぶりや感性を「昭和」と評された。実は強力な霊視能力の持ち主だが、本人は無自覚のため会話が怪談になってしまうことがある。また小説を幅広く愛読している。 美綴 綾子(みつづり あやこ) 声 - 水沢史絵 本作の準レギュラー。陸上部員3人のクラスメイトにして、遠坂凛の数少ない友人でもある。どちらかと言うと「いじられ役」のポジションとなっている。スポーツと勉強の両方が得意。武道全般に秀でており、最も得意とするのは薙刀。弓道は唯一得意ではなかったため、そこを補うために入部したが、その才能を遺憾なく発揮して部長に就任した。また、弓道部を辞めた衛宮士郎をライバル視しており、復帰を望んでいる。他には地元の空手道場では師範代に就いている。さばさばした性格である一方、少女趣味・BL趣味な一面も覗かせる。料理が上手だが、小麦粉・ベーキングパウダーなどの「粉もの」を使った大量生産の料理を得意とする。 かなりのゲーム好きで、鐘とネット対戦しているほか、乙女ゲームの入手に狂喜乱舞することもある。家は鐘と同じ蝉菜マンションだが、部屋の広さは氷室家の方が大きいらしい。「英雄史大戦」などにおけるプレイヤー名は「AYA」。 沙条 綾香(さじょう あやか) 本作の準レギュラー。クラスメイト。視力が悪いため眼鏡をかけている。スポーツ・料理などの基本的なステータスは高く、また大食いなところもあり体育祭のパン食い競争では体調不良ながらも優勝している。 普段は物静かで単独行動をしている事もあるが、人付き合いが悪いわけではない。飄々とした性格で一見何を考えているか判らないが、実際キャラクターを演じる事で猫をかぶっている。山菜や野草を採るのが趣味で、自分の背丈以上の鞄に野草を詰めている事もしばしば。自宅と思しき場所に魔女を彷彿とさせる道具・設備を備えている。由紀香からは遠坂凛と雰囲気の類似性を指摘されているが、その正体は遠坂凛と同じく魔術師であり、魔術教会の総本山である「時計塔」に所属している。また薬草を用いた魔女術(ウィッチクラフト)を得意としている。かつて遠坂家のものだった魔術的に優良な土地を沙条家が所持している事から、凛からはよく小言を言われているらしい。聖杯戦争中には部外者の魔術師として暗躍し、事前に氷室たちを守るための対策を施すなどしている。戦後はその説明のために凛とともにロンドンへ赴くことになる。 鐘から許嫁の件について相談を受けており、魔術的な方法で彼女に助言を与えようとしている。「未来視」のようなスキルを持っているが、詳細は不明。 遠坂 凛(とおさか りん) クラスメイト。学校でも指折りの優等生で、1年生にしてミス穂群原を獲得するなど容姿端麗、また文武両道で料理(特に中華)も得意。眼鏡をかけている時もある。綾香同様、猫をかぶっており人当たりも丁寧だが、一方で友人も多くない。当初はいわゆる背景キャラとして各所に登場していたが、単行本第2巻以降ではストーリーにもかかわり始め、鐘たちとの絡みも多くなっていく。聖杯戦争後は聖杯召喚と崩壊の説明責任を果たすため、綾香とともにロンドンへ発つ。幼くして家を継いだこともあり、魔術品のいくつかが質流れしており、偶然にも薪寺家が二点所有することが発覚した。一点は無事回収したが、魔術刀については「英雄史大戦」の大会「地方キャラバン大会」で最上位者に贈与されることとなってしまった。 原作『Fate/stay night』では魔術師として活躍する が、その正体は一般人である鐘たちに明かす事が出来ないため、彼女だけの秘密として扱われている。同じ魔術師である沙条とのみ裏で密かに交流しているが、土地問題や性格の不一致からあまり仲は良くない。
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