移民・難民問題とは? わかりやすく解説

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移民・難民問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:44 UTC 版)

アンゲラ・メルケル」の記事における「移民・難民問題」の解説

2010年メルケルキリスト教民主同盟CDU)党の若いメンバー会議多文化社会ドイツでは完全に失敗した発言をした。それぞれの集団が「対等な立場で」扱われるべきだという考え方である多文化社会ではなく移民ドイツ価値観文化統合していく必要があるというこの保守的な発言は、移民の規模イスラム教徒のどの程度ドイツ社会への統合なのか、ドイツ文化への影響についてドイツ国内激し議論巻き起こった2015年起こった2015年欧州難民危機においては紛争政情不安定などの理由北アフリカ中東などから大量難民地中海ヨーロッパ南東部経由してEUへと押し寄せた当初EU政府イタリア単独行っていた移民船救助作戦Operation Mare Nostrum)への財政的支出拒んでいたが、2015年4月難民乗せた5隻の船が地中海沈み1200名の犠牲出した事で世論変わり対応を迫られた。大量難民財政が厳しいギリシャマケドニアイタリアなどに劣悪な環境滞留するなどし、ドイツEU指導的立場にある国としてこの未曾有の人道的危機への対応を迫られた。これに対してメルケルEU諸国への「必須の連帯メカニズム」として他の危機的な状況に陥っているEU諸国から他の国難民移動させる解決策支持しドイツは110万人近く難民の受け入れ行った。これらの対応についてドイツ国内では当初歓迎する雰囲気があったがすぐに雰囲気消えたメルケル同年年末には難民EUへやってこないようにトルコ交渉入り2016年3月にはEUトルコとの間で移民の流入抑制について合意した。なお日本国内ではこれらの事情とは別に反移民主張する側からメルケルへの批判起こり難民の子供揶揄したコンテンツBBC批判される事態にも陥ったアンゲラ・メルケルドイツで処理も出来ないほどの(多くの)移民・難民歓迎し欧州流入させておきながら、2016年3月にはドイツ欲しいと思わない移民EUの他の加盟国受け入れるべきと主張している。 2015年8月メルケル多く難民歓迎しドイツ受け入れ方針示したメルケルは「ドイツ助け必要な人を助けます他人尊厳疑問投げかける人や、法的人的助け求められる状況援助前向きでない人などを(ドイツは)容認しません」などと述べ大規模難民受け入れ積極的な姿勢を示す。それを聞きつけた難民移民らが一斉にドイツ目指した。 そして8月下旬ドイツダブリン規約停止しシリアからの難民ドイツ難民申請できるようにした。ドイツ国内でも移民反対する動きはあったが、「右翼過激派ネオナチヘイト・スピーチをしているのは本当に不愉快です」とメルケル述べた多くEU加盟国難民流入拒否反応を示す中、ドイツだけは食料衣類難民寄付し難民申請が終わるまでドイツ居住させることに賛成したドイツ政府2015年度9月上旬段階80万人もの難民受け入れ、必要があればさらに受け入れるとする声明をだした。 「ドイツ多く外国人にとって希望の国になっていることが嬉しいです。これは私たちの国の歴史観にとってとても価値あることです。」とメルケル述べた9月ベルリン郊外にある難民の家を訪れ、「この方達の社会統合は子どもを通じて行われるでしょう。子どもはドイツ語をすぐに習得しますから。そして多く(の難民)がドイツ語学びたい思うようになってほしいと思います。」などと述べた結局ドイツ2015年に約110万人もの難民受け入れた。その難民多く北アフリカ中東出身だった。その大晦日ケルン集団性暴行事件発生しドイツ多く若い女性被害にあった。 「ケルン大晦日集団性暴行事件」も参照 2016年1月下旬段階で既に900件近い被害届出されており、そのうち400件は性的暴行被害届である。 2月トランプ米大統領移民に関してメルケルが非常に大きな過ち犯した述べた。もし移民問題直ち賢明にそして全力処理されなければ欧州想像できないほどの大惨事となるだろうとトランプ警告したトランプによる警告から約2週間後、難民13万人所在がわからなくなっていることをドイツ政府認めた行方不明となっている難民申請者のなかにイスラム過激主義者や犯罪組織の者が含まれている恐れがあり、どこかに不法潜伏している可能性がある。 メルケル表向き国境開放政策唱え続けているが閣内移民流入遮断する方向に舵を切り始めたデメジエール内相国境閉鎖計画を練るよう官僚指示しガブリエル外相経済相国境閉鎖した場合経済への影響精査するよう要請した3月メルケル移民ドイツ来て難民申請するのを許可しない方針示したメルケルは「移民ギリシャ登録した後にEU加盟国分配されなくてはならないEU特定の国で治外法権聖域取得したいなどと言う権利難民には無い」と述べた。そして難民移民問題解決するためにトルコに対して大幅な譲歩行いシリアからの難民世話をさせるためトルコ60ユーロ資金提供行った加えてトルコのEU加盟加速させるような譲歩行ったトルコ国民シェンゲン域内ビザ無し移動できる権限を得ることになる。 2016年7月24日ドイツ南部都市ロイトリンゲンにて21歳シリア難民マチェテ女性1人殺害しその他2名に傷害を負わせた。メルケル依然としてメルケル政権難民受け入れ政策テロリズムとはつながりが無いと主張している。

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移民・難民問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 15:27 UTC 版)

ランペドゥーザ島」の記事における「移民・難民問題」の解説

ランペドゥーザ島北アフリカから最も近い位置にあるヨーロッパ諸国領土であるため、ヨーロッパ目指すアフリカからの移民・難民目的地となっている。ランペドゥーザ難民収容センター設けられているが、定員超過する状況続いている。イタリアでシェンゲン協定に基づき、他のヨーロッパ諸国難民移動させたいとしているが、フランスなどはこの動き反発し難民乗せた列車国境停車させるなどしており、両国間で協議が行われている。 2010年から翌年にかけて発生したジャスミン革命の際には、約5000人の島民に対して数万規模大量難民ランペドゥーザ到着している。また、島の近海はしばし難民乗せた船の海難事故発生し多く犠牲者出している(2013年ランペドゥーザ島難民船沈没事故参照)。 2013年7月に島を訪問したフランシスコ教皇は、海難事故犠牲者たち祈り捧げ移民難民イスラム教徒を含む)と面会移民苦境について世界関心を払うようメッセージ発した教皇訪問移民問題についての発言対し、ラウラ・ボルドリーニ(英語版下院議長(元国連難民高等弁務官事務所報道官)は高く評価しエンリコ・レッタ首相謝意表明した一方で保守派不法移民お墨付き与えるものとして懸念表明している。移民受け入れ負担となっている地元自治体ランペドゥーザ・エ・リノーザ)の市長は、イタリア政府ヨーロッパ各国に対して支援要請した

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