トルコのEU加盟とは? わかりやすく解説

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トルコのEU加盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 19:33 UTC 版)

欧州連合」の記事における「トルコのEU加盟」の解説

2015年11月29日アンゲラ・メルケルEUトルコ間で事前サミット主催し多くシリア難民EU受け入れ提案行った。そしてEUは、トルコからの移民流入の数を制限する措置と引きかえにトルコEU加入させる道を開くことで合意達したトルコ首相アフメト・ダウトオールトルコEU新しい関係の歴史的な始まりだとした。 この協定によってトルコエーゲ海パトロール人身売買を行うギャング達の取り締まり強化しEU加盟国受け入れ拒否され移民トルコに連れ戻すことになっている。その見返りEU資金30ユーロトルコ提供し、トルコのEU加盟の公開交渉のためのサミット開いていくことで合意したEU首脳らはトルコのEU加盟に近道はないことを明確にしているものの、トルコ国民EUビザ無しで行くことを可能にするように努力していくことを誓っている。ダウトオールは「トルコのEU加盟は2016年速度増し近い将来現実のものとなるだろう」と述べている。 「2015年欧州難民危機」も参照 ダウトオールは難民危機対処30ユーロでは不十分だとしてEU追加資金提供求めている。ダウトオールは、もしEU難民危機に伴う痛みを本気で分かち合おう考えているならば資金提供に関して更なる会合を開く必要がある述べた

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トルコのEU加盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:26 UTC 版)

イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票」の記事における「トルコのEU加盟」の解説

トルコEUの関係が緊密になるほどイギリスEUの政治的距離は大きくなるかもしれない[誰によって?]。イギリス欧州懐疑論者達はトルコのEU加盟はイギリスへ脅威だと考えている。イギリス独立党のように、人口急増するトルコのEU加盟で(トルコ多く投票権を持つことになり)欧州議会におけるイギリス発言権拡散して弱まるのだと論じる者達もいれば、デービッド・デービスのようにトルコのEU加盟によってトルコがジハーディストを容易に欧州送り込むことが出来るようになる警告する者もいる。 2013年度世論調査ではイギリス有権者の約5割がトルコのEU加盟に反対している。トルコ市民欧州でのビザ無し移動をする権利与えられるべきかという質問に対しては6割近く反対している。欧州委員会2020年までEU新規加盟する国はないと主張するその主張がどれだけ現実的かはわからない2016年3月EU2015年欧州難民危機対処するためギリシャ・マケドニア間の国境封鎖しつつ、トルコ協定を結び、欧州へ流入する不法移民トルコへ強制送還する決定下したトルコ移民引き受け見返りとしてEUから資金を得る。トルコは既に30ユーロ資金EUから受け取っているが2018年まで追加30ユーロを得ることになっているトルコへ送金60ユーロのうちイギリスは5億ポンド負担することになった。それと同時にトルコEU域内へのアクセス権利についての交渉についても同意なされたトルコ72規準のうち35満たしていないが、これを満たせ2016年6月からシェンゲン圏ビザ無し行き来できる。トルコのEU加盟も加速するかもしれないが、キャメロン首相全てのEU加盟国拒否権持っているためにトルコのEU加盟はありえないとしている。最近世論調査ではフランス人4分の3がトルコのEU加盟に反対している。たしかに新規加盟については加盟国全会一致賛成が必要であるためイギリスには拒否権があるのだが、イギリス拒否権発動されそうにないキャメロン首相がトルコのEU加盟を支持しているからである。 2016年4月下旬内務大臣テリーザ・メイトルコバルカン諸国組織犯罪汚職テロリズムと関係ある国とし、イギリス国民EU肥大化続けるべきなのかどうか考えるべきだと述べた2016年5月上旬段階ではトルコEU側が提示した72条件のうちの5つ満たしていなかった。だが欧州委員会は、トルコ国民ビザ無しシェンゲン圏内を90日間移動できる許可与えるための勧告出した。この勧告は公式なものであり、EU側はそれら条件がすぐに満たされる考えているのだという。キャメロン首相はトルコのEU加盟には相当の時間がかかるとし、トルコのEU加盟は今回国民投票関連する案件ではないと述べた。その翌日労働党党首ジェレミー・コービン予定していたトルコのEU加盟推進のためのスピーチキャンセルすることを余儀なくされた。トルコのEU加盟問題EU残留派利さないからである。 リチャード・ディアラブは、トルコシェンゲン圏ビザ無し渡航をあたえることは火事の隣でガソリン貯めるようなものだとして警告したデイヴィッド・オーウェン外務大臣は、仮にNATO加盟国(でもありEUにも加盟している国)がトルコのEU加盟を拒否すればトルコNATO離脱しうると論じている。オーウェンは、イギリス人避けるべき事態としてトルコNATO加盟危険にさらすことを挙げている。ISIL脅威に立ち向かわねばならない時に、(NATOにおいて)イギリストルコ互いを必要としているからである。オーウェンは、イギリス最優先課題NATOでの強い影響力を再確立することとトルコNATO加盟を再確約させることだとし、もしNATO同盟国トルコ不誠実な態度をとればトルコNATO加盟盤石でなくなると考えている。 EU課す条件を満たさなければトルコEU加盟できないという主張があるが、クロアチアはいくつかの条件満たさないままEU加盟したのであり、似たようなことがトルコの場合でも起こるだろうというような意見もある。 キャメロン首相2010年時点ではトルコのEU加盟には熱心だったが、2016年5月時点では大きくスタンス変えてトルコのEU加盟は西暦3000年までは無いだろう述べている。だがキャメロン首相主張とは逆にアンカラにあるイギリス大使館トルコEU加盟するための手助け継続させている。 2016年6月に、アンカラ駐在イギリス外交官書いたとされる秘密文書サンデータイムズ紙リークされた。リーク情報によればEU側がトルコ国民シェンゲン域内ビザなし渡航許可しない場合は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領トルコにいるシリア難民などをEU流入させるのだという。その外交官は、エルドアン怒らせてEUトルコ間の協定空中分解させないためにも、イギリストルコ公務員とその家族150万人に対してイギリスへビザなし渡航許可する必要がある述べていた。内務大臣テリーザ・メイらはこのリーク情報正し情報ではないとしたメイらは共同声明出しシェンゲン協定参加国トルコ締結する協定内容かかわらずイギリス政府政策これまでと同様すべてのトルコ国民ビザ求めると述べた移民についてのEuropean CommissionerであるDimitris Avramopoulosが、2015年欧州難民危機だけでなく難民に関するEUトルコ間の協定によっても両者の距離がより近くなる発言した。AvramopoulosによればトルコEU加入のための条件を満たすためにEU協調する強い意志があるのだという。 これに対しボリス・ジョンソンマイケル・ゴーブキャメロン首相に手紙出し、トルコのEU加盟に拒否権行使することやシェンゲン圏へのビザ無し渡航停止させるよう求めた離脱派は、トルコ出生率が高いためにトルコからイギリス流入する移民の数が非常に多くなる考えており、国民保健サービスなどイギリス公共サービス大きな負荷がかかると論じている。 2016年6月30日からトルコのEU加盟についての協議再開されることが明らかになっている。2016年6月30日EUはトルコのEU加盟についての新たなチャプター(財政・金融部門)を開いた

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