猫の島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 07:11 UTC 版)
2004年(平成16年)9月、釣りが趣味の東京都出身と岩手県出身の夫婦が、脱サラして仙台市から島に移住し、民宿を始めた。2006年(平成18年)2月14日にはブログを開始。当初は島の暮らしや釣りおよび民宿の情報を載せていたが、同年5月20日にテレビ朝日系列「人生の楽園」でネコが多い島としても紹介され、同年7月22日にフジテレビ系列『めざましどようび』の番組DVD『にゃんこ THE MOVIE』が発売されると、同DVDに収録された田代島の「たれ耳ジャック」という名のネコのエピソードが影響して愛猫家のアクセスが増加し、田代島を「ネコの島」として発信するブログへと次第になっていった。『にゃんこ THE MOVIE』はシリーズ化し、毎回「たれ耳ジャック」のその後のエピソードが収録された。他のマスメディアでも同島は「ネコの島」「猫の楽園」などと紹介され、猫を目当てとした観光客が多数訪れるようになった。 2007年(平成19年)8月、仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(2008年10月1日 - 12月31日)についての県と住民の会議があった。このとき、プレDC(2007年10月1日-12月31日)期間中に実施するモニターツアーの企画が話し合われ、同年11月3日に同島初のネコ観察を目玉とするパッケージツアー「ジャックを探せ」ツアーが催行された。同時に島内のネコの写真展も開催された。 仙台・宮城DCが始まった2008年(平成20年)10月1日から1年間における石巻〜田代島の離島航路の利用客数は約1万3700人と、リーマン・ショック後の世界同時不況の最中にありながら44%の大幅増となった。 2009年(平成21年)になると、国内のみならず台湾や香港のテレビ局が取材で来島し、外国人観光客も見られるようになった。更に東日本大震災(後記)後には欧米メディアで取り上げられる機会も度々あり、宮城県内では温泉や松島といった定番観光地ではないが、外国人観光客も訪れる場所として、宮城蔵王キツネ村と並んで知られる。 島のルールとして観光客の猫への餌やりを禁止している。仁斗田港の待合所などに餌の寄付ボックスがあり、ここに餌を寄付することで島民が適量を与えるシステムとなっている。 田代島のアイドル猫、ねこ太郎。DVDや本にも登場し、島内ではグッズが売られていたこともあった。2016年3月に死んだ。ねこ太郎を主役にした猫マンガブログ「田代島ねこ便り」は継続連載中。 仁斗田港の近くにいる猫たち。
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猫の島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 08:20 UTC 版)
青島では2013年の時点で、漁師4名を含む50歳代から80歳代の島民15名に対し、既に猫が100頭以上も生息していた。島民の数が50名を割った2000年頃から逆に猫の数が増え始めたという。 2013年9月、青島での猫の生態を撮影した写真がブログなどに掲載されたことで一躍注目を集めるようになり、猫好きの観光客が猫目当てに続々と訪れるようになった。「猫好きにはたまらない楽園」とも評されている。ただ、住民の半数は猫嫌いではあるものの、「なんとなく共存してきた」と語っている。 2018年の段階では、島民は全て高齢者であるだけでなく人口も僅か一桁となり、島民だけで多数の猫の世話することが限界となりつつあり、また、狭い土地のため猫同士の近親交配により生まれつき障害を持つ子猫が生まれるなど、いくつかの問題が顕在化してきた。 2018年10月、対岸の動物ボランティアの方たち(ブーム当初から自費で青島猫の治療や一部不妊去勢にあたっている)や公益財団法人どうぶつ基金等による、数年に渡る島民の説得や大洲市との協議の結果、島内に生息する全ての猫に対し全頭一斉不妊去勢手術(TNR)を行うことが決定した。これは、以前から全国各地で同様の事業実績がある公益財団法人どうぶつ基金が無料出張手術として主催し、そこから獣医師等の専門スタッフ・職員の派遣や資機材搬入を受け、それ合わせて市からの補助金交付と職員派遣、県内外からの民間ボランティア多数の自主参加によって行われた。この事業で島内で確認された猫は当初の想定を大きく上回る211頭であった。内、手術したのは172頭であり、それ以外はすでに手術済みであった。なお、台風接近の影響で短縮日程となったため若干の捕獲・手術漏れが残ったと考えられた。またその後、一部の島民が隠して不妊手術等を受けていない猫が更に十数頭いることもわかり、島内に合計で220頭以上いることが判明した。猫の生殖能力から雌雄一対で再繁殖の恐れがあり、不妊去勢の追加手術は喫緊の課題となっている。 一斉TNR終了後の2018年10月以降、TNRに協力した県内複数のボランティア団体や個人が、不妊去勢を受けていない猫の追加手術や病気治療などに随時取り組んでいる。また最終的には、将来予想される無人島化で島に残されるであろう猫たちの救出をも想定している。その資金調達として『青島猫を支援する会』を立ち上げ、SNSによる外、クラウドファンディングによる呼びかけがなされている。 なお、来訪者に対して「青島での約束」がルールとして策定されている。内容は、給餌の制限やゴミの持ち帰りといった一般的な内容のほか、島民の暮らしを乱さない項目(水利用への注意も含む)や、後述の連絡船待合室に猫を入れない(訪問者にとって、唯一自由に滞在可能な「猫を防げる場所」のため)といった項目もある。 港で島民からエサを貰う猫たち。 外来者向け猫エサやり場。港から数分。奥は青島神社。 猫エサやり場で与えられたエサを食べる猫たち。
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猫の島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 07:07 UTC 版)
藍島と同様、猫の多い島として知られている。島内の猫のほとんどが2014年末に避妊手術を施された地域猫である。 この手術時点で島内には90匹ほどの猫が生息していたが、その後、猫の不審死が相次ぎ、30匹ほどまで減少している。農薬を塗った魚の切り身も発見されたこともあり、避妊手術を実施した団体が刑事事件として告発。2020年6月5日には小倉北区在住の80代の男性が鳥獣保護法違反の疑いで福岡県警に書類送検された。
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