江戸市井
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:43 UTC 版)
お春(おはる) 声 - 明坂聡美 茶屋「春夏秋冬」の娘。16歳。身長157cmで3サイズはB94(Fカップ)、W58、H88。4月8日生まれのB型。 両側にはねた特徴的な長髪の少女。スタイル抜群で、火鉢や長福丸が「桃」に喩えるほどの巨乳の持ち主。下は穿いていない。優しく穏やかな性格で、男性を「様」付けで呼ぶ礼儀正しさを持つ。祖父(声 - 下崎紘史)と共に店を切り盛りしており、趣味は団子作り(そのため料理も得意)。市中の人々からも人気が高く、春菊によると多くの見合い話が持ちかけられているらしい。何かとサービスシーンが多く、それで絡むことが多い仁兵衛は度々住民に制裁を加えられている。 蟲害によって父(声 - 下妻由幸)と母を失っており、蟲奉行所の設立を心から望んでいた。巨大蟲から助けられたことをきっかけに仁兵衛を慕っている。なお、火鉢に「仁兵衛を好いている」と問われた際、彼のことは異性としてはあまり意識していないと発言しているが、無自覚ながらも仁兵衛に好意を寄せていることも火鉢達に読み取られている。仁兵衛が大阪に向かう前日、もう会えないかもしれないと感じて自分の想いを仁兵衛に伝えようとするが、逆に江戸に来たことと蟲奉行所に勤められたことの喜びを伝えられ、旅立つ彼に自分の桜柄の襟巻きを送り「春にまた花見をしよう」と約束した。 7年後は仁兵衛と結婚し、3人の子供を産んでいる。母親として一皮剥けたらしく、江戸の豪邸にて火鉢や蟲奉行らと共に「自分が正妻だ」と言い合うなど以前と比べ逞しい一面を見せるようになった。 長福丸(ながとみまる) / 徳川 家重(とくがわ いえしげ) 声 - 福山潤 江戸幕府次期(9代)将軍。吉宗の息子。19歳。身長172cm。 長髪で、被っている能面の下はイケ顔であるが、面を取られると声が急に小さくなる(後に、面をとっても普段どおりに振舞えるようになった)。書物から様々な知識を学んでいるためかなり博識で、何か言うごとに薀蓄を垂れる。格下の人物には尊大に出るものの、父を始め格上と思しき人物とは目も合わせられない性格で、吉宗からも呆れられていた。 幕臣達からは表面上は諂われているものの不甲斐なく思われており、後継も次弟をと望まれている。そのため人間不信に陥っており、また室鳩巣から与えられた『徒然草』の一節に感銘を受けてからは10年間ひきこもり書物ばかりを読んでいた。巨大蟲出現の謎を知るため、蟲奉行所に忍び込んだ際に初めて個人としての自分を信頼した仁兵衛に心を開き、彼を友と呼ぶようになった。しかし、初めて出来た友人であるためか、その後は半ばストーカーになっている。一方で火鉢とは犬猿の仲だが、彼女に敵うはずもなく横柄な態度を取ってはボコボコにされるのがお約束。 仁兵衛達が紀州から生還した後は自らの浅学さに危機感を覚え、一念発起して全ての知識を手に入れるため次の将軍になることを誓う。その後、仁兵衛が蟲狩達の仲間に引き込まれそうになった際に自身の素性が鳰にばらされてしまうが、仁兵衛を「生涯唯一の友」として鳰が「常世の巫女」の力の危険性を説いて仲間にしようとしても、自分を救ってくれた仁兵衛を決して手放そうとはしなかった。蟲狩が去った後、蟲奉行所に来た時のみ将軍扱いせずに自分と接すると仁兵衛と約束した。 毛利勝永の襲来の後、怪我を負った小鳥の代役として父や室、与力達による大阪城攻略の会議に出席する。江戸冬の陣では、仁兵衛に代わり江戸の民を守るため江戸東部に向かう室に同行する。そこで自身の知識が活かされるほどの度胸と冷静さが足りないことを指摘されるが、「経験を積めば良い将軍になれる」とも称される。仁兵衛が長宗我部を倒した後は町人を連れて江戸城に帰還し、長宗我部の一部に寄生された室を救うため彼に罵声を浴びせられながらも長宗我部を追い出すことに成功し、「自分の知恵で誰も死なせない覚悟」を説いた。最終的に室は長宗我部を道連れに火の中に飛び込んで死亡し、それを悲しみながらも室の遺言で吉宗に公家見廻り組の投入を進言した。常世の蟲の襲来時には、復興の最中で江戸冬の陣以上の事態は皆の心が持たないとして町人には伝えないことを仁兵衛達に提案した。大阪出陣では、吉宗に仁兵衛達への同行を申し出て断られるが、結局は書置きを置いて勝手に飛び出していった。大岡との合流後、自分がこれからの戦いで足手纏いになることを自覚した上で大岡の補佐を受けながら大阪城潜入の策を立て、何とか作戦決行の当日までにまとめた。 7年後は散々幕閣を悩ませた挙句、9代将軍徳川家重として政務に携わっている。ことあるごとに仁兵衛の家に逃げ出すなどの面は相変わらずで「無能」と称される一方、田沼意次などの優秀な幕臣を生み出す優れた人事能力から「隠れた名君」とも称えられている。 お園(おその) 声 - 若林彩子 瓦版の記者である褐色肌の少女。 弥助(やすけ) 声 - 津村まこと 松平実芳の江戸屋敷に仕える奉公人の少年。 奉公先を盥回しになった末、松平家に拾われた経緯があり、実芳に対する忠誠心は非常に高い。大人蚤の騒動では逃げ遅れて命の危機に晒されるが、仁兵衛の奮戦により救われる。 寅吉(とらきち) 声 - 高山みなみ 江戸市中に住む少年。 家が貧乏であるために自身や弟達が迫害されるのを憂い、剣術を鍛えて武士になりたいと志している。その意志に感銘を受けた仁兵衛は彼を弟子に迎えてたまに剣術を教えている。 勘介(かんすけ) 月島流道場で仁兵衛の兄弟子だった青年。 仁兵衛のことを「仁坊」と呼び、彼からは「勘介兄貴」と呼ばれる。道場の稽古の厳しさについていけず旅に出ると偽って道場を出たが、悪党を一人倒すなど決して弱いわけではなく、源十郎からも「月島流道場一真っ直ぐな突き」の持ち主と認められていた。 道場を辞めた後は江戸に流れ着き、博打に手を染め借金を抱えたことで悪党達の下っ端になった。その際に大きな商家を襲う計画を知りそれを八丁堀に密告したが、そのことがばれて追われる身となった際に仁兵衛と再会。そこで現在の自分を知られてしまうが、変わらず自分を慕ってくれる仁兵衛に感化され、悪党を成敗する際に突きの指導をして彼が「富嶽巌砕突き」を修得する切っ掛けを作った。その後は再び剣への情熱を思い出し、仁兵衛の兄弟子としてさらに強くなることを決意した。 信ノ助(しんのすけ) 武士の息子である少年。 江戸冬の陣閉幕後、蟲人軍との戦いで亡くなった父の形見となった刀を仁兵衛・火鉢と共に崩壊した屋敷から掘り出した。父が死んだことを悲しんでいたが、同じく父を喪った仁兵衛に「いつか父が江戸の明日を守った立派な武士であったことを誇ってやれ」と諭される。
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