機体のバリエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 20:29 UTC 版)
「TIEファイター」の記事における「機体のバリエーション」の解説
TIEアドバンストx1 TIEシリーズの最新鋭試作機として開発された機体。ソーラーパネルの上下が内側に折れ曲がっており、よりコンパクトに見えるが、標準タイプには搭載されていないシールドとハイパードライブエンジンが装備されているため、基本モジュールは同一ながら機体自体はかなり大型化している。ヤヴィンの戦いでダース・ベイダーが搭乗した機体として有名。ヴェイダーの機体は初期試作型を更に改造したものでヴェイダー本人の技量も合わさりロザルの戦いでは単機で同盟軍艦隊に大損害を与えている。TIEファイターに代わる次期主力候補機として設計されたが大量生産にはコストがかかりすぎる為、量産はされなかった。 TIEアドバンストv1 アドバンストx1のプロトタイプとして開発された機体。シールドとハイパードライブを搭載しており内側に丸みを帯びた翼が特徴。翼は可変翼となっており着陸時は内側に畳むことができる。アニメ『反乱者たち』に登場した機体で主にダース・ベイダーの部下である尋問官達が使用している。 TIE/saボマー TIEシリーズの爆撃機タイプ。アドバンストx1と同じく折れ曲がったソーラーパネルと円筒形の双胴ボディを持つ。双胴ボディのうち右舷はコックピット、左舷は武器弾薬を搭載するベイとなっており、左舷ベイにはプロトン魚雷、震盪ミサイル、プロトン爆弾、軌道機雷など多彩な兵器を搭載することができる。ホスから逃れてアステロイドに隠れたファルコン号を燻り出す絨毯爆撃に使用される。このTIEボマーは、『ジェダイの帰還』では、戦闘シーンはないが、第2デス・スターのドッキング・ベイに降着している様子が描かれている。左舷ベイを乗客用キャビンに変更したTIEシャトルという移送用タイプもある。劇中では『帝国の逆襲』でニーダ艦長がアベンジャーからエグゼキューターに移乗する際に使用された。また、TIEボマーは、ILMのスタッフに、二つ並んだチリドッグを連想させたことから「ダブル・チリ・TIE」と呼ばれていた。 TIE/INインターセプター 火力とスピードをより強化した新型のTIEシリーズ。ヤヴィンの戦いの敗北により帝国軍は反乱軍の機体が予想以上に高性能であることを知り、より高性能な戦闘機を求めた結果開発された。インターセプターは両翼の先が2つに別れ、4か所の先端部分にそれぞれレーザー砲が搭載されており、通常のTIEファイターの3倍の火力を誇った。反乱軍のAウィングには劣ったがスピードも強化されており迎撃機として活躍した。TIEファイターよりも高性能ではあったが帝国政府内の管轄間の縄張り意識により機体の置き換えはなかなかはかどらず置き換え率はエンドアの戦いの時点で帝国の全スターファイター部隊の20%に留まっていた。 TIE/sk x1試作型制空戦闘機 通称「TIEストライカー」と呼ばれる大気圏内特化型のTIEシリーズ。水平に配置された2枚の翼を特徴としており、巨大な中央ポッドを活かして補給物資や人員を軌道から地上へ運ぶこともできた。大気圏におけるミッションを目的に設計されていたが、他のTIEシリーズと同様、宇宙で戦うこともできた。 TIE/rpリーパー攻撃着陸艇 通称「TIEリーパー」と呼ばれる輸送に特化したTIEシリーズ。TIEストライカーのような水平翼と大型のボディが特徴。『ローグ・ワン』でスカリフに侵入した反乱軍を一掃する為、デストルーパーの一団を移送するのに使われていた。 TIE/rb重スターファイター 別名「ヘビーTIEファイター」と言われた武装強化型のTIEファイター。コックピットモジュールの側面にAIを搭載したレーザーキャノンポッドが取り付けられており通常のTIEに比べて攻撃力が増している。 TIE/Dディフェンダー スローン大提督の主導するプロジェクトによって生み出された最新鋭の実験型戦闘機。球状のコクピットモジュールは変わらないが、機体後部から120度ずつ3方向に伸びるアームに3枚のソーラー・パネルを備えており、アドバンスドX1より強力な偏向シールドとハイパードライブを装備。武装もレーザー砲6門とプロトン魚雷を備えるなど、従来機を大幅に上回る強化が施されていた。発展型のエリートでは、速度の向上と素人でも容易に扱える操縦しやすさを両立させるなど、帝国が本気で戦闘機開発を行えばX-ウィングを凌駕する戦闘機が作れる事を見せ付けており、反乱軍のヘラ・シンドゥーラは「大量生産されたら、反乱軍のパイロットは太刀打ち出来なくなる」と戦慄した。元々はレジェンズで登場した機体だったがアニメ『反乱者たち』で大々的に登場し正史の機体として扱われるようになった。 TIEハンター ゲーム『ローグスコードロンIII』に登場したTIEシリーズの実験機。反乱軍のXウイングを参考に設計されておりXウイング同様のX型ウイングを持つ。性能面においても武装はレーザー砲の他、イオン砲、ミサイルランチャーを加えシールドとハイパードライブも搭載しているなどTIEファイターより大幅に強化されている。帝国の極秘施設で試験運用されていたが潜入した反乱軍のウェッジにほぼ全機破壊され、盗んだ3機のTIEハンターはフォンドアで建造中のスーパースターデストロイヤーの破壊作戦に使用された。皮肉にも攻撃を受けることにより性能の高さを証明する結果となった。 TIE/fo制宙戦闘機 帝国残党組織ファースト・オーダーによって開発された次世代型TIEファイター。見た目は黒くなったTIEファイターといった感じで帝国時代と外観に大きな差はないが旧型機には無かった偏向シールドを搭載しており、専用のパイロットスーツが無くても乗れるよう気密性が確保されている。更に機体各所を最新技術で改良している為、旧型機と比べ性能が大幅に向上している。 TIE/sf制宙戦闘機 赤いマーキングが施されたファーストオーダー特殊部隊専用のTIEファイター。形状はTIE/foと大きく変わらないがこちらはハイパードライブが搭載され、パイロットに加えて底部重レーザー砲塔の操作を担当する砲手を搭乗させることのできる2人乗り仕様となっている。底部レーザー砲は砲手が操作することで360度全方位に攻撃が可能。燃料電池を追加で搭載しておりエンジン、武器、シールドの出力がTIE/foに比べ高い。 TIE/vn制宙戦闘機 『最後のジェダイ』でカイロ・レン専用機として登場した新型のTIEシリーズ。別名「TIEサイレンサー」。TIEアドバンストx1と似たコックピットにTIEインターセプターのような翼を持つ。コックピット部分は角ばった形状をしておりTIEシリーズで唯一、丸型のビューポートを持たない機体である。 TIEウィスパー・スターファイター 『スカイウォーカーの夜明け』で登場した最新型のTIEシリーズ。赤い装甲が追加されたポッドが特徴。さらなる近代化改修を施されており強化されたステルスシステム、ハイパードライブに加え、ハイパースペースに突入した敵を追跡可能なハイパースペーストラッキングを搭載している。劇中ではハイパースペースを繰り返して逃走するミレニアムファルコンを執拗に追跡した。より強化されたインターセプター型のモデルもありカイロ・レンが専用機として使用している。 TIE/dgスターファイター 通称「TIEダガー」。復活したパルパティーンによって率いられたファイナル・オーダーで運用された最新世代のTIEシリーズ。従来の球状コックピットにダガーの名前の由来でもあるデルタ型のソーラーパネルウイングを持つ。ウイングは大型と小型の二重構造になっており間にコックピットポッドに設置された物より強力な重レーザー砲を搭載していた。 TIE/D自動型戦闘機 ゲーム『スター・ウォーズ_出撃!_ローグ中隊』に登場する無人戦闘機。いわばドロイドスターファイターのTIEバージョン。レジェンズの戦いであるモン・カラマリの戦いで登場。非常に高速で小回りの利く機体のためブラスターで撃ち落とすのは困難を極める。 スピンオフ小説やアニメ、ゲームにも、バリエーションが登場している。そのひとつが、ティモシイ・ザーン作の『スローン大提督三部作』に登場した、シミター戦略爆撃機(アサルト・ボマー)である。機体は円筒形の単胴で、折れ曲がった翼を持ち、前方にコクピット、後方に爆弾槽を備えている。本機の特徴としては、コクピットが翼より前に出ており、視界が確保されていることと、コクピット自体が脱出カプセルになっていることである。 撮影に使用されたプロップにはコクピットのスクリーンが張られていない。まさに「シールドなしの剥き出し」だった。
※この「機体のバリエーション」の解説は、「TIEファイター」の解説の一部です。
「機体のバリエーション」を含む「TIEファイター」の記事については、「TIEファイター」の概要を参照ください。
- 機体のバリエーションのページへのリンク