機体と自衛装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:46 UTC 版)
軍用機の中でも大きな搭載容量と比較的低速で長時間の飛行が求められるため、巡航性能の高い民間旅客機の機体をベースにアンテナを含む多数の電子装置と操作卓、発電能力強化などの改造が行われるものが多い。 空中にあって航空作戦の要となる早期警戒管制機は、軍事的な高価値目標であるため、長射程空対空ミサイル(AAM)の標的にされることが想定される。このため赤外線誘導ミサイルからの自衛用にフレアを、電波誘導ミサイルに対してはチャフと電子妨害装置を装備することが不可欠となっている。敵機の接近といった事態に対しては、本機の退避とともに友軍戦闘機による迎撃によって対処される。 各国空軍が配備・開発している長射程AAMには「対AWACSミサイル」と目されるものもある。ロシア航空宇宙軍の「R-37」、中国人民解放軍空軍の「PL15」(推定射程距離300km)などである。高速発揮が可能で俊敏な戦闘機に比べ、AWACSは回避機動によりAAMから逃れることが難しい。
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