化学兵器生成に至る経緯とは? わかりやすく解説

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化学兵器生成に至る経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 06:25 UTC 版)

土谷正実」の記事における「化学兵器生成に至る経緯」の解説

1992年11月22日麻原彰晃に「1997年から日本崩壊する教団防御するため、マンジュシュリー村井秀夫)に技術貸してやってくれ」と言われ村井のもとで化学研究始めた土谷麻原に「サリンというものがあります作ってませんか」と持ちかけ、麻原から「やってみろ」と了承得た。 第1サティアン化学合成実験部屋与えられた。村井はしばし実験部屋訪れ原爆レーザー兵器製造アンモニアなどの薬品製造プラント構想語り内心実現不可能な話だと感じたが、「否定的な観念を持つべきではない」と思い直す1993年4月『毒のはなし』『薬物乱用の本』の2冊を見せられ、「(化学の)勘を取り戻すために幻覚剤PCP合成してみたら」と指示された。村井の「1年自衛隊程度軍事力オウムで持つ」との発言唖然としていると、「潜水艦ビラ配りロボットも、もう作った」と返され、これらが実は噴飯物だったことを当時知らなかった土谷は、オウム冊子掲載されていたビラ配りロボット写真思い出し、「オウム科学力優れているんだ」と信じ込んだ5月村井命令渡部和実らとロシアへ行く。渡部らの成果のない仕事ぶり呆れるが、「彼らは村井のもとで潜水艦ビラ配りロボット完成させたのだから、これでちゃんと仕事はできているんだ」と自分納得させた。その後村井から原爆製造など突飛な指示を受け驚くが、ステージの高い村井嘘をつくこと考えられず、まずは村井曰く簡単に作れる」というアンモニア製造プラント実現されるかどうか見届けることにした。 1993年6月、ついに化学兵器製造指示される。「殺生をしてはならない」というオウム教義守りゴキブリ殺さない生活をしていたこと、イラン・イラク戦争化学兵器クルド民族使われ残酷な場面思い出したことで抵抗感じたが、銃弾砲弾受けた死体写真見せられ、「化学兵器ダーク戦闘機戦車クリーンというイメージは、軍需産業による情報操作で、軍需産業動かしているのはフリーメイソンだ」と諭されたり中国人民解放軍通常兵器しか持たないチベット軍を壊滅させたことを調べさせられ、「ハルマゲドン勃発時、教団を守るために武器を持つ。化学兵器を持つことが敵に対す抑止力になる」「オウムから仕掛けことはない。ファーストストライクはない」と説かれたりして、次第化学兵器生成所持へのためらい薄れていった。波野村教団施設強制捜査行った熊本県知事細川護熙内閣総理大臣登りつめたことを指摘され、「教団国家弾圧されている」と危機感植え付けられた。 筑波大学図書館で、殺傷力製造行程考えて大量生産適した化学兵器としてサリン生成決め専門書読みあさって実験開始。2か月後には標準サンプル生成成功大量生産方法研究開始した1993年10月サリンプラント完成し必要な原料ダミー会社通じて手配サリン製造協力者として化学知識有する中川智正医師)、実験助手として村井元妻M(元神戸製鋼分析勤務)・中川恋人S(看護師)・男性信徒T(土谷ボディーガードつとめたホーリーネームキタカ)の4名が配属され1993年11月から1994年1月にかけて約34kgのサリン生成生成中に縮瞳など複数サリン中毒起こし治療あたったSに「親子連れを見ると、この人たちも死ぬのだと思いサリン生成葛藤したが、尊師に『ヴァジラヤーナ救済』だと言われ取り組んだ」と話している。Mによると、土谷必要なこと以外は口をきかなかったという。土谷中川らはサリンを「サリーチャン」、「サッチャン」と隠語呼んでいたが、周り信者薄々サリン製造しているのだと気がついていた。この頃オウム入信前の友人連絡した際に「薬物扱っていて体調が悪い」、「尊師びっくりするほど過激になった」と話している。また、何かを迷っている様子で、「尊師言われたことは何でもやるべきか」と信者相談していた。 正大師村井秀夫畏敬の念を抱く一方村井指示は非化学的失敗目に見えていたこと、失敗わかっていても言われ通りにしなくてはいけないことからバカらしくなり、一時期やる気失っていた。 1994年6月19日現世オウム以外の一般社会)で唯一心を許せ学生時代恋人A子電話をかけ、職場の話という形で愚痴こぼした20日にも電話をかけ、教団施設離れて大酒飲み車中泥酔翌朝A子宅を訪ねると、乳児あやしているのを目撃A子献身対象かつては自分だったが、今は乳児であり「現実逃避をしてA子会ったが、昔とはもう違う」、「現世には自分居場所も、一時避難する場所すらもないのだ」と深く傷つき自ら上九一色村戻っていった。教団戻ってしばらくすると、村井から教団内の水分析を頼まれ分析したところサリン検出翌月にはイペリット検出した坂本堤弁護士一家失踪事件を「教団陥れる国家権力陰謀」と信じていたこともあり、「尊師説法通り教団毒ガス攻撃されている」、「自衛力を持たねば教団潰される」と使命感駆られて兵器生成邁進まいしん)した。1994年9月友人に「人混み行かないでほしい」と連絡している。 1995年1月1日読売新聞が「上九一色村教団施設付近からサリン残留物検出」とスクープ村井秀夫から化学兵器類の廃棄指示され中川智正とともにクシティガルバ棟内で保管していたたサリンVXガスソマンやこれらの前駆体加水分解して廃棄した廃棄作業中にサリン中毒かかった廃棄および設備解体後村井および中川により、VXガスサリン中間生成物メチルホスホン酸ジフロライド」が発見され、これが地下鉄サリン事件撒かれサリン原料となる。 ハルマゲドン予言本『日出づる国災い近し』に「ボーディサットヴァ・クシティガルバ師長」として登場しサリンVXガス解説している。また、新種化学兵器開発方法効果的な使い方などについて自説展開している。

※この「化学兵器生成に至る経緯」の解説は、「土谷正実」の解説の一部です。
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