劇団「下北サンデーズ」
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「下北サンデーズ」の記事における「劇団「下北サンデーズ」」の解説
里中ゆいか 演 - 上戸彩(幼少期:桑島真里乃) 主人公。千葉大理学部化学科(千葉大サイトで公表)の学生。「未熟」が口癖で自分自身を「里中ゆいか」または「ゆいか」と呼ぶ。物質・金銭的には恵まれた生活を送ってきたゆいかだったが、多忙な両親に構ってもらえず、いつしか人生を無味乾燥したものだと思うようになっていた。そんなゆいかが大学の入学説明会で出会った劇団「下北サンデーズ」の公演『鏡の中のカルメン〜響け! 電気釜〜』を見て感動、ついに入団を果たす(あくたがわ翼いわく「この子とサンデーズは出会ってしまった。これは運命なんだ」)。 変人と言うほどではないが考え方は少し一般人と異なっており、時として「ゆいかちゃんの暴走」と評される理屈を展開する。また普通は言い難いことも平気で口にし、剛速球と評される。 入団を機に、親が用意した自由が丘のマンションから下北沢の「あーばんはうす」に引っ越す。同時に実家からの仕送りを断り、他の劇団員と同じくアルバイトで生計を立てる決意をする。 亜希子の勧めで「ぴっちりブルマーコンテスト」に出場し、奇抜なポーズで人気を集め準優勝を果たすが、紐ビキニでのグラビアは亜希子の説得にも拒否を貫き「ブルマ以上 ビキニ未満」を宣言する。 料理は全くだめだが、実家が旅館であったため常に専門の料理人がおり、料理を作った経験が皆無なのが原因と思われる(自作のお弁当が後に出てくるため、成長過程と思われる)。 あくたがわ翼 演 - 佐々木蔵之介 劇団「下北サンデーズ」を学生時代に立ち上げ、演出と脚本を一手に手がける座長。通称「下北のドン・ファン」。 TVの深夜番組で構成台本の仕事を細々と行っている以外に収入は無く、実質的に恋人の千恵美に養われている。劇団創設当時は亜希子が恋人。更にゆいかを「演劇のミューズ(女神)になる」と評価し、自分と付き合うように迫ることもあった(千恵美との関係を問われて、「共存は可能だ」と大真面目に答えている)。 伊達千恵美 演 - 佐田真由美 劇団「下北サンデーズ」の看板女優。亜希子を除く女性陣からは「千恵美ねぇさん」とも呼ばれる。 九州出身者で結成されたアイドルグループ「ちくわっこくらぶ」の一員として上京するも、人気は低迷し、ほどなく解散。また、「ちくわっこくらぶ」結成以前に「月刊くるめ」で、いちご姫に輝いている。その後「下北サンデーズ」に入団し看板女優として活躍。「ちくわっこくらぶ」時代の経験から芸能界には根強い不信感を抱いている。そのため、後にドラマ関連の仕事が増えてきてもサンデーズに対する気持ちは変化せず、「オフィス フォルテッシモ」への所属の話にも懐疑的。 普段はキャバクラ「すきよ キャプテン」でアルバイトしており、同店でNo.1の人気を誇る(公演中でも店のステージに立つこともある)。ゆいか人気で観客が増える前は「千恵美さんのお客」がサンデーズの観客の大半を占めていた。まったくの素人であるゆいかの活躍を、当初快く思っていなかった。 江本亜希子 演 - 山口紗弥加 劇団「下北サンデーズ」の営業・経理など裏方を担当しており、座長あくたがわに次ぐ事実上のNo.2である(千恵美とは微妙な対立関係?)。劇団創設当初は女優を目指していたが、ある個人的な事情で裏方に転向した(表向きは劇団を大きくするには裏方が必要と言っており、真の事情はあくたがわも知らず、最終話で重要な意味を持つ)。 元女優であったためか地声なのか、興奮するとかなり声が大きい。大抵は90デシベル以上の音量が表示されるが、「すずなりーーーーー!」では強烈な高周波により窓は割れたが、計測不能だったのか音量表示はなかった。 劇団の知名度を上げるため、積極的に劇団員にいろいろなオーディションを紹介している。サンデーズが駅前劇場からスズナリへと進んでいくと同時に変わっていく事には肯定的で、最初に声をかけてきた「オフィス フォルテッシモ」に所属する話にも乗り気。それらに危惧を抱いている八神やゆいかなど劇団員を説得する役回りとなっている。 八神誠一 演 - 石垣佑磨 劇団「下北サンデーズ」の男優。二枚目担当。実家は下北沢最大の地主で、複雑な家庭環境から下北サンデーズを家族の様に思っている(あくたがわ=父、亜希子=母、劇団員=兄弟姉妹)。それゆえ一見クールだがサンデーズに対する精神的な依存が最も強く、独自に「サンデ軍曹」をマスコットキャラクターにしてオリジナルのリストバンドを作り常に身に付けている(ゆいかももらって身に付けている)。 亜希子の努力もあって八神にもTV出演等のオファーが来ていたが、サンデーズとしての活動以外は拒否している。他の団員に劇団以外の仕事が入ってくることでそれまでの関係が変っていくことを危惧し、何とか昔のサンデーズに戻そうとする。 サンボ現 演 - 竹山隆範(カンニング) 劇団「下北サンデーズ」の男優。キャンディと共にお笑い担当。24時間営業のサウナでアルバイトしている。絵に描いたような貧乏生活で、パンの耳とラーメンの替え玉が主食。 故郷青森に母がおり、度々嘘をついて送金をねだっている。後にCM起用を契機に多少名前が売れて収入が増えてくると、それを自慢するかのような増長した振る舞いを見せていく(長年の鬱屈した生活の反動と見ることもできる)。 キャンディ吉田 演 - 大島美幸(森三中) 劇団「下北サンデーズ」の女優。サンボと共にお笑い担当。ゆいかと同じ「あーばんはうす」の住人。得意技は投げ縄、そろばん3級。 工事現場でアルバイトしており、現場の評判も良く建設会社の社長に気に入られ、度々社員になるように誘われている(演劇に対する理解もあるので、強くは誘っていない)。 亜希子が紹介したオーディションに12回連続で不合格となり、更に失意の中でアルバイト先でもミスが重なり、終には演劇からの隠退を決意するが、暴走したゆいかに説得させられてしまい復帰。 看板女優の千恵美を「ねぇさん」と立てていたが、後に念願のドラマ出演を契機にTV局関係者と繋がりを持つと露骨にそちらとの付き合いを優先させるようになり、ついに「千恵美さん」と呼んでしまう。 寺島玲子 演 - 松永京子 劇団「下北サンデーズ」の女優。容貌から知性的な役柄が多い。早稲田大学第一文学部文学科英文学専攻出身で学習塾でアルバイトしている。ゆいかと同じ「あーばんはうす」の住人で、ゆいかも引越しす前は玲子の部屋に何度か泊めてもらっている。異常に寝つきが早い。 演技だけではなく後にあくたがわの代役として深夜番組の構成台本を書き、それを足がかりにネットドラマの脚本も依頼されるようになる(出来上がりが早いので好評らしい)。 ジョー大杉 演 - 金児憲史 劇団「下北サンデーズ」の男優。二枚目から二枚目半までをこなす肉体派。警備員のアルバイトしている。 貧乏度・食環境はサンボ・サトシンと同レベルだが、筋肉質の堂々とした体型を維持している。ゆいかを牛丼に誘って口説いていたが、ご馳走のつもりだったのかも。 他の団員が売れ始める中でまったくオファーがなく、一人取り残された様な疎外感を持つようになる(八神・ゆいかは拒否しているだけで、オファー自体が無いのはジョーのみ)。しかし、八神が売れ始めたことで変っていく他の団員を非難するのを聞いて「(金持ちの)お前の言っていることは、ボンボンの甘えじゃないのか?」と言い返してしまう。 佐藤新 演 - 藤ヶ谷太輔(現・Kis-My-Ft2) 劇団「下北サンデーズ」の男優。メガネ・オシャレ担当。通称「サトシン」。漫画喫茶でアルバイトしている。 オシャレに常に気を使っているが基本的にはサンボ達と同じぐらい貧乏で、サンボ・ジョーと共にラーメンの替え玉を食べる場面がある。多少オタク気味な志向の持ち主で、秘密にされていた千恵美の過去(ちくわっこくらぶ時代:あくたがわ翼曰く「パンドラの箱」)を嗅ぎつけて公表してしまう。 後に雑誌のモデル(めがね)に起用される。元々我の強い方でないので増長した感じはないが、稽古にくる回数は減っている模様。原作には登場しない人物。 田所双葉 演 - 高部あい 劇団「下北サンデーズ」の女優。かわいい系の新人。下北沢の古着屋でアルバイトしている。 演技は未熟で、稽古で千恵美からダメだしを受けている場面もある。後に劇団「犬☆魂」や炎劇戦線トラッシュ・ガービッジにゲスト(?)出演するなど、活躍の場を広げている。原作には登場しない人物。
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