劇団「水許」の団員
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「ある閉ざされた雪の山荘で」の記事における「劇団「水許」の団員」の解説
久我和幸 主人公。本作における「探偵役」を務める。 俳優を目指すフリーターで、バイトに明け暮れている。合宿メンバーでは唯一、外からオーディションを受けて合格した劇団員であり、演技力・容姿などは光るものがある。 クールな二枚目俳優で、ハーフっぽい顔つきをしている。身長がやや低く、貴子いわく「あと5センチ背が高ければ」とのこと。古典と呼ばれる推理小説は、ほとんど読んでいるらしい。 「堕天塾」の元劇団員で、劇団「水許」のオーディションに合格した水滸の新メンバー。1年前に元村由梨江の芝居を見て、彼女の愛らしさに惚れて片思いしていたことから、東郷のオーディションに応募し、300人もの応募者から合格を勝ち取った。 人当たりは悪くないものの、作中では終始にわたって内心では由梨江のことにしか頭がなく、恋敵の田所のことは邪険にしている。内心では他人を馬鹿にしている描写が見られ、笠原温子にはそれを見破られている。 笠原温子 最初の「殺され役」。退団した麻倉雅美を引き止めに行った3人のうちの1人。 女性メンバーのリーダー格。演技力はそこそこである。中西貴子によると、演出家の東郷とは恋人関係にあるらしい。内心では他人を馬鹿にしている久我和幸の本性を、あっさりと見破るなど男を見る目がある。 ヘッドホンをして電子ピアノの練習をしていた所を、犯人に首をヘッドホンのコードで絞められて死亡。温子の荷物や靴は、そのまま残されていた。 元村由梨江 二番目の「殺され役」。退団した麻倉雅美を引き止めに行った3人のうちの1人。 舞台女優。容姿端麗なお嬢様だが、演技は大して上手くない。父が劇団「水滸」のパトロンで、財界との繋がりがある人物。 山荘での部屋割りは、笠原温子との二人部屋だったが、温子はベッドで眠ることなく失踪する。2日目には由梨江自身が殺され役となり、深夜にドアを開けた所を「鈍器」で前頭部を殴られ、暗闇で首を絞められて死亡している。 雨宮恭介 三番目の「殺され役」。退団した麻倉雅美を引き止めに行った3人のうちの1人。 男性メンバーのリーダー格で、劇団の古株。演技力はそこそこ。演出家の東郷の受けが良いらしい。劇団から一人選ばれてロンドンの演劇学校に1年留学する予定であった麻倉雅美がスキー事故で半身不随となったことから、雨宮が留学することになった。由梨江の恋人。 田所義雄 感情が激しく、軽薄な性格。由梨江に好意を抱いており、合宿中にも果敢にアタックしている。中西貴子いわく「人を疑うのが得意」とのこと。 本多雄一 粗野な言動をするが、性格は温厚。実力派のメンバーであるが、人を惹きつける華がない。雅美に恋している。 中西貴子 色気と才能を持ち合わせた個性派女優。外見も中身も白痴的な雰囲気だが、暗い性格ではない。むしろ自由奔放な明るい性格であり、口が軽くておしゃべり。内面が顔に出るタイプ。和幸に気があり、男性経験も豊富なもよう。
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