六課関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 15:01 UTC 版)
片倉優樹(かたくら ゆうき) 「怪」のみで構成される特殊警察、通称「第六課」に勤務する女性。階級は巡査部長。「ダブルブリッド」と呼称される「怪」とヒトとのハーフでもある。また内閣公認のアヤカシでもある。とある事件で自分以外の全員が辞めた六課の建物に寝泊りし、無為な日々を送っていた。第六課と緊急捕縛部隊との交流と相互理解を目的に派遣されてきた青年、山崎太一朗との出会いを機に彼女の物語は動き始める。 実年齢25歳(12月で26歳)であるが成長(老化)自体は16,7歳で止まっており、愛嬌のある顔立ちと小さい身長が相まって、見た目は10代半ばの少女である。出自故に常人離れした身体能力と鮮やかな白髪を持ち、孤独に耐える強い精神力と怜悧さとを併せ持つ。五感と再生力は甲種でも高い部類に入り(目を凝らせば夜でもよく見え、鼻は犬より利き、耳を澄ませば内臓の動く音も聞こえる。また、ただの切り傷ならば30分もあれば完治し、目や指も時間をかければ再生することができる)また、長年の訓練により五感や不随意筋の制御が自由にできるようになった。そのため、アヤカシを快く思わない連中からは「白髪犬」と呼ばれることもある。戦いの場においては、「神経融合(ブレイク)」、「筋力増幅(ブースト)」などの技を使う。鷹揚で飾らない性格もあってか「カリスマ的」と評されることもある。無類の酒好きで、朝から飲酒することもあり、山崎からたびたび苦言を呈されるが、「アヤカシは酒を飲まないと生きていけない」といって意に介しない。冗談めかした物言いだが、作中に危機的状況で無理矢理業務用のアルコールを摂取したり、幼少の頃から飲酒している描写があるため、本当に酒を飲まなければならない生理的な理由が存在すると思われる。ちなみに、体内に入ったアルコールを意識的に無害化することができるため、いくら飲んでも酔わない。過去のトラウマによって自分の姿を見ることと、他人に触られることを異常に恐れる。そのため、鏡など自分の姿が映るものを極端に嫌い、写真もよほどのことがない限り撮らない。 山崎太一朗(やまざき たいちろう) 「怪」の捕縛・捕殺を目的に結成された特殊部隊、緊急捕縛部隊(EAT)の若き隊員。20歳。階級は巡査。若年ながら優秀であり、中でも射撃の腕は隊でも随一。赤川にも将来を期待されているが、直情径行で自分が正しいと思えば命令に反した行動を取ることもしばしば。「行動に反省はするが後悔はしない」を信条とする。飲酒をする習慣はないが、まれに酒を飲むと悪酔いをし、散々絡んで記憶をなくしていながらも二日酔いにはならないという、ある意味非常に厄介な体質である。とある「怪」の捕縛現場で優樹と居合わせ、その縁もあってか「第六課」に出向することとなる。優樹と行動を共にしその孤独や強さに触れ、精神的に少しずつ成長していく。 大田真章(おおた さねあき) 元・六課所属。現在は目黒区在住。本来は古代波斯(ペルシャ)の霊鳥、シームルグとも呼ばれる暗褐色の鷲の姿のアヤカシ。2700年を生き、優れた記憶力で膨大な知識を持っている。優樹の師でもあり先生と呼ばれている。目つきが鋭く、銀縁の伊達眼鏡をかけている。話が異常に長く、理屈立った独特な話し方で延々と話す。質問に対して質問で返したり、内容が脱線するのは基本と言ってもよく、初対面であろうが知人であろうが、老若男女分け隔てなくその変人ぶりを発揮する。そのために他人から避けられがちだが、そうして嫌われるのを良しとしている部分もある。傍観者を自称しており、仲間がピンチになっていようが、助けを請われない限り自分から動くことはほとんど無い。豆類が好きで鶏肉を敬遠する(劇中ではよく落花生を殻ごと食べている)。空木を非常に嫌悪している。 相川虎司(あいかわ とらじ) 元・六課所属。便宜上の誕生日は12月12日。委員会登録のため正体を伏せ、高校生活を送る12月で19歳になるアヤカシ。小柄な少年だが、本来は黒い虎のような姿をしている。アヤカシの中では若者の部類で、自由奔放を絵に描いたような性格。基本的には大雑把だが、夏休みにわざわざ学校に来て宿題をしたり、外出の際は制服を着用するという校則を律儀に守る一面もある。生肉が好きで野菜が嫌い。かつて一度だけ人間を食べたことがあり、不味かったためもう喰わないと決めている。硬い物を囓って牙を研ぐのが習慣だが、普通の鑢ではそれほどもたずに折ってしまう。大陸生まれだが、海を泳いで日本に渡った。優樹を団長、太一朗をザッキーなど、友人に独特の呼び名をつける。六課のロッカーには模造刀、ハリセン、金属バットなどが入っており、ハリセンには「スタン・はりせん」と名前をつけている(元ネタはスタン・ハンセン)。大田を嫌っており、鳥頭と呼んで、顔を合わせるたびに一方的に喧嘩を吹っかける。クラスメイトの安藤希から好意を寄せられているが、本人は全く気付いていない。彼女との交流を深めるうち、段々と感情に変化が現れ始める。 帆村夏純(ほむら かすみ) 元・六課所属。国分寺市在住。外見は20代後半の長身の女性だが、本来は下半身のない蜥蜴のようなアヤカシ。その身は炎に包まれていて、感情の起伏によって温度が変化する。実年齢は元六課の中では11歳と最も若く、単純明快で若干幼稚な言動を取るため、見た目とのギャップが激しい。好きな煙草はジタンで、ジッポライターとともに常に数箱を常備。競馬、競輪、競艇などのギャンブルや野球など、人間の娯楽を好む(かつて拾った500円玉を数百万円にしたこともあるらしい)。優樹を除く六課の中では人間社会に適応する力が高く(実際に一度就職もしている)、赤川は、六課の甲種の中で人間である山崎と何とかやっていけそうなのは彼女と虎司だと評している。人間の顔と名前を覚えるのが苦手で、住んでいるアパートの隣の住人の名前ですら覚えていない。水に触れると火傷のような症状になり(かなり熱ければ平気)、長時間水に触れると死んでしまうため、船での移動の際は非常に神経質になる。 八牧巌(やまき いわお) 元・六課所属。非常に毛深い大男。推定身長2メートル40センチ。アヤカシの中でも屈指の強さを持ち、主や浦木達からも一目置かれている。山の神として崇められたこともある長命なアヤカシで、本来は巨大な熊のような姿をしている。人間を信用しておらず、年若く人間の恐ろしさを知らない虎司や夏純を常に気にかけている。食に関してのこだわりがあり、作ったものを残すと怒る。他人の食のバランスはとても気に掛けるが本人は凄まじい悪食で、何でも食べてしまう。六課の中で唯一人間を食べる。鍋を作るときは虎司から鍋奉行ならぬ鍋大将と呼ばれる。やるといったことは必ずやるという頑固な性格でもある。
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