不祥事および論議を呼んだ捜査
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「滋賀県警察」の記事における「不祥事および論議を呼んだ捜査」の解説
2009年(平成21年)12月上旬 - 刑事部組織犯罪対策課の30歳代の男性警部補が、自らが担当していた事件について、不倫相手の女性との雑談中に、個人情報を含めた捜査情報を漏らしていたことが判明し、県警はこの警部補を、2012年11月8日に地方公務員法違反容疑で書類送検した上、減給10分の1とした。 2010年(平成22年)3月24日 - 木之本警察署の前地域課長である警部が、同月開かれた送別会の席上で女性職員にセクハラをしていたことが発覚し、県警はこの警部を同月25日付で警務部付とした。 11月 - 滋賀県警察学校の教官を務める40歳代の男性警部が、同校内で行われた懇親会において、生徒の警察官が酒を注いで回らなかったなどの理由で、生徒十数人に対し平手打ちなどの暴行を加えていたことが、翌2011年に発覚した。この警部は暴行容疑で同県警から事情聴取された。同県警は懲戒処分も検討している。 12月22日 - 男性警部が知人女性の酒気帯び運転を知りつつ同乗していたとして、翌2011年3月に懲戒免職処分となった。 2011年(平成23年)1月 - 男性警部補が自身の起こした物損事故の隠蔽を企図した。 2012年(平成24年)3月30日 - 大津警察署地域第一課の警部補と巡査の計2人の警察官が、同市内で喧嘩の仲裁を行ったが、終えて戻ろうとしたところ、乗ってきたパトカーが無くなっていた。その約2分後に同市内で乗り捨てられているのが見つかり、県警は何者かが乗り逃げしたものと見ている。警部補らは、パトカーから降りる際に、エンジンを止めていなかった。 5月19日 - 交通部高速道路交通警察隊小隊長の男性警部補が、大阪市浪速区内の知人女性の住むマンションの部屋に無断侵入した上、帰宅した女性を突き飛ばし軽傷を負わせたとして、大阪府浪速警察署に傷害および住居侵入の容疑で逮捕された。その後この警部補は、守山警察署交通課に勤務していた2009年2月に、身上調査照会書を偽造して知人女性の戸籍謄本などを不正入手しようとしたとして、公文書偽造及び同行使の容疑で、同年7月25日に再逮捕された。 6月2日 - 甲賀市職員ら3人が同市の下水道関連工事の入札で業者側に事前に設計価格を漏洩したとして逮捕される事件があったが、この際、県警は2011年7月14日から施行の公契約関係競売等妨害容疑で大津地方裁判所に逮捕状を請求し、逮捕状が出たため逮捕した。ところが、捜査対象となった入札は、同罪の施行前である前年の2011年6月28日だったため、県警は一旦3人を釈放し、改めて競売入札妨害容疑で逮捕し直した。 2013年(平成25年)9月 - 交通事故の調書を不正に記載し、県警は2017年5月17日付で警察官2人を虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で書類送検し、所属長訓戒の処分とした。 9月26日 - 長浜警察署の40歳代の男性巡査長が、長浜市内の飲食店で同僚らと共に飲酒した際、20歳代の男性巡査長が、名を呼んだにもかかわらず無視したなどの理由で、この巡査長の顔を殴ったり頭突きを加えた他、煙草の火を押し付けるなどし、被害者の巡査長は顔面骨折などの重傷を負った。県警は加害者の巡査長を、同年10月17日付で傷害容疑で大津地方検察庁に書類送検した上、減給10分の1の処分としたが、「勤務時間外の私的な出来事」だったとの理由で、同年12月10日に新聞報道されるまで公表していなかった。 10月 - 大津北警察署が、覚醒剤事件で先に逮捕した男について、DNA鑑定によって、2010年6月に三重県松阪市で発生した窃盗事件にも関与していたとして再逮捕したが、当該の事件は既に三重県松阪警察署によって、別の被疑者の余罪として立件されていた。このため両署は話し合いの上で、別の未解決の窃盗事件を大津北警察署が不送致余罪を活用し検挙した形にした。検挙件数の帳尻合わせ目的の可能性があり、県警は不正に捜査資料が作成された可能性を視野に調べている。 2014年(平成26年)6月27日 - 三重県内で発生した窃盗事件をめぐり、滋賀、三重両県警が検挙の統計を不正に処理していた問題で、滋賀県警は、公電磁的記録不正作出と同供用の疑いで、滋賀県警の50代男性警部補と30代男性巡査長、三重県警の50代男性警部の3人を書類送検した。いずれも容疑を認めているという。 2015年(平成27年)3月18日 - 男性巡査長が同僚の財布から10万円を盗んだとして、窃盗容疑で書類送検されていたことがわかった。県警は4月に減給3か月10分の1の懲戒処分とした巡査長は依願退職。 6月9日 - 落とし物をシュレッダーで裁断するなど不正に扱ったため、監察室が調査を行った。 7月16日 - 警部と警部補をそれぞれ減給の処分にした。2人は部下を計20回ほど、長時間机の前に立たせ、「お前なんかいらん。やめてしまえ」などの暴言を吐いた。また顔を殴ったり、火をつけたライターを体に近づけたりした。 10月24日 - 男性巡査部長を盗撮の容疑で逮捕。 2016年(平成28年)11月 - 長浜署が秋の人事異動に合わせて開いた懇親会において、複数の男性警察官が、女性職員2人にプロレスの技を掛け、その様子をカメラ付き携帯電話で撮影していたことが判明し、県警はセクハラとして8人を処分した。うち1人は依願退職した。 2017年(平成29年)3月18日 - 2016年11月に女性署員にセクハラ行為があったとして、署員2人に減給処分、その他の6人にも処分。 7月 - 男性警部が証拠品写真が入ったSDカードを紛失し、県警は7月11日付でこの警部を所属長注意の処分。 2018年(平成30年)4月11日 - 彦根警察署河瀬駅前交番(彦根市)において、男性巡査(19歳)が上司に当たる巡査部長(41歳)を貸与されていた拳銃で射殺した後、交番のパトカーを使って逃走する事件が発生した。巡査はその後にパトカーを乗り捨てさらに逃走するも、翌日未明に愛荘町内で発見され殺人容疑で逮捕された。詳細は「河瀬駅前交番警察官射殺事件」を参照 5月 - 交通部の50歳代の男性警部と、その部下の30歳代の巡査部長と巡査長の計3人が、県内で発生した交通事故の実況見分調書を不正に書き換えたとして、虚偽有印公文書作成などの容疑で書類送検された。 7月30日 - 特殊詐欺の被疑者(22歳男性)らの嘘の供述により、特殊詐欺グループの「上位役」として大学生が逮捕される冤罪事件が起こった。22歳男性容疑者らの供述を根拠に大学生から供述を引き出そうとする強引な手法や、取り調べ中に担当の男性刑事が居眠りをするなど、捜査の杜撰さも指摘されている。なお、滋賀県警は適切な捜査だったとしており、大学生や家族に対して謝罪を行っていない。 2019年(平成31年・令和元年)7月3日 - 県内の警察署に勤務する男性警部(53歳)が、勤務を終えて午後6時半ごろから、女性と知人男性の3人で米原市内の飲食店で酒を飲むなどし、午後9時ごろ、トイレに居合わせた女性に無理やりキスをするなどした。滋賀県警は7月25日、男性警部を強制わいせつ容疑で男性警部を大津地方検察庁に書類送検し、停職(1ヵ月)の懲戒処分とした。男性警部は同日付で依願退職。 7月20日 - 女性巡査(20代)が元同僚(発覚前に退職)と不倫関係にあったとして、県警は女性巡査を所属長訓戒の懲戒処分とした。女性巡査は同日付で依願退職。 7月30日 - 警察署刑事部門にいた警部(40代)、警部補(30代)と巡査部長(30代)、巡査長(20代)の4人が、2019年12月に起きた事件の捜査報告書など7通を2020年1~4月、シュレッダーで細断した。県警は7月30日、公文書毀棄の疑いで4人を書類送検した。 10月 - 生後1ヵ月の乳幼児の腕を咬んで全治約1週間の怪我を負わせたとして、傷害罪の疑いで20代の女性が逮捕される冤罪事件が起こった。その後、事件の証拠とされていた歯形が別人のものだと判明し、2020年1月の公判に証人として出廷した県警の鑑識担当者が「取り違えた可能性がある」と認めた。その後、大津地検は9月18日に女性の起訴を取り消した。弁護側は23日間も不当に勾留された上、執拗に自白を強要されたとして、刑事補償の請求も視野に入れている。 2020年(令和2年)3月31日 - 2003年5月に湖東記念病院(現在の東近江市)で起きた入院中の患者が死亡した事故を巡り、殺人罪に問われて12年間服役していた元・看護助手の女性の無罪が確定した。なお、彼女の取り調べを行った刑事は彼女の恋心を利用し、嘘の自白をさせた事が判明。なお、その刑事は現在、長浜警察署にて出世をしている他、滋賀県警は捜査上問題はないと主張した他、「無罪判決については、真摯に受け止め、今後の捜査に生かしてまいります」と回答した。。詳細は「湖東記念病院事件」を参照
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