ラグーン商会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/03 01:23 UTC 版)
ロック 声 - 浪川大輔 本作の主人公。本名は岡島緑郎(おかじま ろくろう)。昭和49年8月(アニメ版では昭和45年8月21日)生まれ。東京都出身で、1年浪人して国立大学を卒業後、一流企業である旭日重工の資材部東南アジア課に勤務していたが、父や兄は中央省庁の官僚で、同じ進路を望んでいた家族の期待を裏切ったものだと認識しており、家族仲は非常に悪かったと語っている。ラグーン商会の件で会社に見捨てられたことをきっかけに本名を捨てて「ロック」(命名はダッチ)を名乗ると、そのまま商会のメンバーとなる。 銃器は一切使えないうえに使うこともないが、いざという時の肝は据わっており、作戦においては頭脳労働が中心の参謀役。過去の取引相手の家族構成まで把握しているほど記憶力が良いうえに機転にも優れ、サラリーマン時代の知識や情報を交渉や判断材料にするなど役立てている。常時ネクタイを欠かさないホワイトカラースタイルを貫き、ロアナプラでも「ネクタイを締めた海賊」と認知されている。 英語には堪能で、日本編(「Fujiyama Gangsta Paradise」)においてはバラライカたちとヤクザたちとの通訳を務めるほどである。また、多少のフランス語もたしなむ。 当初はくだらない日常への嫌気と、斬った張ったの世界に対する憧れで商会に入ったが、ロアナプラの不条理に馴染めない自分と現実の葛藤を経て、自分が商会に参加した答えを見出していく。絶望的な境遇から屈折した成長を遂げたレヴィに対しても「人は生きていれば誰だって辛い目には遭う」と、自分と彼女の間にあった心の壁を一蹴している。 非情な世界に生きながらも常に正論を主張し、レヴィなどと対立することも多いが、その青臭さゆえ逆に一目置かれることも多い。その一方、自身や他者を危険に晒す賭けのような行為に嬉々とした様子で挑むなど、どこか自分を試そうとする一面も持ち合わせている。そのことをベニーから指摘されており、バラライカからは「いい悪党になれる」と気に入られる一方、ファビオラからは「この町で一番のくそ野郎」と罵られている。 サラリーマン時代はマイルドセブンを吸っていたが、商会に入ってからはアメリカンスピリットを吸っている。ただし、日本編の後に再びマイルドセブンを吸っている描写がある。 レヴィ 声 - 豊口めぐみ 本作のヒロイン兼もう1人の主人公。本名はレヴェッカ・リー。得物は「ソード・カトラス」と呼んでいるベレッタM92FS Inox(の海外製コピー品)のカスタムモデルで、バレルを6インチに延長して象牙製のグリップに髑髏と2本のカトラスで構成されたエンブレムを埋め込み、スライドの左には「9mm SWORD CUTLASS」、右にはタイ語の刻印が施されている。それを2挺同時に使うことから付けられた「二挺拳銃(トゥーハンド)」の異名を持つ、凄腕の銃使い。 米系華人の娘で、過去のことに触れられたり思い出すと死んだような虚ろな眼になるが、銃撃戦のような命のやり取りの際には水を得た魚の如く、生き生きと駆け回る。トレーニングを怠らず、銃撃しながら船から船への跳躍もできるほど、身体能力は抜群に高い。また、スクーバダイビングも得意で、ダッチに「泳ぎに天性の勘がある」とまで絶賛されている。 かなりの短気な性格かつトラブルメーカーであり、ロックの正論に反発しては2人で口論になることが多い一方、彼のことを心配して庇うことを常とする。金にもうるさく、そのためなら単独行動に出ることも少なくない。性格も口調も男勝りの男言葉で、一人称は「あたし」、まれに「あたい」、一人称複数では「あたしら」「あたいら」。首筋から右肘にかけ、トライバル系の刺青を入れている。過去にはNYPD27分署の管轄内で相当の犯罪歴があり、刑務所への入所経験もある。 アニメ版では、羽毛枕を消音用に使って誰かを射殺したと思しき少女時代のレヴィが描かれているほか、OVA版では独房で警察官にレイプされている描写もあり、NYPD関連の話を出されると必ず不機嫌になる。 タバコはラッキーストライクを吸っている。 原作では黒髪で、白人の血が入っているとのイメージでも描かれるが、アニメ版では赤味かがった茶髪に描かれている。なお、読み切り版(#0)では目がかなり細く古典における中国系を意識したような顔付きだったが、次の第1話(#1)からはデザインし直されている。 ダッチ 声 - 磯部勉 ラグーン商会のボスであり、「ブラック・ラグーン号」の船長。ベニーいわく「タフで知的で変人」な筋骨隆々の大男で、常に冷静を保ちサングラスを外さず、腕力が強いうえにここ一番という時の度胸も据わったインテリの黒人。ロアナプラでは相当の人望があるらしく、バラライカや張、ヨランダといった各勢力の重鎮にも一目置かれており、彼らと常にタメ口で喋る。周囲の者にあだ名を付けることを好んでおり、緑郎のこともすぐに「ロック」と名付けた。 ベトナム戦争に従軍していた経歴があり、河川哨戒部隊TF116に所属していたと公言しながら、キャクストンの放ったGIスラングを理解できないなど、不自然な点を見せていたが、実際にはフランス外人部隊に属していた。 愛用の拳銃はS&W M29の6.5インチモデルで、これを片手で軽々と扱う。タバコはアメリカンスピリットを吸っている。 ベニー 声 - 平田広明 ラグーン商会の情報系統とダッチの参謀役を担当する。ユダヤ系アメリカ人の白人。PCなど電子機器の扱いに長けたウィザード級のハッカーであり、「ケビン・ミトニック級の腕前」を自認している。自分の機器に並々ならぬ愛着を持っており、他人に機器を触らせることを徹底的に拒む。自動車の運転にも長けており、移動の際にはそのほとんどを担当している。ロックと比較的近い価値観を示すが、ロアナプラで生きていくために不条理なことが身近で起きても干渉せず、静観を貫いている。愛車は1968年型のプリムス・ロードランナー。 大学在学中、「遊び」が過ぎてFBIとマフィアの両方から追われていたところをレヴィに助けられ、そのまま商会で働くこととなった。第7巻のおまけ漫画では、歯に矯正器具を付けた12歳当時の姿で登場し、ロックに「いじめられっ子オーラが出てる」と評されている。 アニメ版では偽札編(「Greenback Jane」)で登場したジェーンとかなり良い雰囲気になり、日本編の最中に彼女から送られてきた画像付きメールが確認できるが、「The Wired Red Wild Card」では、ジェーンの性的な積極性にたじろぐ場面も見せる。 喫煙描写があるが、タバコの銘柄は不明。
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ラグーン商会
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いわゆる運び屋。社長にダッチを据え、ロアナプラに拠点を置き、所有する魚雷艇(第二次世界大戦で使われたアメリカ製エルコ80フィート級PTボートの改造型)を用いた海上輸送を主とする。輸送賃さえ支払われれば荷の中身にはこだわらず、法に触れるような荷を運ぶことも多い。
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