ラグ一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 06:09 UTC 版)
ラグ・シーイング 声 - 沢城みゆき 本作の主人公。「瞬きの日」に生まれたアルビス種の少年。生真面目で優しく折り目正しいが、泣き虫。絵を描くことが苦手。 7歳の時に、母親をジック・バロール達に連れ去られ、「テガミバチ」ゴーシュに「テガミ」として、キャンベル・リートゥスに住むサブリナ・メリー宛てに届けられた。この頃はゴーシュとアリアの仲をからかうなど生意気な性格だった。 自身を配達したゴーシュに憧れ、テガミバチになることを目指し、5年後の12歳の時に採用試験を受けるべく旅立ち、そして試験に合格してテガミバチとなる。 左目に赤い精霊琥珀の義眼が埋め込まれており、普段は前髪で隠している。 夢はゴーシュが目指した最高のテガミバチ「ヘッド・ビー」になること。同時に首都勤務のヘッド・ビーになることで、アカツキに連れ去られた母親の捜索を目指す。 本人は気付いていなかったが、周囲からは「光の子」と呼ばれている。カベルネ討伐後にサブリナから自身の出生の秘密を知る。女帝アヌが人工太陽の光によって身籠り「こころの塊」で出来た赤子を生んだ。そのこころで出来た赤子を「精霊琥珀」によって人の形に留めたのがラグである。容姿が中性的なのも、単純に男性と女性両方のこころが集まって生まれたため。また、集まったこころの中に「強いこころを持つアルビス種」がいたため、容姿や感受性にアルビス種の特徴を持っている。 心弾銃は「夜想曲(ノクターン)第二十番」。元はゴーシュが使用していたが、アカツキ配属前にシルベットに預けられ、後にスエード家を訪れたラグに譲られた。 ラグの放つ弾は「赤針(アカバリ)」と言い、ものに込められた「こころ」を映し出すほかの心弾にはない力がある。名工房「フレデリイク」で作られた作品で、ザジ曰く「とんでもないレアな逸品」。モデルはウィンチェスターライフル。 スピリタスを倒すと同時に、その「こころ」でAGを照らす新たな太陽となった。 ニッチ 声 - 藤村歩 本作のヒロイン。ラグの相棒(ディンゴ)。配達用紙の不備の為、駅の一時預かり荷物となっていた少女。一度はラグによって宛先に届けられたが、後にラグの相棒となる。 元々名前を持っていなかったため、そのことを知ったラグにより、駅の隙間に座っていたことから、「狭い場所、大切な場所」を意味する「ニッチ」という名を貰う。 元々パンツを履く習慣がなかったが、ラグが自前のデカパンを「女の子だから」と履かされて以降はちゃんと履くようになったがそれ以外のパンツを履くことを嫌う。ニッチにとっては「ラグのデカパンを履く=相棒の証」。 世間の常識に疎く、時に想像もつかないような言動に出ることがある。また、ラグ以外の人物にはなかなか懐かない。 身長の倍近く長い金髪と海色の瞳を持つ。髪は左右で分けて束ねられていて、本人の意思に応じて自在に動かしたり、刃に変えることができる。手首より先が鋭い爪のついた獣の手をしている。 「伝説の生物『摩訶』の血肉を喰らった女性が産んだ呪われた子」と言われていたが、実際には呪いの事実はなく、まだ胎児の頃に摩訶の影響を受けたことで半人半獣として生まれた。実年齢は約200歳だが、そのほとんどは赤子の姿で生きている。元々、戦闘力が高かったが姉の教えで髪を剣だけでなくあらゆる物体に変化させられるようになり、戦闘力が増大した。 スピリタスとの戦いでラグを庇い、スピリタスの針によって命を失うが、その「こころ」はラグと共に新たな太陽としてAGを照らし続けている。 ステーキ 声 - 永澤菜教 ニッチに懐いて見世物小屋「ラブサムワンダウン」からついてきた、彼女のペット兼非常食。体のほとんどが口でできておりギザギザの歯が生えている。尻尾の先がスペードのマークの形をしていることが特徴。 絶滅したとされた「カペルマイスター」と呼ばれる種族の生き残り。これは太古の時代に精霊虫と最も良い共存関係を得たとされる種族である。 名前の由来は、ニッチ曰く「焼かないとまずそう」だから。鳴き声は「ヌニヌニ」。 初対面の人やコナーに良くかぶりつく。鎧虫の弱点である隙間を匂いで突き止め尻尾でその弱点を指し示す能力を持っている模様。 『裏テガミバチ』での翻訳によると丁寧口調で話しているようでラグやニッチをさん付けしていた。
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