ミッドガルド:その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 16:41 UTC 版)
「アルシャードトライデント」の記事における「ミッドガルド:その他」の解説
ルパ・メルフィンダ シルダの養父。反真帝国の闘士でありながら、真帝国軍士官学校の教科書に「尊敬すべき能力の持ち主」と讃えられた騎士。 戦傷で第一線を退き、グロスヴァンド山脈の麓にある屋敷でレアミュー牧場を営みながらシルダに剣を教えていたが、:「天使がくれた世界滅亡」の冒頭でシルダを捕らえようと現れた真帝国軍の襲撃を受け、落命する。 妻を真帝国軍に殺されたことから真帝国運動に身を投じていたが、ある作戦で「神の光」計画の研究施設を襲撃した際、まだ幼いシルダを見つけ、養女とした。真帝国への憎悪に凝り固まっていたルパは、シルダとの出会いで人間らしさを取り戻していった。 「魔女が望んだ未来消失」では、かつてシェルリィがルパをエクスカリバーに誘おうとしたことが3度あったことが語られている。しかし1度目はルパが自身の未熟を理由に断り、2度目は妻を失ったことによる真帝国への憎悪がエクスカリバーに相応しくないとされ、3度目はルパがシルダを引き取ったことにより「守る者を持った男に、エクスカリバーに入れとは言えない」と断念している。 ハンス・ウィルマー 反真帝国結社「プリムローズ」の指導者。『アメージング・ワールド』以来の公式NPC。 元々は真帝国の大学でカバラ学を学んでいたが、やがて植民地解放に立ち上がり、クエスターである妹ソフィーの存在もあってプリムローズを率いることになる。。 ルパとは以前から面識がある。「天使がくれた世界滅亡」では、帝国部隊の襲撃直後のメルフィンダ邸を訪れ、シルダがいた「神の光」の出身者がグラスヘイムに集められているとの情報や、プリムローズと銀十字軍が提携してミッドガルドの危機に対処していることなどをシルダとミハエルに告げる。その後はソフィーと共にヴァナハイムに脱出しており、「魔女が望んだ未来消失」ではハンティとともにこれからの真帝国でどういうスタンスをとっていくかを模索していた。 メイ・ソーンダイク 「時計仕掛けの破壊神」のPC。グラーフのG=M時代の上司であり、かつて「人造救世主計画」阻止のためにグラーフと共に戦い、命を散らしたエリーゼ・サツキ・ソーンダイクの双子の妹でもある。 「天使がくれた世界滅亡」ではペルニラとの会談に向かうティファナにG=M社の飛空艇を貸し出して同行していたが、その道中で積層都市マリアの近辺で不時着していたグラーフとアプフェルを救助する。マリアでの一連の出来事が「天使」の陰謀であること、陰謀阻止の鍵がシルダであることを告げ、グラーフとアプフェルに、事情を知るグンターとグラスヘイムで接触するよう求める。 ロロ 真帝国領中南部に位置しながら、真帝国の実効支配が及んでいない領域の一つ・ウータンキドゥルにて、現地の先住民族「バーバリアン」が信奉する「大聖樹」の言葉を伝える巫女。「ロロ」とは称号であり、当代のロロはラトナ・サイレンドラという本名を持つが、ロロになった者はその時から本名で呼ばれることはない。『アメージング・ワールド』以来の公式NPC。 「魔女が望んだ未来消失」の冒頭で、ガブリエルの脱出ゲートでグラズヘイムから飛ばされてきたアプフェルはこの地で介抱されており、同じオラクルということでロロと友情を結ぶ。 アプフェルがウータンキドゥル滞在中のある時、ロロとアプフェルに同時に「混乱に乗じて真帝国を滅ぼせ」という「大聖樹」の神託が降りた。ロロはそれに従いバーバリアンたちに真帝国討伐を宣するが、神託に「真帝国に関わる何者かに対する恐怖」という、ロロには感じ取れなかった「大聖樹の感情」を受け取ったアプフェルにとっては、ロロの姿はオラクルという存在のあり方に疑問をもつきっかけとなった。 パルミエリ・アイジャルク 真帝国領の地下に広がる爬虫類形人類「ザウルス」の国家・アムング地下帝国の女帝。有力氏族の一つ・パルミエリ氏族の出。『アメージング・ワールド』以来の公式NPC。 アムングは国家形成の経緯から、統一国家が成った後も氏族間で武力抗争が続いている。「魔女が望んだ未来消失」の時間軸では、グロスヴァンド山脈に奈落の大軍勢が降下し、国土が事実上孤立状態に置かれているが、なおも氏族間の抗争は収まっていない。アイジャルクは事態を憂慮しつつも、自身の手に余る奈落の存在と、危機に瀕しているにも関わらず抗争が止まない国内情勢を前に何の手も打てないでいたが、ガブリエルの脱出ゲートによってグラズヘイムから飛ばされてきた、アムングでも英雄として名の通るグラーフにアムング救済を要請する。グラーフに惚れ込んでおり、何かにつけては求婚しようとしていた。 彼女自身も戦士であり、真帝国軍白竜部隊を援護すべく銀嶺渓谷に駆けつけた時は、自ら先陣を切って空挺降下した。 ヴィスワヴァ・シェンキヴィチスカヤ 真帝国軍の実験歩兵部隊「輝く炎」の隊長であったが、突如異端者とみなされ拘束。その後脱獄しそのまま真帝国から離反。傭兵として反真帝国活動を続けてきた。『ff』サプリメント『ウィンカスター・フォーチュンサービス』の公式NPC。リプレイでは「砂漠の異教神」に登場。 「魔女が望んだ未来消失」では、ヴァナヘイムからアムングに向かう「虚無の翼」号に接触を求め、降下したミハエルに「生命の泉修道会」の秘密を伝える。「神の光」計画も独自に追っていた。ミハエルに同行したシルダから「神の光」計画が阻止されたことを知らされ一旦は安堵するが、自身もその存在を疑問視していたメタトロンの正体を、やはりミハエルに同行していたシェルリィから知らされ、「真帝国の中枢が奈落に侵された以上、世界は終わる」と悲嘆、ミッドガルドが滅ぶ前に、「輝く炎」唯一の生き残りであるミハエルの手で討たれることで「輝く炎」を事実上見捨てた罪を償うと告げるが、シルダの仲介によってミハエルとの和解を果たす。銀嶺渓谷の戦いでは、ドラゴンの姿に戻って戦いながらもレイスナイトの白兵戦の前に倒れようとしていたアンジェラの肩に飛び乗り、彼女を襲っていたレイスナイトを一掃した。 エクス 「時計仕掛けの破壊神」のPC。人造救世主。 エリー同様「時計仕掛けの破壊神」のエンディングで「虚無の翼」号の乗員となっており、「襲来! コスモマケドニア!」では茉莉たちの救出やコスモマケドニア迎撃に当たった。「虚無の翼」号撃墜後は完全機械化救世主殲滅の旅に出たが、最後の完全機械化救世主を倒した直後にエリーのシャードに吸収された。 実はエクス自身が【救済】のイデアであり、かつて完全機械化救世主であることを否定したエクスはイデアに還元される運命にあった。しかし、その事実を知ればエリーは戦いに出る自分を止めるであろうと予期したエクスは、完全機械化救世主が全て無くなるまで、敢えて沈黙していた。 「時計仕掛けの破壊神」では救世主として作られた自身の運命を否定する傾向が強かったが、本作では逆に、力なき人々が救い主を求めること自体は悪ではないということがエリーやエクスのテーマとなっている。ミッドガルド軍と天使軍との戦いでは、世界滅亡の恐怖を煽ることで自らを救世主と喧伝するメタトロンから人々を救うため、エクスは自分の救世主としての運命を受け入れ、人々の祈りを受け入れる存在として昇華した。
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