ソニックチームとは? わかりやすく解説

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ソニックチーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 20:17 UTC 版)

セガサミーホールディングス > セガ > ソニックチーム

ソニックチームSonic Team)は、株式会社セガコンシューマーゲーム開発部門の一つで、セガの看板作品の多くを輩出している。現在のセガ コンシューマ・オンラインカンパニー第二CS研究開発部にあたる[1][2][3]ソニックシリーズナイツシリーズ、ファンタシースターシリーズなどセガのヒット作の多くを生み出している。略称は「ソニチ」などと呼ばれる。

歴史

開発チーム時代(1990年 - 2000年)

ソニックチームという名前が最初に世の中に現れたのは、1991年のメガドライブ用ソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』である。同作ではソフト起動時に「SONIC TEAM PRESENTS」と表示される。この当時のソニックチームとは、セガ・エンタープライゼス(当時)開発第9部(研究開発9)内部の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』開発担当チームを指していた。

同作開発後、1991年に、中裕司は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の発売を待たずに薄給と引き抜き防止策として行われていたスタッフロールに名前を載せない方針に嫌気が差して一度セガを退職したものの[4]安原弘和は1992年に一旦ソニックチームを退社し、アメリカ合衆国のスタジオ(セガテクニカルインスティチュート)でメガドライブ用ソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』、『ソニック&ナックルズ』、『ソニック3Dブラスト』を、大島直人はソニック1の一部のスタッフと共に「セガCS3チーム」を編成し日本のスタジオでメガCD用ソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』、スーパー32X用ソフト『カオティクス』を製作したが、これらの作品には「ソニックチーム」という名称は使用されていない。再びソニックチームの名前が現れるのは、久々に中と大島のコンビが復活した1996年のセガサターン用ソフト『NiGHTS into Dreams...』である[5]。1997年当時のインタビューで中は「ソニックチームの名前がついている作品はソニック1とナイツ、そしてクリスマスナイツの3本だけなんです。理由は簡単。これ以外の作品には大島が参加していませんでしたから[6](Sega Magazine 1997年1月号より引用)と述べており、当初のソニックチームの定義において2人の存在が重要であったことが窺えるが、次第にソニックチームのブランド名も幅広く使用されるようになっていく。

ソニックチームはその後、『バーニングレンジャー』(セガサターン、1998年)、『ソニックアドベンチャー』(ドリームキャスト、1998年)、『サンバDEアミーゴ』シリーズ(アーケード、ドリームキャスト、1999〜2000年)、『チューチューロケット!』(ドリームキャスト、1999年)などを発表した。1999年にはアメリカに新スタジオ「ソニックチームUSA」が設立された。

分社化時代(2000年 - 2004年)

2000年、セガ・エンタープライゼスは開発の効率化を図り、開発部門を9つの開発会社(ディベロッパー)へ分社化することを決定した。2000年7月1日、セガの第8ソフトウェア開発研究部は分社化により株式会社ソニックチームとして設立され、代表には中裕司が就任した。中はそれに先立つ5月26日にセガの執行役員に就任した。

この時期の発表タイトルには、『ファンタシースターオンライン』(ドリームキャスト、2000年)、ソニックチームUSA製作による『ソニックアドベンチャー2』(ドリームキャスト、2001年)、ソニックチーム初のアミューズメント施設向け筐体で後にドリームキャストにも移植された『サンバDEアミーゴ』シリーズ(〜2000年)、セガのゲームボーイアドバンス参入第1弾となる『チューチューロケット!』(ゲームボーイアドバンス、2001年)などがある。かつてのような開発チーム名ではなく、社名として広範にわたって使用されるようになったため、ソニックチーム名義での発表タイトルはこの時期に大幅に増えた。

2003年の事業再編時には、同じくセガの開発子会社のひとつであったユナイテッド・ゲーム・アーティスツ(略称UGA、旧ソフト9研)と事業統合。そのため、現在ソニックチーム公式webサイトにある作品リストには、UGAとしてリリースされた時代の作品も含まれている。『ソニックライダーズ』(PlayStation 2ニンテンドー ゲームキューブXbox、2006年)には、UGAの看板タイトル『スペースチャンネル5』の主人公うららが隠しキャラクターのひとりとして登場する。

再統合後(2004年 - )

開発子会社でも有数のタイトル数と売り上げを計上しつつ2004年7月1日セガに再統合されるも、旧ソニックチームを前身とする特定の開発部署によるブランド名として「ソニックチーム」という名称は存続することとなった。2015年4月1日に実施されたセガグループ再編に伴い、以降はセガゲームス コンシューマ・オンラインカンパニー第二CS研究開発部のブランド名となっている。なお、「ソニックチーム」ブランドが付くかどうかは作品でなく担当部署に依存するため、事業再編や担当部署の違いなどにより、『ソニッククロニクル』などのソニックチームブランドのないソニックシリーズ作品や、ファンタシースターシリーズなどのように新作でソニックチームブランドが外れたシリーズなども存在する。

ソニックチーム関係者

制作した主なゲーム

脚注

注釈

出典

  1. ^ セガグループの再編及び新会社設立のお知らせ セガプレスリリース 2015年2月12日
  2. ^ グループ内組織再編とそれに伴う一部子会社の名称変更に関するお知らせ セガサミーホールディングス 2015年2月12日
  3. ^ セガグループ再編により,セガを分社化して新会社3社を設立。コンシューマ事業部門はセガネットワークスを吸収合併してセガゲームスへ 4Gamer.net 2014年2月12日
  4. ^ セガ vs. 任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争. ブレイク・J・ハリス、仲達志. 早川書房. (2017.3). ISBN 978-4-15-209677-7. OCLC 987883247 [要ページ番号]
  5. ^ ただし、1993年のアーケードゲーム『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』のエンディングでは、AM3研(当時)とともに「ソニックチーム」名義が表示される。
  6. ^ 前述アーケードゲームエンディングでの大島は「スペシャルサンクス」、中の名はない。

外部リンク


ソニックチーム

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超音戦士ボーグマン」の記事における「ソニックチーム」の解説

リョウ(ひびき リョウ) 声 - 松本保典タイトルコール及び次回予告ナレーション兼任主人公2013年9月22日生まれ16歳身長177cm、体重65kg。千葉県千葉市出身家族構成両親と妹。正義感あふれる熱血漢で、バイク好き。宇宙飛行士夢見て参加したボーグマン計画」でボーグマンとなるものの、妖魔襲撃遭って計画頓挫したため、その後はサイソニック学園見習い国語教師として働いている。 ボーグマンとしての戦闘の際には、スピード重視接近戦用の青いバルテクターを装着する武器はバトルマシンガン。人工知能自我を持つバイク・ロード/スーパーサンダー専用マシン相棒であり、最後必殺武器である。 企画初期での名前は「夏目太郎」で、かの文豪夏目漱石の子孫を自称して教師目指すという設定だった[要出典]。 後にOVAとして発売され事実上完結編ザ・ボーグマン ラストバトル』(以降、『ラストバトル』)では夢を叶えるべく渡米しNASAスタッフとなっている。 チャック・スェーガー 声 - 井上和彦大滝進矢第24話 - 第26話井上病欠時の代役普段ナレーター担当2012年10月20日生まれ17歳。身長185cm、体重80kg。アメリカ出身家族構成両親と妹。サイソニック学園体育教師周囲からはキザで女垂らし思われがちだが、リョウ同様に正義感強く誠実な好青年の面も持つ。リョウとは訓練生時代からの親友で、コンビとしての能力は高い。細身似合わぬ怪力持ち主だが、納豆が嫌いという弱点を持つ。 ボーグマンとしての戦闘の際には、広域攻撃用の緑のバルテクターを装着する武器はバトルランチャー。初期改造施したバギー乗用していたが、後期戦闘車ビーグルヘッド乗り換えるほか、ファントムSWAT後述)の美姫恋仲になる。 『ラストバトル』では美姫とともにメガロシティ警察勤務しており、頻発する怪事件捜査当たっていた。また、続編OVA超音戦士ボーグマン2 -新世紀2058-』(以降、『ボーグマン2』)では研究所所長となっており、復活した妖魔と戦う第2世代ボーグマン指揮執る。 アニス・ファーム 声 - 鷹森淑乃 2014年2月5日生まれ16歳身長164cm、体重47kg。アメリカ出身家族構成両親と弟のアントンロス在住)。ボーグマン紅一点子供好き大手外食チェーン令嬢でもあるが、他の2人とは異なり歌手志望来日してスペースブロック見学中に妖魔襲撃遭遇し瀕死の重傷負ったところをメモリーによって緊急的にボーグマンシステムを組み込まれ一命取り留めたという過去を持つ。そのため、パワーリョウチャックに劣る。普段はサイソニック学園音楽算数教師兼任ボーグマンとしての戦闘の際には、電子戦用の赤いバルテクターを装着する武器はバトルソーサー。戦闘用ロボットガン・ウォーリア操縦してパワー不足を補うことが多く移動には他の2人メカ同乗するか、チャックバギー借用する。 姓の「ファーム」は、両親巨大農園運営しているという初期設定から取られている[要出典]。 バルテクター装着シーン描かれる乳房の揺れ」は、原画描いた菊池が「実現するわけがない」というお遊び半分提案したものであり、完成映像忠実に再現されていたことに本人驚いたとされている[要出典]。また、版権画では菊池はじめとするアニメーターにより、本編描かれない過激なシチュエーション半裸全裸がよく描かれていた。詳細は#玩具展開参照。 『ラストバトル』ではリョウに連れ添って渡米し、彼が勤務する宇宙センター近くでカフェスタンドを営んでいたが、ささいなケンカ原因で自らはメガロシティへ「家出」する。そのことが、物語の始まりとなる。 メモリー・ジーン 声 - 勝生真沙子 2007年11月19日生まれ22歳。「ボーグマン計画」の中心的人物にして、天才科学者女性家族故郷両親と兄。弟レミニス実験中の事故亡くしたという過去を持つ。 妖魔との戦い備えてサイソニック学園地下建造していた最新鋭基地で、ボーグマン指揮サポートを行う。常に冷静沈着性格だが、本当明るく優しい心の持ち主であり、普段はサイソニック学園校長として教師生徒から尊敬集めている。眼鏡トレードマークであるが、これは初期段階での設定から継続していた。 最終回において、移動基地からボーグマン3人に指令下していたが、妖魔触手襲撃を受け、最後の力を振り絞って転送装置作動させ、命を落とす

※この「ソニックチーム」の解説は、「超音戦士ボーグマン」の解説の一部です。
「ソニックチーム」を含む「超音戦士ボーグマン」の記事については、「超音戦士ボーグマン」の概要を参照ください。

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