みらいやメンバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 09:52 UTC 版)
「リトル・リトル・アリス」の記事における「みらいやメンバー」の解説
リデル(LIDDELL) この物語の主人公でヴァンパイア城のお姫様。公式に連載時のハシラでの登場人物紹介で「おバカ」と書かれてしまっている天然ボケで天真爛漫なプリンセス。 14歳で成長が止まるヴァンパイアをやめて「人間になりたい」と強く望んでいるが、その動機は「ボンキュッボン」になりたいだの「大人になってカッコイイ冒険者になりたい」だのテレビや人間の書物から受けた影響によるもので、余りの単純ぶりにセバスの頭を抱えさせている。今までヴァンパイア城で過保護に育てられ、城の外に出ることもなかったのでパンプキーナでの生活は未知の体験の連続で興味深いことばかりだが、なんでもかんでも興味本位で首を突っ込んだりノリで動く結果、被害をもたらすこともしばしば。 ヴァンパイアだがよくある吸血鬼の弱点(日光・十字架・流水・ニンニク)は全く弱点になっていない。これは父である魔王の教育の賜物だが、ライムからは「そんなんでいいのか」とツッコまれた。 それでもヴァンパイアの本能は備わっており、血を摂取するとその本能が強化され、真・ヴァンパイア形態に変身する。この際衣服は弾け飛んで全裸に服っぽい魔力を纏っているので、本人は恥ずかしくてしょうがなく、なること自体消極的だがその後物語が進むにつれ変身グセがついたようで、リデルの感情に応じて変身したりするようになった。真・ヴァンパイア形態では背中に羽根が生える他、へそから「へそビーム」を打ち出すことが可能。 ヴァンパイア城ではロリコン達からゴーカートで逃げ回っていたのでドライビングテクニックはかなりのものである。 とても純粋な性格で他人を思いやれる優しさを持っているので作中の登場人物はほぼ全てリデルに対しては好印象を持っており、逆にリデルを悪く思っている者を捜すのが困難なくらい。しかしライムはその心の清さにつけ込んでリデルを利用しようという意図が多々見受けられる。 人間化の方法を知ってからはパンプキーナの女王になるべく努力していたが、ロリコン達による未曾有の大災害や死神として復活したリンネとの最終決戦を通して遂にパンプキーナの民衆に認められ、満場一致で次期女王に選ばれた。その際父魔王がリデルへの餞別として玉座に人間化の禁呪を組込んだことにより、エンディングで人間の女王となったことが示唆されている。 セバス(SEBAS) リデル直属の手下で世話係。間違ってもロリコンではない。 羽根の生えた小さなネコの姿をしており、左耳に小さなシルクハットを差して常に空を飛んでいる。連載時のハシラによる登場人物紹介でも「あわれ」と言われるほど毎回理不尽な目に逢う。一人称は「オレっち」 ヴァンパイア城を脱出したリデルを追ってパンプキーナで合流。当初はロリコン達同様リデルを城に連れて帰る気だったのだが、キルシュに力づくで止められてしまったこととライムの提案をリデルが受け入れてみらいやに住み着いてしまったことから成り行き上自身もみらいやに身を置き、リデルを見守ることになった。 魔王の部下だが前述の通りロリコンではなく、むしろロリコン達の言動には呆れることが多い。そもそも昔はネコですらなく人間のようなイケメンであった。しかしリデルをはじめとした子供達に好かれまくっていたことからロリコン達、果ては主である魔王にまで嫉妬され身の危険を感じたことで意を決して自身に呪いをかけ、ネコの姿の愛玩動物として生きる道を選んだという。 言動は最も常識的で良識的だが、強烈すぎるみらいやメンバーやパンプキーナの住人達にはまともに聞き合ってもらえず毎回力ずくで黙らされてしまう。作中ではキルシュと並ぶツッコミ役でキレ芸顔芸も彼の担当。 ライム(LIME) 占いの店「みらいや」を営む7歳の魔術師。占いだけでなく黒魔術や召喚術なども嗜む。つねに彼女の周りには魂が寄り添っている。 占いの腕は百発百中で、ベーシックに水晶玉占いや上位互換の酒占いも行う。しかし作中キルシュが「また占いがハズれた!」とよくクレームをつけてきたり、酒占いでもリデルの人間化の方法をロリコン達の邪念に妨害されて占えずじまいに終わったりと、決して完璧なわけではない。 7歳児とは思えないほど強欲な拝金主義者で「金が全て」と言い切っている。そのため後述の経験もあってか、「占いで稼ぐ」よりも「占いを利用して稼ぐ」方に重きをおいている。アシスタントのわんこを日給アメ2個で雇い、リデルに至っては「人間化の方法を占う」ことを条件にタダ働きさせている(ただし食費は負担している模様)。頭脳明晰で年上のみらいやメンバーを含めても知識はトップクラスである。またみらいやのヒエラルキー的にはメンバーの頂点に位置しており、本気で怒らせるとキルシュもリデルも身の危険を感じて避難する上、物理最強のゾンビであるわんこですらたんこぶまみれのボコボコにしてしまう。 元々パンプキーナの生まれでもなく、東の国「ニホン」で生まれた子供=来夢であり、生まれつき人の未来が見えるという触れ込みで、5歳にしてニホン国王「偉井人(えらい ひと)」に召し抱えられるほどの魔術師だった。しかし幼過ぎて占った内容をオブラートに包むということを知らなかったがためにその直球発言が災いし国を追い出され、パンプキーナに流れ着いた。パンプキーナでも占い稼業を営むが、そこでも鳴かず飛ばずだったことから「人は正しい未来が知りたいのではなく、明るい未来に夢見たいだけ」と悟ってしまう。わんこと出会ったのはこのころで、同じニホン出身のわんこと一緒に行動するうちにいつの間にか裏組織「ぬすみや」を組織して泥棒稼業を営んでしまい、挙句潜入捜査官や賞金稼ぎとの闘いでわんこが勝手に死んでしまう。逃避行の過程で命を救ってもらったこともあり、恩を感じていたライムはわんこを生き返らせるべく旅に出て蘇りの妙薬「命花」を探し当てわんこの蘇生に成功。しかしその方法で遠心力が発生してしまったがために入れたはずの魂が再度飛び出てしまい、わんこはリビングデッド=ゾンビとして復活する。その後はわんこと占いの店「みらいや」を開店し今に至る。前述紹介した常にライムの傍らに寄り添っている魂はわんこのもの。 リデルがパンプキーナの女王になった後もみらいやの建て直しと人間化の方法を探し続けると宣言。 わんこ(WANKO) ゾンビ学生。日給アメ2個でみらいやで働くライムのアシスタント。パンプキーナ高校に通う学生でもある。 連載雑誌のハシラでの登場人物紹介では「楽しそう」と書かれており、実際いつでも笑っていて楽しそうだが、その実リデルにも負けず劣らずのバカであり、ライムの占いをもってしてもその未来が見えず(つまり何も考えてない)、リデルと組んで騒動を巻き起こすトラブルメーカー。ゾンビであるが故に不死身かつ怪力の持ち主で、大抵のロリコンは彼女に一コマで返り討ちにされ、再起不能に追いやられる。愛用の武器はモーニングスター。給料のアメが大好物。頭にパンプキン風のものを常に置いている。みらいやメンバー1のナイスバディ。 ライムと同じニホンの出身で、大きな桃をくりぬいたボートで川遊びをしていたらいつの間にか海に出て、パンプキーナに流れ着き学生をやっていた。ライムと知り合って以降は金を求める彼女に「お金なら銀行にある」と言ったことで一緒に「ぬすみや」を結成。潜入捜査官の活躍で組織は崩壊しその際ライムを庇って銃撃されるが胸ポケットに入れていたアメのおかげで命拾い。その後逃亡し賞金首になり賞金稼ぎに銃撃されまたもライムを庇って銃弾を受ける。がやはりアメのおかげで命拾い。しかし時は来たとしてそのアメを舐めた途端アメを喉に詰まらせて呆気なく窒息死してしまう。その後はライムの手によって蘇生させられるが、ライムの項でも書いた通り、生き返ったものの魂は抜けたままの状態となってしまったので、人間としてではなくゾンビとして復活。怪力や不死身の身体もこの時から身に付いた。 バカ故に影響を受けやすい性格でもあり、作中では通っている学校の先生に褒められた途端文人になってみたり、温泉旅行のエピソードでは探偵になってみたりとなりきり遊びが好きな一面も持つ。 ちょっと違うが、パンプキーナ縦断レース大会ではライムに「わんこカー」(パワーS スピードA のりごこちZ)、ゲーム大会では「わんこコントローラー」などに仕立て上げられるなど、オプションとしても活躍する。 ライムにいいように利用されているようにも見えるが、パンプキーナに流れ着いたばかりのライムに世話を焼いたりと2人の間には確かな絆が存在している模様。 キルシュ(KIRSCH) 通称黒猫のキルシュを名乗る女盗賊。みらいや常連客で正確にはみらいやの住人ではないのだが、みらいや一同と一緒に食事をとるのが当たり前になっているなど、実質的にはみらいやメンバーである。 短剣を武器とし体術もかなりのもの。その体術を活かすためと自身のセクシーボディをアピールするためにビキニにマント姿で過ごしている(冬でもビキニ姿であり、セバスからはドン引きされた)。 盗賊を名乗っているが本業はトレジャーハンターであり、遺跡などでのお宝を目的に行動する。ライムの占いや酒場での情報収集など事前準備は怠らず、いざ仕事を始めてもリスクとリターンが釣り合わないと知れば即時撤退を選択しようとするなど状況判断もかなりのもの。しかし作中ではライムに占いとして適当なことを吹き込まれたり助手に雇ったわんこのノリに押し切られたりと、その本領を発揮したシーンはほとんどなかった。 作中でもセバスと並んで良識派で、リデルが変態のロリコン達に愛でられるという事情に義憤し「帰すわけにはいかない」と発言。リデルがみらいやに住むきっかけを作った。セバスとは最初意見の相違があったが、後に同じ良識派同士で意気投合し、主にライムの暴走を止める時などにコンビを組むケースが多くあった。ただし自身のプライドを逆撫でされたりするとセバス相手でも容赦なく実力行使で制裁する。でもセバスの真の姿には一目惚れしてしまった。 前述の通り黒猫のキルシュが通り名だが、実はたぬきであり、たぬきの耳をネコミミのカチューシャで隠ししっぽもごまかしていただけに過ぎないことが判明。それ以降はたぬき盗賊の名前で紹介されることが増えた。この秘密が知られた当初は「お前を殺してわたしも死ぬ」と発言して暴走するなど規格外の暴れぶりを見せ、その後も指摘されるたびに暴れてしまう。 リデルに対して最も優しくする人物であり、一貫してリデルには好意的で常にリデルの味方。純粋にリデルのことを可愛いと思っており、甘やかすこともしばしばある。
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