Debugとは? わかりやすく解説

debug

別表記:ディーバグ

「debug」の意味・「debug」とは

「debug」は、コンピューターソフトウェアハードウェア誤動作不具合探し出し、それを修正する行為を指す。また、それを行う人をデバッガーと呼ぶ。この言葉は、元々は機械中に実際にbug)が入り込んで故障引き起こすことから来ている。現在では、コンピュータープログラム存在するエラーバグを見つけ出し、それを修正する作業全般を指す。

「debug」の発音・読み方

「debug」の発音は、IPA表記では /ˈdiːbʌɡ/ となる。カタカナ表記では「ディーバグ」と読む。日本人発音する際は「ディーバグ」となる。

「debug」の定義を英語で解説

「debug」is the process of finding and resolving defects or problems within a computer program that prevent correct operation of computer software or a system. Debugging tactics can involve interactive debugging, control flow analysis, unit testing, integration testing, log file analysis, monitoring at the application or system level, memory dumps, and profiling.

「debug」の類語

「debug」の類語としては、「troubleshoot」、「diagnose」、「fix」、「repair」、「resolve」などがある。これらの単語また、問題特定解決目指す行為を指す。

「debug」に関連する用語・表現

「debug」に関連する用語としては、「bug」、「debugger」、「debugging tool」、「breakpoint」、「trace」、「log」などがある。これらは、デバッグ過程頻繁に用いられる用語である。

「debug」の例文

1. I need to debug this program before I can release it.(このプログラムリリースする前にデバッグする必要がある。)
2. Debugging is a routine part of the programming process.(デバッグはプログラミングプロセスの一部である。)
3. The debugger helps to find and fix bugs in the code.(デバッガーコード内のバグを見つけて修正するのに役立つ。)
4. Debugging tools are essential for software development.(デバッグツールはソフトウェア開発不可欠である。)
5. The developer spent hours debugging the software.(開発者ソフトウェアデバッグ何時間も費やした。)
6. Debugging involves identifying the source of the problem.(デバッグには問題の原因特定することが含まれる。)
7. The code won't run properly until the bugs are debugged.(バグデバッグされるまで、コード正しく動作しない。)
8. Debugging can be a time-consuming process.(デバッグ時間のかかるプロセスであることがある。)
9. Debugging is an important step in the software development lifecycle.(デバッグソフトウェア開発ライフサイクル重要なステップである。)
10. The software has been thoroughly debugged and is now ready for release.(ソフトウェア徹底的にデバッグされリリース準備整った。)

デバッグ【debug】

読み方:でばっぐ

[名](スル)除去する意》コンピュータープログラム検査し、その誤りバグ)を訂正すること。


デバッグ バグフィックス

【同】 バグフィックス
【英】 Debug

プログラム不具合誤動作などからその原因バグ)を見つけだし修正すること。バグフィクスとも呼ばれるまた、デバッグにより作られた、バグ修正するためのプログラム片のことをパッチと呼ぶ。

PHPではvar_dump関数などがデバッグ用途として使われているが、XdebugやDBGというデバッグ用のPHPモジュール存在する。またデバッグ機能統合したIDE製品を使うことで、より一層デバッグ作業容易にすることができる。

関連用語


デバッグ

【英】debug

デバッグとは、ソフトウェアにおけるプログラムバグ誤り欠陥)を探して正しく動作するように修正する作業のことである。

プログラム人間作成するため、誤り混入してしまうことがあるプログラミング段階注意を払うことで、バグ混入確率低くすることは可能だが、ゼロにすることは難しい。そのため、品質上のためにデバッグが果たす意味は大きといえる

デバッグには、人それぞれの考え方方法論があり、誤り欠陥探し当てて、的確に修正する行為技術力の差として顕著である。また、デバッグは、不具合修正するだけであると捉えがちだが、発見再現理解恒久対策といった一連のプロセスもデバッグに含まれる

なお、統合開発環境IDE)やデバッガ進化開発効率化のためのテストファーストTDDテスト駆動開発)の流行に伴い、デバッグを行いながらテストをするスタイル見られるが、これらは、厳密にはデバッグと呼ばない

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開発環境:  条件コンパイル  シングルステップ実行  スタックトレース  デバッガ  デバッグ  トレース  WebKit

Debug クラス

コードデバッグ使用するメソッドプロパティセット提供します。このクラス継承できません。

名前空間: System.Diagnostics
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文構文

解説解説

Debug クラスメソッド使用しデバッグ情報出力しアサーション照らし合わせて論理チェックを行うことで、パフォーマンス出荷製品サイズ影響与えことなくコード信頼性高めることができます

Visual Studio 2005 プロジェクトでは、デバッグ ビルド作成することにより、Debug有効になりますDebug無効にする方法については、Visual Studio 2005 ドキュメント参照してください

これに対して Visual Studio 2005 プロジェクトでの Trace は、リリース ビルドでもデバッグ ビルドでも既定有効になるため、リリース ビルドデバッグ ビルド両方すべてのトレース メソッドのためのコード生成されます。たがってTrace使用してリリース ビルドインストルメントできます

このクラスには、Assert ダイアログ ボックス表示するメソッド、および常に Fail になるアサーション出力するメソッド用意されています。このクラス次の種類書き込みメソッド提供しますWrite、WriteLine、WriteIf、および WriteLineIf。

BooleanSwitch クラスおよび TraceSwitch クラスは、トレース出力動的に制御する手段提供します。これらのスイッチの値はアプリケーションを再コンパイルせずに変更できます構成ファイル使ってスイッチ設定する方法詳細については、Switch クラストピックおよび「トレース スイッチ」を参照してください

Listeners コレクションに TraceListener インスタンス追加したり、コレクションからインスタンス削除することによって、トレース出力対象カスタマイズできます既定では、DefaultTraceListener クラストレース出力出力します

Indent メソッドまたは IndentLevel プロパティ使用してインデントレベル変更できますインデント文字間隔変更するには、IndentSize プロパティ使用します。AutoFlush プロパティtrue設定することによって、書き込むたびに出力バッファ自動的にフラッシュするかどうか指定できます

DebugAutoFlushIndentSize設定するために、アプリケーション名に対応する構成ファイル編集することもできます構成ファイル書式次の例のようになります

 <configuration>
     <system.diagnostics>
        <trace autoflush="true" indentsize="7" />
     </system.diagnostics>
  </configuration>
メモメモ

C#デバッグ有効にするには、コードコンパイル時に /d:DEBUG フラグコンパイラコマンド ライン追加するか、#define DEBUGファイル最上部に挿入しますVisual Basic では、コンパイラコマンド ライン/d:DEBUG=True フラグ追加しますC++ でこれと同等機能使用するには、このクラスメソッド呼び出し#ifdef DEBUG... #endif ブロックで囲む必要があります。この構文コンパイラ固有です。Debugメソッドには条件付きコンパイル属性があるため、上記以外のコンパイラ使用する場合は、使用するコンパイラドキュメント参照して条件付きコンパイル有効にする必要があります

使用例使用例

Debug使用してプログラム実行最初最後指定する例を次に示します。この例では、Indent と Unindent も使用してトレース出力区別します。

Shared Function Main(args() As
 String) As Integer
    Debug.Listeners.Add(New TextWriterTraceListener(Console.Out))
    Debug.AutoFlush = True
    Debug.Indent()
    Debug.WriteLine("Entering Main")
    Console.WriteLine("Hello World.")
    Debug.WriteLine("Exiting Main")
    Debug.Unindent()
    Return 0
End Function 'Main
static int Main(string[]
 args)
{
   Debug.Listeners.Add(new TextWriterTraceListener(Console.Out));
   Debug.AutoFlush = true;
   Debug.Indent();
   Debug.WriteLine("Entering Main");
   Console.WriteLine("Hello World.");
   Debug.WriteLine("Exiting Main"); 
   Debug.Unindent();
   return 0;
}

#using <System.dll>
int main( void )
{
   using namespace System;
   using namespace System::Diagnostics;
   Debug::Listeners->Add( gcnew TextWriterTraceListener( Console::Out ) );
   Debug::AutoFlush = true;
   Debug::Indent();
   Debug::WriteLine( "Entering Main" );
   Console::WriteLine( "Hello World." );
   Debug::WriteLine( "Exiting Main" );
   Debug::Unindent();
   return 0;
}

継承階層継承階層
System.Object
  System.Diagnostics.Debug
スレッド セーフスレッド セーフ

この型は、マルチスレッド操作に対して安全です。

プラットフォームプラットフォーム
バージョン情報バージョン情報
参照参照
関連項目
Debug メンバ
System.Diagnostics 名前空間
Trace
Switch
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener
ConsoleTraceListener クラス
EventLogTraceListener
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス

Debug プロパティ


パブリック プロパティパブリック プロパティ

参照参照

関連項目

Debug クラス
System.Diagnostics 名前空間
Trace
Switch
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener
ConsoleTraceListener クラス
EventLogTraceListener
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス

Debug メソッド


パブリック メソッドパブリック メソッド

( プロテクト メソッド参照)
  名前 説明
パブリック メソッド Assert オーバーロードされます条件チェックし、その条件false場合は、メッセージ表示します
パブリック メソッド Close 出力バッファフラッシュしてから、各 ListenersClose呼び出します。
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます2 つObject インスタンス等しかどうか判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド Fail オーバーロードされますエラー メッセージ出力します
パブリック メソッド Flush 出力バッファフラッシュし、バッファ内のデータListeners コレクション書き込みます
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用適してます。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスType取得します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド Indent 現在の IndentLevel を 1 だけ増やします
パブリック メソッド Print オーバーロードされますListeners コレクショントレース リスナメッセージ書き込み続けて終端記号書き込みます
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数Object インスタンス同一かどうか判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String返します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド Unindent 現在の IndentLevel を 1 だけ減らします
パブリック メソッド Write オーバーロードされますデバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteIf オーバーロードされます条件true場合デバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLine オーバーロードされますデバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLineIf オーバーロードされます条件true場合デバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
参照参照

関連項目

Debug クラス
System.Diagnostics 名前空間
Trace
Switch
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener
ConsoleTraceListener クラス
EventLogTraceListener
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス

Debug メンバ

コードデバッグ使用するメソッドプロパティセット提供します。このクラス継承できません。

Debug データ型公開されるメンバを以下の表に示します


パブリック プロパティパブリック プロパティ
パブリック メソッドパブリック メソッド
( プロテクト メソッド参照)
  名前 説明
パブリック メソッド Assert オーバーロードされます条件チェックし、その条件false場合は、メッセージ表示します
パブリック メソッド Close 出力バッファフラッシュしてから、各 ListenersClose呼び出します。
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます2 つObject インスタンス等しかどうか判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド Fail オーバーロードされますエラー メッセージ出力します
パブリック メソッド Flush 出力バッファフラッシュし、バッファ内のデータListeners コレクション書き込みます
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用適してます。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスType取得します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド Indent 現在の IndentLevel を 1 だけ増やします
パブリック メソッド Print オーバーロードされますListeners コレクショントレース リスナメッセージ書き込み続けて終端記号書き込みます
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数Object インスタンス同一かどうか判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String返します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド Unindent 現在の IndentLevel を 1 だけ減らします
パブリック メソッド Write オーバーロードされますデバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteIf オーバーロードされます条件true場合デバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLine オーバーロードされますデバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLineIf オーバーロードされます条件true場合デバッグについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
参照参照

関連項目

Debug クラス
System.Diagnostics 名前空間
Trace
Switch
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener
ConsoleTraceListener クラス
EventLogTraceListener
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス


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