増長天 増長天の概要

増長天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/21 12:32 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
増長天
増長天の彫像
増長天
梵名 「ヴィルーダカ」
विरूढक, Virūḍhaka
別名 毘楼勒叉
経典金光明経
『仏母大孔雀明王経』
方広大荘厳経
関連項目四天王
 持国天
 広目天
 多聞天
テンプレートを表示

増長天は、四天王の一体、南方を護る守護神として造像される場合が多い。仏堂では本尊の向かって左手前に安置するのが原則である。その姿には様々な表現があるが、日本では一般に革製の甲冑を身に着けた代の武将風の姿で表される。

持物は戟の場合が多い。例えば胎蔵界曼荼羅では体色は赤肉色、右手は右胸の前で剣を持ち、左手は拳にして右腰に置く姿で描かれる。そして増長天の前には鬼形の従者がいて両手で剣を持ち跪いている。

また、中国の民間信仰においては青い顔で宝剣を持った姿で表される。右図は鎌倉時代作の四天王像のうちの増長天像で、足下に邪鬼を踏みつけ、左手に戟(げき)を持ち、右手を腰に当てた姿に表されている。

本来はインド神話に登場する雷神インドラ帝釈天)の配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。仏の住む世界を支える須弥山の4方向を護る四天王の1人として南瑠璃埵(みなみるりた)に住み、南の方角、或いは古代インドの世界観で地球上にあるとされた4つの大陸のうち南贍部洲(なんせんぶしゅう)を守護するとされる。

また、鳩槃荼や薜茘多(餓鬼)といった眷属を配下とする。

画像

関連項目




「増長天」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「増長天」の関連用語

増長天のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



増長天のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの増長天 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS