DCT搭載車種とは? わかりやすく解説

DCT搭載車種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 04:22 UTC 版)

デュアルクラッチトランスミッション」の記事における「DCT搭載車種」の解説

乗用車 2013年現在デュアルクラッチトランスミッションスポーツカー代名詞的存在になっており、ポルシェ製品大多数PDK搭載する他、フェラーリランボルギーニといったスポーツカーブランドだけでなくフォルクスワーゲンアウディBMWメルセデス・ベンツボルボアルファロメオフォード現代自動車ルノーなど多数メーカー一般市販車採用している。しかし日本車四輪乗用車においては普及率低くホンダを除くと日産GT-R7代目ランサーターボ(ランエボX及びギャランフォルティス・ラリーアート)しかないドイツ フォルクスワーゲン - 「DSG (Direct-Shift Gearbox, Direktschaltgetriebe)」の名称で6速と7速のDCTを展開。ゴルフ - 4代目モデルの「R32」で6速DCT世界初DCT搭載市販車として先行採用され5代目モデルの「GTX」「GTI」「GT TSI」で本格採用されたのを皮切りに各グレード普及ゴルフトゥーラン - 当初トルコン式ATからマイナーチェンジ6速DCT変更された。2009年9月マイナーチェンジで7速DCTとなったゴルフ ヴァリアント ゴルフ カブリオレ ポロ2009年フルモデルチェンジより、「コンフォートライン」グレード乾式クラッチの7速DCT搭載し日本発売2010年6月には1.2 L車が登場乾式クラッチの7速DCT搭載2010年9月には1.4 L GTIグレード登場乾式クラッチの7速DCT搭載GTIには、ドイツ本国などでも、MT仕様用意されない)。 ニュービートル ザ・ビートル シロッコ - 3代目モデルの「2.0TSI」(6速)と「TSI」(7速)で採用以降Rなどに採用ジェッタ - ゴルフ同様、5代目モデルの「2.0T」で初採用以降各グレード普及。 パサート - 6代目より採用以降各グレード普及。 パサート ヴァリアント パサート オールトラック シャラン - 6速DCT搭載。 ティグアン - 7速DCT搭載CC アウディ - 「Sトロニック (S-tronic)」の名称で6速と7速のDCTを展開。フォルクスワーゲングループのため、中身DSG基本的に同じ。TT - 初代の「3.2 quattro」に6速DSGを初搭載その後2代目モデルチェンジすると名称をS-tronicと変えてFFモデルにも採用される。 A1 - 初代より採用。7速DCT搭載A3 - 2代目より採用。こちらも搭載グレード拡大しつつある。 A4 - 5代目A4、およびその派生車種より採用縦置きエンジン用に新開発した7速DCT。 A4 オールロードクワトロ - ベースとなったA4と同様に7速DCT採用。 A5 A6 - 4代目A6より7速DCT採用A7 - 7速DCT採用。 R8 - 従来MTシングルクラッチAMTの「Rトロニック」のラインナップだったが、2012年7月登場したマイナーチェンジモデルから、DCTであるSトロニック搭載V8オプションV10標準装備となったQ3 Q5 BMW - 「M DCT (M Dual Clutch Transmission)」の名称で7速のDCTを展開。1シリーズ - 2008年から「135i」で当初から6速MTトルクコンバータ併用ATから設定されたが、2010年5月頃からは6速MTと7速DCT変更された。0→100 km/h所要時間MT比べ0.2短縮されている。 M3 - 2008年からM3で6速MT加え、7速DCT用意された。0→100 km/h所要時間MT比べ0.2短縮されている。 Z4 - 2009年発売された「sドライブ 35i」と2010年発売された「sドライブ 35is」に7速DCT採用3シリーズ - 2009年発売された「335i」のクーペとカブリオレに7速DCT採用M5 - 2011年発売され5代目M5に、7速DCTを「M DCT Drivelogic(エム・ディーシーティー・ドライブロジック)」の名称で搭載アイドリングストップ機構に対応。またアクセルペダル一回軽く踏むだけで最低速度での前進が可能となる「ロー・スピード・アシスタント」を搭載し渋滞時などの低速域での快適性向上を図っている。 ポルシェ - 「ポルシェ・ドッペルクップルング」(PDK) の名称で、ZF製7速DCTを展開。 ポルシェ全体では当初NAモデルのみに採用されていたが、2009年発売パナメーラよりターボモデルへも採用された。 2012年発表ポルシェ・911PDK仕様には、Dレンジ走行中にアクセルから足を離す自動的に惰性走行状態に入ることで駆動系ロス減らし燃料消費率低減する機能搭載されている。 ボクスター ケイマン 911 パナメーラ メルセデス・ベンツ - 「AMGスピードシフト」の名称で7速のDCTを、「7G-DCT」の名称で7速のDCTそれぞれ展開。SLS AMG - ゲトラグ製7速DCTを「AMGスピードシフトDCT-7」の名称で採用Aクラス CLAクラス GLAクラス Bクラス - 2011年発売2代目Bクラスに、7速DCTを「7G-DCT」の名称で採用Mercedes AMG GT イタリア フェラーリ - 7速のDCTを展開。フィアットグループのため、中身マセラティ等と基本的に同じ。カリフォルニア - 7速DCT採用458イタリア - ゲトラグ製7速DCT採用DCT性能優位性社内外ともに認知されたことから、同モデルにはMT設定初めからない。フェラーリ市販車からMT設定外したのは初めてである(エンツォフェラーリを除く)。 488GTB F8トリブート FF GTC4Lusso - 7速DCT採用通常後輪駆動だが、必要時には「パワートランスファーユニット」を介し前輪にも駆動力配分する4輪駆動システム組み合わされている。 アルファロメオ - 「アルファTCT(アルファ・ツインクラッチ・テクノロジー)」の名称で、ボルグワーナー6速DCTを展開。ミト - 当初MTのみの設定であったが、2010年1.4 MultiAir Turboグレード6速乾式DCT採用された。 ジュリエッタ - 2010年発表新型ジュリエッタに、6速DCT採用4C - 6速DCT搭載フランス プジョー - 「DCS (Dual Clutch System)」の名称で6速DCTを展開。プジョーシトロエン所属する持株会社PSA・プジョーシトロエン」社が三菱自動車工業商品供給契約結んでいるため、中身三菱ツインクラッチSST基本的に同じ。4007 - 2010年モデルから、ディーゼルエンジン搭載の「2.2HDi FAP156」グレード6速DCT採用(4007は三菱・アウトランダーOEM車)。。 ルノー - 「EDC (Efficient Dual Clutch)」の名称でゲトラグ乾式クラッチ6速DCTを展開。中身ルノーサムスン車で採用されるパワーシフト®DCTとほぼ同じ。4代目メガーヌから7速湿式クラッチ展開されている。クリオ/ルーテシアIVルノー・スポールを含む) メガーヌIII/IV タリスマン キャプチャー カジャー セニック IV エスパス V ブガッティ・オトモビル - フォルクスワーゲンと同じ「DSG」の名称で7速のDCTを展開。ヴェイロン - 世界で初めて7速DCT搭載した自動車。縦置きミッドシップエンジンとの組み合わせ世界初。1,000馬力超える出力余裕をもって対応することから、DCT登場から早い段階でその耐久性の高さが立証されるとなった2010年には1,200馬力出力を出すグレード追加設定された)。 イギリス マクラーレン - 7速のDCTを展開。MP4-12C - グラツィアーノ製7速DCT採用。 他欧州車 ボルボ - 「パワーシフト (PowerShift)」の名称でゲトラグ6速DCTを展開。かつてフォードグループに属していたため、中身フォードパワーシフト基本的に同じ。各モデル1.6リットル2.0リットルのエントリーグレードに搭載されている。C30 V40 S40 V50 S60 V60 XC60 フォードフォード・フィエスタ フォード・フォーカス フォード・モンデオ 日本 三菱自動車工業 - 「ツインクラッチSST (Twin clutch SST)」の名称で6速DCTを展開。SSTとはスポーツシフト・トランスミッション (Sport Shift Transmission) の略。本体ゲトラグより購入クラッチについてはボルクワーナー製で制御チューニング三菱担当4B11ターボ搭載車ランエボX、ギャランフォルティス・ラリーアート)ランサーエボリューションX - 2007年10月1日発売ランサーエボリューションX採用日本車では初のDCT搭載車ギャランフォルティスセダン/スポーツバック)・ラリーアート 日産自動車 - ボルグワーナー製の6速DCTを展開。GT-R - 2007年12月6日発売6速DCT採用。2軸デュアルクラッチ部分ボルグワーナー社製の部品購入加工し変速ギア部分愛知機械工業日産グループ)などの部品製作されたもの。段間変速時間Rモード0.2秒。 本田技研工業 - 7速DCTを展開。ホンダとシェフラージャパンとの共同開発フィットハイブリッド2代目) - 2013年9月6日発売ヴェゼル - 2013年12月19日発売グレイス - 2014年12月1日発売アキュラ・TLX - 2014年米国製造発売トルクコンバータ世界初採用アキュラ・RLX - 2014年9月26日米国発売レジェンド5代目) - 2015年2月20日発売ジェイド日本国内向け) - 2015年2月13日発売。 シャトルハイブリッド - 2015年5月15日発売韓国 現代自動車ヴェロスター - FS系(6速)が韓国車初のDCT搭載車となる。JS系では7速を搭載ツーソン - 7速DCT。1.6 Lターボと1.7 Lディーゼル採用韓国SUVで初。 ソナタ - 7速DCT。1.6 Lターボと1.7 Lディーゼル採用。 i40 - 同上。但し、1.7 Lディーゼルのみ。 アクセント - 同上。但し、1.6 Lディーゼルのみ。 エラントラ - 同上。1.6 Lターボと1.6 Lディーゼル採用i30 - 同上。但し、1.6 Lディーゼルのみ。 北京現代ミストラ - 同上。1.6 Lターボ採用北京現代セレスタRV - 1.4ターボGDI採用。セレスタセダンには未設定。 アイオニック - ハイブリッドカーDCT組み合わせホンダ続き採用起亜自動車K5 - 1.7 Lディーゼルのみに採用ソナタ/i40と同システム。 K3 - 7速DCT。1.6 Lディーゼルのみに採用ソウル - 7速DCT。1.6 Lディーゼルのみに採用ニロ - 6速DCTアイオニックと同システムスポーテージ - 7速DCT。1.7 Lディーゼルのみ。 ルノーサムスン自動車 - ゲトラグ製の6速DCTを展開(ルノーサムスンではパワーシフト®DCT名乗るルノーEDCと同じ)。SM5 - 2013年5月発売SM5 D - 2014年7月発売韓国中型車ディーゼルエンジン搭載車両初の組み合わせSM6 - 2016年3月発売QM3 - ディーゼルエンジンとの組み合わせのみ。 トラック・バス 世界で最初開発発表搭載三菱ふそうトラック・バスである。トラック・バスDCTは、パフォーマンス面の他にも経済的メリット大きい(燃費面、乗客積荷対すショック少なさクラッチ寿命延命による費用低減)ため、注目されている三菱ふそうトラック・バス - 世界初商用車DCTとして自社開発6速DCTを「DUONIC(デュオニック)」の名称で展開。2010年7月発表したキャンター - 2010年11月11日発売8代目キャンター搭載構造上、ダンプカー消防車向けのパワーテイクオフにも対応することができる。 ローザ - 2011年8月31日発売4代目ローザ改良版搭載DCTバスへの搭載はこのローザ世界初である。 二輪車 本田技研工業VFR1200F - 世界初DCT搭載二輪車6速インテグラ NC700X NC700S CTX700N CTX700 NC750X NC750S VFR1200X NM4-01 NM4-02 CRF1000L アフリカツイン CRF1100L アフリカツイン X-ADV GL1800

※この「DCT搭載車種」の解説は、「デュアルクラッチトランスミッション」の解説の一部です。
「DCT搭載車種」を含む「デュアルクラッチトランスミッション」の記事については、「デュアルクラッチトランスミッション」の概要を参照ください。

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