警視庁AT部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:00 UTC 版)
主人公である7号も所属しているATの専門部署。ATは、ここの他に己の特殊装備に適した部署の所属でもある。なお、開発されたATたちの動力源は核融合反応炉で(1号 - 6号)、警視総監の趣味から全員が女性型になっている(8号を除く)。単行本第2巻の没設定紹介に男性型でなおかつ、ロボット然とした外形のAT0号が紹介されている。 7号 本作の主人公。警視庁が7番目に開発したロボット婦警で、正式名称はAutomatic-Tec 7号。専用マシンはミニ四駆タイプのパトロールカー、「あさぼらけ号(あさぼらけごう)」。その実態は、各種先行計画によってできてしまった廃棄予定の余剰パーツを、春田が寄せ集めて出来上がったリサイクル・ロボットである。不足分の部品は、ファミコンなどの各種玩具類の廃棄物から寄せ集めて作られたとも言われており、そのためか、遊ぶ事が仕事と思っている。 制服の色はエナメルホワイトで、7号の制服だけは他の姉達と違い微妙にデザインが異なっている。外見は黒髪ロングヘアの美少女で、劇中テロリストに「どうみても女子高生か女子中学生にしか見えない」と評された。性格は非常に無邪気で、天然、トンマで、朗らかなお人よし。全くの能無しで、常にシャレでは済まされない大ボケをかますこともある。それでも、“6人の姉たち”が持ち得なかった「ひたむきさ」と「やさしさ」で、凶悪な事件・犯罪に立ち向かって行く。 7号の人柄はやがて姉達をも感化させ、姉妹によるチームプレーも生み出す事になる。 ミニ四駆のごとく単三乾電池2本で起動し、7万馬力のパワーを誇るが、上記のような性格のため、トラブルの種にしかならない事の方が多い。所属は警邏課だが、開発されたばかりのためか基本的に春田預かりである。 低電圧(1.5V)なので、朝に弱い。気が動転すると、手近にある物を投げる癖がある。体が丈夫で、どんな攻撃でも傷一つ付かない。製造されたばかりのクセに警部の知能指数が600と聞いて、「仮面ライダーの本郷猛と一緒じゃないですか」と驚いたり、容疑者と聞いてはしだのりひこの「夜汽車」を歌うなど、昔の事に妙に詳しい。春田が開発した先輩達の専用マシンに憧れて、一晩で陸海空適応の万能マシンを作り上げて警部を驚かせた事もある。 座右の銘は「その内なんとかなるだろう」。 春田純一(はるた じゅんいち) 警視庁の警部。知能指数600を誇る機械工学の天才で、AT部隊の運用主任でもある。27歳で独身。一人称は「おれ」。高校卒業後、無銭旅行にて渡米し、MITにて掃除夫をしながらロボット工学の講義を盗み聴き、それを基礎としてほとんど独学で同分野を極める事に成功した。帰国後、警視庁に通常入庁。機械工学分野の天才である事に目をつけられ、AT計画の開発と運用を命じられる。 その業績は非常に高く、評価されるべきものだが、よりにもよって最後の最後で7号を作ってしまったがために、もはや出世は見込まれない。それどころか、7号が巻き起こす大ボケとそれに伴う被害(警視庁舎全壊など)の弁済のために向こう300年全額減俸(ただ働き)の身分となってしまう。 7号に対しては生みの親の責任として、よき上司たろうと7号の良い部分を常に評価し伸ばす事に腐心している。しかし、7号のボケ倒しに振り回される毎日である。 田舎に母親が存命であるらしい。かなりのヘビースモーカーで、愛用の煙草はゴロワーズ。 1号 最初に計画されたAT Lady。制服の色はゴールド。専用マシンはバイク(サイドカー)の「皇号(すめらぎごう)」。金髪碧眼で、バスト96センチの巨乳美女。体内に内蔵された電動コイルによって100万ボルトの高圧電流を発する能力を持ち、それを通電させるムチ(劇中では「電磁ロッド」と呼ばれる)が主武装。多少ヒステリックな性格で、少年好き。悪の戦闘員からのエロ攻撃を受けて他の妹達共々、悶える様に松戸狂授からは「いかに男性経験豊富そうな顔していても所詮生まれて1年に満たない生娘」と評価された。のちに加入した7号のおかげで、AT Ladyの長女として自覚していくことになっていく。少年課に所属する。 2号 スーパーコンピュータを内蔵した、頭脳派のAT Lady。制服の色はブルーグリーン。専用マシンは移動指令車の「魁号(さきがけごう)」。眼鏡を着用し、高度演算処理能力に優れている。過去のあらゆる事件のデータを記憶するのが得意で、作戦立案・指令などの戦略的能力にも長けている。冷静沈着で論理的思考を持ち、情報収集が趣味。刑事総務課に所属する。 3号 格闘(もしくはケンカ)とプロレス観戦が趣味の肉体派AT Lady。7人の中では一番背が高い。一人称は「あたい」。制服の色はイタリアンレッド。専用マシンは小型飛行機の「飛燕号(ひえんごう)」。熱核ジェットエンジンによる飛行能力を持ち、豪快でいいかげんでケンカっ早いが腕は確か。乱闘になれば、3号に適うものはいない。ややひねた性格で人間に対して不信を抱いている節があるが、妹の7号に対しては優しい一面を見せることもしばしば。捜査4課(暴力団担当)に所属する。 4号 走り屋的性質を持つAT Lady。男勝りな気性のボク少女。黒髪のショートボブで黒目がちな印象的な顔立ちをしている。制服の色はモーブシャドー(薄紫色)。専用マシンはパトロールカーの「韋駄天号(いだてんごう)」。多少、自惚れが目立つときがある。加速装置が内蔵されており、単独自走でマッハ2.5の移動が可能。車が大好きで、交通課に所属する。 5号 各種高度武装を目的として作られたAT Lady。赤毛のツインテールでソバカスがあり、そこそこナイスバディ。制服の色はサファリオレンジ。専用マシンは装甲車の「毘沙門号(びしゃもんごう)」。X線レーザーキャノンを特殊装備として持ち、これを接続している間は通常視認ができなくとも百発百中の命中率を誇っている(他のATがこのレーザーキャノンを使用する時は、専用のアタッチメントとバッテリーを追加装備する必要がある)。他にも様々な武器のアタッチメントが可能で、軍用兵器すらも軽く使いこなしうる能力を持っている。一方で、勝気でわがままで反抗的な面もあるらしい。機動隊に所属する。 6号 常に鳥(オウム)を連れている無口なAT Lady。制服の色はライムグリーン。専用マシンは大型輸送ヘリコプターの「雷神号(らいじんごう)」。レーダー、ソナーなどの探知機類や暗視装置などのような異知覚装備を持ち、一人で鑑識の仕事を全てこなす事が可能。引っ込み思案だが、松戸博士のメカに妹の7号が痛めつけられた時は激怒し、他の姉達と共に松戸博士に反撃を喰らわせている。 なお、6号が連れ歩いている鳥は血肉ある生物ではなく、特殊装備のレーダーバードである。バストは78センチ。鑑識課に所属する。 8号(チビ) 7号が拾ったロボット犬をベースに再改造されたAT犬。元々は暗殺団「タイガー団」が某国の国王を暗殺する為に製造したサイボーグであり、紆余曲折を経て春田に再改造を施されて共に闘う仲間になった。常に7号と共に行動する警察犬。通常の犬の500倍の嗅覚を持つレーダーノーズ、時速800kmを叩き出す脚力、小型ロケットポッド・レーザー砲を内蔵している。2巻「8号誕生!」より登場。 警視総監 変態中年。前述の通りATが女性型になったのは彼の趣味。AT達にセクハラや覗き行為を働いては袋叩きに遭っている。読み切り版と連載で、若干デザインが異なっている。
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