菅生事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/05 23:47 UTC 版)
菅生事件(すごうじけん)は、1952年6月2日に大分県直入郡菅生村(現在の竹田市菅生)で起こった、公安警察による日本共産党を弾圧するための自作自演の駐在所爆破事件。犯人として逮捕・起訴された5人の日本共産党関係者全員の無罪判決が確定した冤罪事件である。当時巡査部長として潜入捜査を行っていた警察官は無罪判決確定後も昇進を続けてノンキャリア組の限界とされる警視長まで昇任した。
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- ^ 長野県辰野警察署(現在、伊那署辰野警部交番となっている)の爆破を企んだとして共産党員2人を逮捕したのをきっかけに、最終的に13人が逮捕・起訴された冤罪。1972年、全員に無罪判決。共産党議員の「現行犯逮捕」 1952年の事件とは しんぶん赤旗
- ^ a b c d e “共産党員逮捕の菅生事件 警察の不正暴いた取材合戦”. 毎日新聞 (2017年6月1日). 2017年11月29日閲覧。
- ^ a b c d 青木理 『日本の公安警察』 講談社〈講談社現代新書〉、2000年1月。
- ^ “参議院会議録情報 第116回国会 予算委員会 第4号”. kokkai.ndl.go.jp. 2018年8月2日閲覧。
- ^ 共同通信配信、1988年9月5日。
- ^ a b 柴垣和夫 『昭和の歴史9-講和から高度成長へ-国際社会への復帰と安保闘争』 小学館〈文庫判 昭和の歴史〉、1989年3月、p54。
- ^ 坂上遼 『消えた警官-ドキュメント菅生事件』 講談社、2009年12月。
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