球根栽培法
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球根栽培法 | ||
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編集者 | 家庭園藝研究会 | |
発行日 | 1951年11月 - 1952年2月 | |
発行元 | 東書房 | |
ジャンル | 武装闘争理論誌 | |
国 |
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言語 | 日本語 | |
コード |
NCID BN09405481 ASIN B00L88GIEU(Kindle版) | |
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球根栽培法(きゅうこんさいばいほう)とは、戦後に武装闘争方針を採っていた日本共産党主流派が、1951年11月から1952年2月にかけて発行した地下出版物。
概要
元々は『内外評論』という名称で発行された機関誌であり、日本共産党の武装闘争方針等を掲載した[1]。「球根栽培法」などの名称は擬装のための名称で、幾度も名前を変えている[注 1][2]。実際の武器製造方法については、「栄養分析表」や「料理献立表」などの偽装文書として発行された[3]。ガリ版刷りで本文21ページになっている[4]。
後に新左翼諸セクト内でも『球根栽培法』のコピー版が出回り、1974年の東アジア反日武装戦線による『腹腹時計』登場まで武装闘争の指針となっていた[要出典]。
「球根栽培法」の一部の巻号が、Amazon Kindleの文書として販売されており、またOPACでオンライン公開されている[5]。
各巻目次
- 第2巻第21号(通巻第30号)[6]
- 新綱領草案の討議を終結するに当って
- 一般報告
- 規約改正
- 結語
- 第2巻第22号(通巻第31号)[7]
- 軍事問題の論文を発表するにあたって(序文)
- われわれは、武装の準備と行動を開始しなければならない。
- 第2巻第23号(通巻第32号)[8]
- 第2巻第24号(通巻第33号)[9]
- 当面の戦術と組織問題について
- 第2巻第25号(通巻第34号)[10]
- 全国組織会議の決定を実行するために
- 第2巻第26号(通巻第35号)[11]
- スターリン声明の意義とわれわれの任務
- 日本におけるアメリカ占領軍
- 賠償問題について
- 第2巻第27号(通巻第36号)[12]
- 中核自衛隊の組織と戦術
- 全国組織会議の決定を全党の討議にうつせ
脚注
注釈
- ^ 「球根栽培法」の前は「健康法」、後は「工学便覧」となっている。
出典
- ^ 小山弘健 (1972), pp. 135–139.
- ^ 法務省刑事局 (1952), p. [要ページ番号].
- ^ 小山弘健 (1972), p. 140.
- ^ 兵本達吉 (2008), p. 150.
- ^ “球根栽培法 / 家庭園藝研究会編 ; [1951,10,3]”. 東京大学社会科学研究所 図書室. 2022年5月6日閲覧。
- ^ 「内外評論」第2巻第21号
- ^ 「球根栽培法」第2巻第22号
- ^ 「球根栽培法」第2巻第23号
- ^ 「球根栽培法」第2巻第24号
- ^ 小山弘健 (1972), p. 138.
- ^ 「球根栽培法」第2巻第26号
- ^ 「球根栽培法」第2巻第27号
参考書籍
- 兵本達吉『日本共産党の戦後秘史』新潮社〈新潮文庫〉、2008年11月。ASIN 4101362912。ISBN 978-4-10-136291-5。 NCID BA87654360。OCLC 676627965。全国書誌番号:21508842。
- 小山弘健『戦後日本共産党史』(増補版)芳賀書店、1972年。doi:10.11501/11924461。 NCID BN04242776。OCLC 703805866。全国書誌番号:72004494。
- 法務省刑事局 編『公安関係資料集第四輯』1952年。
関連項目
球根栽培法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 01:28 UTC 版)
火炎瓶闘争など日本共産党の武装方針について示した秘密出版物。正しくは『内外評論』という機関誌であるが、『球根栽培法』はこれを擬装するための書名である。ガリ版刷りで複数回発刊された。また、後に新左翼諸セクト内でも『球根栽培法』のコピー版が出回り、1974年の東アジア反日武装戦線による『腹腹時計』登場まで武装闘争の指針となっていた。当書の内容の殆どが、AmazonのKindle文書として販売されており、一部は無償公開されている。
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