球根栽培法とは? わかりやすく解説

球根栽培法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 20:43 UTC 版)

球根栽培法
編集者 家庭園藝研究会
発行日 1951年11月 - 1952年2月
発行元 東書房
ジャンル 武装闘争理論誌
日本
言語 日本語
コード NCID BN09405481
ASIN B00L88GIEUKindle版)
ウィキポータル 書物
ウィキポータル 軍事
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球根栽培法(きゅうこんさいばいほう)とは、戦後に武装闘争方針を採っていた日本共産党主流派が、1951年11月から1952年2月にかけて発行した地下出版物。

概要

元々は『内外評論』という名称で発行された機関誌であり、日本共産党の武装闘争方針等を掲載した[1]。「球根栽培法」などの名称は擬装のための名称で、幾度も名前を変えている[注 1][2]。実際の武器製造方法については、「栄養分析表」や「料理献立表」などの偽装文書として発行された[3]ガリ版刷りで本文21ページになっている[4]

後に新左翼セクト内でも『球根栽培法』のコピー版が出回り、1974年東アジア反日武装戦線による『腹腹時計』登場まで武装闘争の指針となっていた[要出典]

「球根栽培法」の一部の巻号が、Amazon Kindleの文書として販売されており、またOPACでオンライン公開されている[5]

各巻目次

  • 第2巻第21号(通巻第30号)[6]
    • 新綱領草案の討議を終結するに当って
    • 一般報告
    • 規約改正
    • 結語
  • 第2巻第22号(通巻第31号)[7]
    • 軍事問題の論文を発表するにあたって(序文)
    • われわれは、武装の準備と行動を開始しなければならない。
  • 第2巻第23号(通巻第32号)[8]
    • 予備隊工作の当面の重點
    • 警察工作の立ちおくれを克服するために
    • マッカーサーの「農業改革」
    • 「N事件のあらまし」の発表に当つて 書記局・統制委員会
    • N事件のあらましについて
    • 一〇・九弾圧の経験
  • 第2巻第24号(通巻第33号)[9]
    • 当面の戦術と組織問題について
  • 第2巻第25号(通巻第34号)[10]
    • 全国組織会議の決定を実行するために
  • 第2巻第26号(通巻第35号)[11]
    • スターリン声明の意義とわれわれの任務
    • 日本におけるアメリカ占領軍
    • 賠償問題について
  • 第2巻第27号(通巻第36号)[12]
    • 中核自衛隊の組織と戦術
    • 全国組織会議の決定を全党の討議にうつせ

脚注

注釈

  1. ^ 「球根栽培法」の前は「健康法」、後は「工学便覧」となっている。

出典

  1. ^ 小山弘健 (1972), pp. 135–139.
  2. ^ 法務省刑事局 (1952), p. [要ページ番号].
  3. ^ 小山弘健 (1972), p. 140.
  4. ^ 兵本達吉 (2008), p. 150.
  5. ^ 球根栽培法 / 家庭園藝研究会編 ; [1951,10,3]”. 東京大学社会科学研究所 図書室. 2022年5月6日閲覧。
  6. ^ 「内外評論」第2巻第21号
  7. ^ 「球根栽培法」第2巻第22号
  8. ^ 「球根栽培法」第2巻第23号
  9. ^ 「球根栽培法」第2巻第24号
  10. ^ 小山弘健 (1972), p. 138.
  11. ^ 「球根栽培法」第2巻第26号
  12. ^ 「球根栽培法」第2巻第27号

参考書籍

関連項目


球根栽培法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 01:28 UTC 版)

山村工作隊」の記事における「球根栽培法」の解説

火炎瓶闘争など日本共産党武装方針について示した秘密出版物正しくは『内外評論』という機関誌であるが、『球根栽培法』はこれを擬装するための書名である。ガリ版刷り複数発刊された。また、後に新左翼セクト内でも『球根栽培法』のコピー版が出回り1974年東アジア反日武装戦線による『腹腹時計登場まで武装闘争指針となっていた。当書の内容の殆どが、AmazonKindle文書として販売されており、一部無償公開されている。

※この「球根栽培法」の解説は、「山村工作隊」の解説の一部です。
「球根栽培法」を含む「山村工作隊」の記事については、「山村工作隊」の概要を参照ください。

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