次席検事の証言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 02:25 UTC 版)
1988年、事件発生当時の大分地検次席検事であった弁護士の坂本杢次は回顧録『自身への旅』を著した。同著とマスコミの取材で、坂本は事件発生前から警察幹部とのやり取りで警察の関与の下、事件が起きるのを知っていたことを明らかにした。 事件の2週間から3週間前、警察幹部が情報源を秘匿したまま、爆発物の捜索令状を取るように自身に依頼してきた。 情報源が共産党に潜入している警察官であることを感じた坂本は『情報源をはっきりさせて爆発物を押収せよ』と迫ったが、幹部は『それは無理だ。それじゃ仕方ないから予定の行動をとる』と言った。それを坂本は『それは危険だ。新聞記者にばれますよ』と注意したが、『大丈夫、ばれないようにやる』と答えたという」。さらに、起訴状にあった「氏名不詳の1人」についても、現職警察官であることを直感し、事件後その正体を警察幹部から知らされたと証言している。
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