革命的共産主義者同盟_(日本)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 革命的共産主義者同盟_(日本)の意味・解説 

革命的共産主義者同盟 (日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 13:52 UTC 版)

革命的共産主義者同盟(かくめいてききょうさんしゅぎしゃどうめい)は、1957年に結成された日本の新左翼党派。略称、革共同

前身は日本トロッキスト聯盟。分裂後の主な党派は革命的共産主義者同盟全国委員会中核派)、日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派革マル派)、日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)第四インター)など。

概略

1955年日本共産党が4年前の日本共産党第5回全国協議会(五全協)で決定した武装闘争路線を革命情勢は時期尚早とした上で、それまでの路線を極左冒険主義自己批判した日本共産党第6回全国協議会(六全協)での決定は、とりわけ武装闘争の担い手だった急進的学生に深刻な動揺をもたらした。また翌1956年、当時のソ連の最高指導者フルシチョフによって、同国の絶対的指導者で死後も個人崇拝の対象であったスターリンが批判され(スターリン批判)、またソ連によって「社会主義国での労働者の蜂起」が弾圧されたハンガリー動乱が起こる。これらの事件から日本の共産主義者の一部は、日本共産党及びソ連=スターリニズムを批判し、それに代わる組織を作ろうとする運動を始めた。そして1957年日本トロッキスト聯盟を前身に革命的共産主義者同盟が誕生した。いわゆる、新左翼の誕生である。中心となったメンバーは太田竜黒田寛一、西京司など。

革共同は、スターリンを批判したトロツキーの理論によっていたが、そのトロツキズムの度合いや運動方針によって、早くから分裂の動きが出ていた。主に、国際革命組織第四インターナショナルを支持するトロツキスト派(西、太田ら)と、「トロツキズムの乗り越え」を主張する反スターリン主義派(黒田、本多延嘉ら)に分かれて、内部対立が続いていた。初期革共同は、学生中心で若干の労働者を獲得した「サークル」の域を出なかった。また、急進的な学生は、共産党から分離して共産主義者同盟を結成し、全学連の執行部を握ったことから、初期革共同は急進的な学生の多数の獲得にも失敗したといえる。

分裂直後から、革命運動のヘゲモニーを競い合ってきた中核派と革マル派は、70年代に入り殺し合いの「戦争」状態に突入し、百名近くの死者と数百名の負傷者を出した。また中核派と第四インターは三里塚闘争の過程で対立し、1984年に中核派が一方的に第四インターを襲撃、頭蓋骨陥没と片足切断を含む8名の負傷者が出た。

関連項目

外部リンク


「革命的共産主義者同盟 (日本)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「革命的共産主義者同盟_(日本)」の関連用語

革命的共産主義者同盟_(日本)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



革命的共産主義者同盟_(日本)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの革命的共産主義者同盟 (日本) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS