京都寺社等同時放火事件とは? わかりやすく解説

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京都寺社等同時放火事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 01:26 UTC 版)

京都寺社等同時放火事件(きょうとじしゃとうどうじほうかじけん)は、1993年(平成5年)4月24日から4月25日京都府京都市内で発生した放火ゲリラ事件。

日本の新左翼中核派が起こした事件である。

事件の発端

この年(1993年)の4月に明仁天皇の沖縄行幸が、また6月には皇太子御成婚式典が予定されていた。新左翼各派は日本各地で皇室を標的としたテロ事件、反皇室闘争を続発させていた。

事件の概要

1993年4月24日午後10時頃、霞会館京都支所と太秦警察署梅津警察官派出所で、時限式発火装置が発火した。

そして翌日4月25日午前3時35分には、京都市内の青蓮院仁和寺三千院、田中神社が相次いで放火された。このテロにより、青蓮院の茶室「好文亭」と田中神社拝殿が全焼し、仁和寺と三千院の建築物の一部が焼失した。

4月30日、中核派は「革命軍軍報」を各マスコミに郵送した。そこには「(この事件は)日帝権力を震撼させ、訪沖中の天皇の度肝を抜いた」とし、天皇にまつわる諸施設は徹底的に破壊されて当然と主張した。

今回被害にあった霞会館は、「皇室の藩屏」とされた旧華族の親睦会の会館で、また青蓮院、仁和寺、三千院は門跡寺院として有名であるなど、いずれも皇室に縁のある施設であった。

参考文献

  • 『過激派事件簿40年史』立花書房、2001年



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