渋谷暴動事件
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渋谷暴動事件（しぶやぼうどうじけん）は、1971年（昭和46年）11月14日（日曜日）に東京都渋谷区で発生した革命的共産主義者同盟全国委員会（以下、中核派）による暴動事件。
注釈
- ^ 『前進』には渋谷駅周辺の襲撃対象とする交番、大銀行、ガソリンスタンド、独占資本（大企業）の位置が記された地図の他、「火炎ビンの作り方」や「逮捕時の心得」などが掲載されていた[2]。
- ^ 中核派全学連委員長は11月10日夜に破壊活動防止法違反で逮捕された[3]。
- ^ 中核派は2018年（平成30年）12月31日、「コミックマーケット95」に「みどるこあ」名義で出展し、1971年（昭和46年）11月8日発行の『前進』号外をクリアファイルに印刷して販売した[4]。
- ^ 東急本店・東横店、西武、丸井、緑屋[5]
- ^ 1971年（昭和46年）11月8日発行の『前進』号外2面の見出しで「自ら武装せよ！敵から奪え！一切を武器に転化せよ！ 人民の敵・機動隊、デカ、自警団ら一切の反革命分子を撃滅せよ！」と煽動した[2]。
- ^ 見舞い金は警視庁が負傷者の身元を確認し、中核派活動家以外の者にのみ渡された。
- ^ 1969年（昭和44年）の佐藤栄作首相の訪米阻止闘争でも逮捕されたが黙秘を貫いたため、氏名がわからず「菊屋橋90号」として騒がれた女戦士。
- ^ これにより大坂の指紋照合が困難になった。
- ^ 事件当時の殺人罪の公訴時効は15年だった。
- ^ 捜査特別報奨金対象事件としては当時最古の事件であった。
- ^ 碑には新潟県警の女性職員が詠んだ句が刻まれている[91]。
「星一つ」は階級章が巡査という意[92]。「 星一つ 落ちて都の 寒椿 」
出典
- ^ 警備研究会 2017, p. 149.
- ^ a b c 「11・14 渋谷に大暴動を 批准阻止・機動隊せん滅」「首都にコザ暴動を」『前進』1971年11月8日、号外、1-2面。
- ^ 「中核派委員長逮捕」『読売新聞』1971年11月11日、東京朝刊、15面。
- ^ ““中核派”がコミケに初出展 PR活動にも変化「“ウケ”を大事に。コミケ参加もそのひとつ」”. ORICON NEWS. (2018年12月31日)
- ^ 「渋谷の「歩行者天国」つぶす あすの沖縄闘争ゲリラ デパートも一日休業 映画も閉館 商店、懸命の自衛」『産経新聞』1971年11月13日、東京朝刊、11面。
- ^ 「歩行者天国も中止か 渋谷、ゲリラ警戒 都公安委 商店一日閉店を要請」『読売新聞』1971年11月12日、東京夕刊、11面。
- ^ 「厳戒「渋谷」失われた週末 窓に金網、ベニヤ 自衛するデパート 消火班も泊まり込み」『読売新聞』1971年11月13日、東京夕刊、11面。
- ^ 「過激派ぞくぞく上京 警視庁に最高警備本部 二年ぶり」『読売新聞』1971年11月13日、東京夕刊、11面。
- ^ 「シャッターを、消火器を… “襲撃”前夜の渋谷」『産経新聞』1971年11月14日、東京朝刊、11面。
- ^ a b c d 「沖縄闘争 無差別ゲリラ荒れる 国電乗客まきぞえ 池袋 火炎ビン爆発、五人負傷」『読売新聞』1971年11月15日、東京朝刊、1面。
- ^ a b 「火炎ビンで無差別ゲリラ 沖縄闘争で中核派 国電燃え乗客けが 池袋で車内持込み発火 交番・民家も襲う」『朝日新聞』1971年11月15日、東京朝刊、1面。
- ^ a b c d 堀智行「ストーリー：若者たちの半世紀（その２止） 警官と活動家、死と生」『毎日新聞』2018年6月24日、東京朝刊、4面。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年10月25日). “昭和４６年警察官殺害の渋谷暴動、大坂被告が初公判で無罪主張”. 産経ニュース. 2022年10月26日閲覧。
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- ^ 「重体の中村巡査死ぬ 渋谷暴動 犯人追及へ特捜部」『産経新聞』1971年11月16日、東京朝刊、15面。
- ^ 「“息子は務め果した” 中村巡査 父親らの励し空し」『産経新聞』1971年11月16日、東京朝刊、15面。
- ^ “渋谷暴動 殉職したNさん兄「警察に感謝」”. 夕刊フジ. (2017年5月24日)
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- ^ 「三十億円がフイに 渋谷の商店、二万軒被害」『読売新聞』1971年11月15日、東京朝刊、14面。
- ^ 「炎に逃げまどう乗客 爆発、悲鳴 血だらけの電車」『読売新聞』1971年11月15日、東京朝刊、15面。
- ^ 「なぜ市民まで巻添えに！ 国電の火炎ビン炎上事件 一瞬、乗客に悲鳴 やけどの被害者ら激怒」『朝日新聞』1971年11月15日、東京朝刊、3面。
- ^ 「逃げまどう晴れ着の子ら 池袋・国電の火炎ビン破裂 悲鳴・“七五三”無残 迷惑！市民巻きぞえ」『産経新聞』1971年11月15日、東京朝刊、11面。
- ^ 「国電客に見舞い金」『読売新聞』1971年11月15日、東京朝刊、14面。
- ^ 「三二一人逮捕 全国で 仙台、横浜も荒れる」『読売新聞』1971年11月15日、東京朝刊、1面。
- ^ a b c d e 「【夕刊の断面】過激集団 なぜ盛り場無差別“襲撃” 足の便・迷路・武器…すぐにマヒ 騒がねば消される」『読売新聞』1971年11月19日、東京夕刊、2面。
- ^ a b c 立花隆 1983, pp. 194–198.
- ^ 「保健所員ら五人逮捕 渋谷事件」『読売新聞』1971年12月24日、東京夕刊、9面。
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- ^ 「星野 渋谷暴動の中核指導者 下着泥で逮捕」『読売新聞』1975年8月7日、東京朝刊、18面。
- ^ 「渋谷交番襲撃一人つかまる」『朝日新聞』1975年8月7日、東京夕刊、8面。
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- ^ 「手配の星野を逮捕 警官殺しの中核活動家 女性の下着を万引」『産経新聞』1975年8月7日、東京朝刊、18面。
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- ^ “大坂被告に懲役20年 「一方的な暴行、非道」―渋谷暴動事件・東京地裁”. 時事通信. (2023年12月22日) 2023年12月22日閲覧。
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- ^ “犯人検挙への決意新たに 渋谷暴動事件45年 警視総監ら献花”. 産経新聞. (2016年11月15日)
- ^ “東京）渋谷暴動事件現場、警視総監が献花”. 朝日新聞. (2017年6月30日)
- ^ “沖田芳樹警視総監が渋谷暴動事件現場で献花 大坂容疑者起訴を受け”. 産経新聞. (2017年6月30日)
- ^ “防護衣、警棒、手錠…渋谷暴動、死亡警察官と同じ装備公開 事件の風化防ぐ 新潟県警”. 産経新聞. (2017年5月23日). オリジナルの2019年5月12日時点におけるアーカイブ。
[続きの解説]
「渋谷暴動事件」の続きの解説一覧
大坂正明
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2017年（平成29年）6月28日、東京地検は大坂を殺人、現住建造物放火の罪で起訴した。弁護士は「容疑者は100%無実」として釈放を求めたが、警視庁公安部が逮捕後に共犯者や目撃者ら全国の100人以上の関係者に対して改めて行った聴取では、大坂の逮捕容疑を否定する供述はなかったという。 裁判員制度で審理される最古の事件と目される一方、東京地検は裁判員に危害が及ぶ恐れがあるとして裁判員裁判の除外を請求した。2022年（令和4年）3月10日付で東京地裁は裁判員裁判の対象から除外する決定をした。 逮捕後の取り調べに黙秘を続け、2017年（平成29年）6月に東京地裁で開かれた勾留理由開示手続きでも名前を答えなかったが、2018年（平成30年）3月26日に東京地裁であった第1回公判前整理手続で「大坂正明です」と述べ、黙秘から一転、本人であることを認めた。
※この「大坂正明」の解説は、「渋谷暴動事件」の解説の一部です。
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