杜の宮高校漫画研究部員
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「辣韮の皮〜萌えろ!杜の宮高校漫画研究部〜」の記事における「杜の宮高校漫画研究部員」の解説
※声はドラマCD版のもの。 滝沢政宗(たきざわ まさむね) (声:草尾毅) 本作品の主人公の1年生。「高校デビュー・脱オタク」を目指したが、入学時点でその過去を把握していた新寺の狡猾な脅迫によって、漫画研究部に入部させられたオタク。自称一般人だがオタク部分が隠しきれず、何かある毎に新寺に弱みとしてつつかれている。月子に好意を寄せているが、告白できないでいるヘタレでもある。主人公ながらもっぱら割を食い、虐待を受ける哀れな役回り。中学時代にオタクの道に足を踏み入れ、その事が原因で失恋。脱オタクを図るためにまず外見から自己改革を図ったが、ファッションセンスに限界があり、自己流(というより、ファッション雑誌丸写し)のいささか珍妙なコーディネートは周囲から微妙な評価を受けている。オタクである自分にコンプレックスを持ち、度々被害妄想に襲われ一人相撲を繰り広げては墓穴を掘り、新寺に遊ばれるネタにされている。 名前の由来は伊達政宗だが、「正宗」と誤植されていたのを作者および編集者に二年半気づかれなかったという逸話の持ち主。 新寺晃治(しんでら こうじ) (声:矢尾一樹) 生徒会長兼漫研部部長の3年生。表向きは真面目で優等生、容姿端麗な好青年であり、教諭陣・一般生徒たちからの受けも良いが、中身は真っ黒な精神的サディストという、人格最悪の陰湿な人物。「変人(マニア)を集めるマニア」を自認。しばしば悪辣な策謀を巡らし、周囲を混乱に陥れる。また多方面に謎のオタク系コネクションを持ち、各種の極秘情報把握や広範なネゴシエーションにも長けている。「滝沢で遊ぶ」(おちょくる)事を常日頃から楽しんでおり、それを見た月子からは「滝沢と新寺はデキている」と事ある毎にやおいネタにされている。実際に妹がいる滝沢に「妹萌え」が無い事を問題にしていながら、実際に姉がいる自分に「姉萌え」が無い事は棚に上げる身勝手な人物でもある。 奇怪な筆致で(本人は心の叫びを描いた高尚な芸術作品だと信じている)抽象的漫画を描くが、その内容はかなりシュールであり、一般人には謎のホラー漫画にしか見えない。平常はネクタイ着用を欠かさないフォーマルなスタイリストだが、イベントで女装すると姉にそっくりなケバめの美貌となる。また自分にとっての黒歴史を知る姉には逆らえずちょくちょく扱き使われているが、年齢をネタにした皮肉を言っては鉄拳制裁を受けている(その際には血文字で「姉」とダイイング・メッセージを遺す)。 名前の由来は仙台市若林区新寺小路(しんてらこうじ)。 萩野月子(はぎの つきこ) (声:菊地由美) 漫研部員の2年生。小柄でかわいらしい外見だが、「筋肉チンコ」なる凄絶なペンネームを名乗り、極めてハードコアなボーイズ系同人を描く筋金入りの腐女子。友達思いで、牧子との友情は厚い。恋人は度々作るが、相手が一般人のため「イベント越え」ができず、そのうち疎遠になって別れる、というパターンを繰り返す。滝沢の懸想にはアプローチがあっても一向に気付かず、さっぱりフラグは立たない。胸の貧しい幼児体型に激しいコンプレックスを持つ。 名前の由来は仙台銘菓の「萩の月」。 八乙女泉(やおとめ いずみ) (声:堀内賢雄) 漫研部員の3年生。外見はデブ系オタク男だが、運動神経は優秀で、新寺の親友、かつ抑え役でもある漫研一(唯一)の常識人。集中力が人並外れて高く、ハマったマンガなどを通じて興味を持った技芸やスポーツは全て「極める」レベルまで習得する。「マクハリ♥オボコ」なる異様なペンネームを名乗り、18禁の男性向け同人漫画で広く人気のある有名人だが、本来の画調は絵本の挿絵のようなファンタジー系(漫研会誌でのペンネームは「ゆり かもめ」)。見かけによらぬ並外れた腕っ節の強さと(各種格闘技能も習得している一時期のマイブームが「少林拳」)、新寺と違い裏のない紳士的な振る舞いによって、内外を問わず人望は厚い。 牧子からは、太った体型にはとても似合わないようなコスプレを懇願されては断るのが日常。本人はハート様(北斗の拳)のコスプレは似合う自信があると言っていたが、後に『覚悟のススメ』の怪キャラクター・破夢子のえげつない女装コスプレを実行し、泉に二枚目を演じさせたがる牧子を嘆かせた。 名前の由来は仙台市泉区八乙女。 伊達牧子(だて まきこ) (声:サエキトモ) 漫研兼演劇部員の2年生。背が高くスタイルが良い美女であるが、常に何かしらのコスプレをしている(このコスプレは女性キャラとは限らず、しかも登場する度にコスチュームが替わる。本人にその奇矯さの自覚はない)。オタク業界では美貌のコスプレイヤー「MAKI」として名の通った存在だが、将来はプロの声優となることを目指して日々努力を積み重ねている。泉に好意を持っているが、告白できないでいる。 名前の由来は「伊達巻」。 松島笹美(まつしま ささみ) (声:真田アサミ) 図書委員兼漫研部員の1年生。通称ちゃみい。(漫画に出てくるような)アホ毛の立った眼鏡っ娘。元は単に脳天気な文学少女だったが、月子から「やおい系」への悪の誘いを受けたのをきっかけに腐女子道に開眼、痛さも自覚せずやおいロードを突き進み、ついには大手ボーイズ系同人サークル「姫の聖魔殿」の主催者に成長。周囲の制止も聞かず「綺羅星明日姫」(きらほしあすき)なる痛すぎるペンネームを自ら選んだ。素性は(漫画にありがちな、執事・メイドに囲まれた王侯貴族のごとき生活を送る)富豪令嬢で、金銭感覚などは両親共々浮世離れしている。野球部エースの南光大と(健全に)付き合っている。青葉からは、「トロメガネ」「メガネザル」と呼ばれている。 好きな二次元キャラは悟浄(最遊記シリーズ)、アスラン(機動戦士ガンダムSEED)、ルルーシュ(コードギアス 反逆のルルーシュ)と変動。自分も移り気だが、他者の同人ジャンル転換にはしばしば激怒する。 名前の由来は日本三景の松島と仙台名物の「笹かまぼこ」。 岩沼やもと(いわぬま やもと) (声:千葉繁) 漫研部員の1年生男子。通称軍人君。新寺曰く「10年に1人の逸材」。常に迷彩服にグラサンを着用(素顔を見た者はいない)、武器を必ず携帯(対人使用も辞さない)、食事も軍用食の「Cレーション」で賄う、などなど徹底した軍事マニアぶりを誇る(父親は陸上自衛隊に所属している模様)。半面、メイド・眼鏡っ子・妹・ブルマ等、数多くの無用なフェチ属性があり、しかもマゾヒストと異常な要素が揃った変質者で、総合的にもオタクとしての問題児ぶりでは部内随一というはた迷惑な男。周囲の人々を軍隊式の階級(元帥〜三等兵)で格付けする山下清もどきの性癖がある。軍事知識はサバイバルゲーム好きの両親仕込みでハイレベルだが、体力・運動能力が今一つ。滝沢と並び、作品ではしばしば虐待を受ける役回り。新寺の漫画を理解できる稀有な人材でもある(本人はまともな漫画自体描けない)。 名前の由来は宮城県岩沼市と旧矢本町(現東松島市)。
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