日本における生育地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/02 16:30 UTC 版)
日本国内のマングローブ構成種7種の中で最も南に分布する。主に西表島東部および小浜島に自生。石垣島にもごくわずかに自生する。世界のハマザクロ分布の北限であり、かつハマザクロ科分布の北限でもある。小浜島の群落は、河口域の開発のため減少傾向にあり、石垣島では、ほぼ絶滅状態である。現在、西表島の東部を中心とした生息地で保護が行われている。
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日本における生育地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/05 09:25 UTC 版)
日本では、沖縄県西表島の2箇所、内離島および船浦湾のみで自生が確認されている。そのうち一箇所、船浦のニッパヤシ群落は日本の天然記念物に指定されているが、上流で行われている森林伐採や農地開拓に伴う土砂の流入による根茎の埋没や、他の樹木の生育による遮光による弱体化や枯死に加え、園芸目的の盗掘などにより個体数が減少を続けており、群落自体の衰退が危ぶまれている。環境省レッドデータブックで絶滅危惧IA類、沖縄県レッドデータブックで絶滅危惧IA類に評価されている。 船浦のニッパヤシ群落 西表島船浦湾には大規模なマングローブ群落があり、日本に7種類存在するマングローブ植物のうち、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキ、ヒルギダマシ、ニッパヤシの6種類が存在する。またここは世界のニッパヤシ分布の北限であり、個体数も少ない貴重な植物群であることから、自然保護に関する数々の指定を受けている。 1959年、ニッパヤシ群落が日本帰属前の琉球政府により天然記念物に指定(写真) 1972年、ニッパヤシ群落が文化庁・日本の天然記念物に指定 1983年、ニッパヤシ群落が環境省の特定植物群落に指定 2001年、船浦湾の干潟が、環境省・日本の重要湿地500に指定 2003年、ニッパヤシ群落が農林水産省・植物群落保護林に指定 群落は、船浦湾にそそぐヤシミナト川(またはヤシ川)を遡った汽水域にあるが、ジャングルの中であり、徒歩でたどり着くことは困難。 2003年頃より、群落の開空度確保のため樹冠のオヒルギ等を伐採する等、群落の回復が試みられている。 しかしながら、本群落では開花はしても結実することは稀である。本群落の個体は遺伝的バリエーションが少なく、単一の個体が栄養成長で増殖したクローンである可能性がある。 ヤシミナト川右にオヒルギおよびヒルギダマシ左にヤエヤマヒルギ群落が見える 琉球政府指定文化財・天然記念物の碑 日本の天然記念物指定碑 内離島のニッパヤシ群落 内離島ニッパヤシ群落は、島北東部の湿地帯に存在する。船浦ニッパヤシ群落と比較して個体数が多く、開花に伴って結実も行い、無人島であることから人的な環境撹乱の影響を受けにくいため、保存状況が良く安定している。1983年、船浦のニッパヤシ群落とともに環境省の特定植物群落に指定されている。
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日本における生育地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/27 20:24 UTC 版)
沖縄諸島全体の汽水域にマングローブとして生える。特に沖縄本島の株は本種の世界的な北限でもある。久米島での生育状況は不明で、石垣島と西表島では工事等の影響で自生地が消失している。このため世界的には広い分布域を持つ本種であるが、日本では個体数が少なく、なおかつ生息地の埋め立てや土砂の堆積、乾燥化した部分への他の植物の侵入・競争により個体数は減少を続けている。またはっきりとした帯状分布を示さずに、マングローブの林縁部などに小群や単一の株として生育する。絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)に指定されている。
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日本における生育地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/20 02:55 UTC 版)
九州南部の薩摩半島から南西諸島(種子島・屋久島・奄美大島・徳之島?・沖縄諸島・宮古諸島・八重山諸島)にかけて自生するが、他のマングローブ植物と比較して高緯度で繁殖するため、沖縄諸島以北では優占種となる傾向が強い。また、定着の北限は静岡県南伊豆町の群落となる。 沖縄諸島・先島諸島(宮古諸島・八重山諸島) 先島諸島から沖縄本島にかけて普通に見られ、単一の群落も作るが、しばしばオヒルギやヤエヤマヒルギ等と混生する。西表島など八重山諸島では河川汽水域に群落を作るが、まとまった群落は作らず、単立あるい小規模な群落が多い。沖縄本島では、島南部の漫湖の自生地にて大規模な群落を作る。 奄美大島・屋久島・種子島 奄美市・住用町、屋久島・栗生、種子島・西之表市に大型の群落がある。奄美市の群落ではオヒルギと混生するが、種子島・屋久島の群落ではオヒルギが自生しておらず、単一の群落を構成する。西之表市の群落は、天然の自生地としては北限であり、同時に世界の天然のマングローブ分布の北限でもある。 種子島・中種子町に在る自生林 2015年春に開通予定の遊歩道 徳之島 徳之島には過去に分布記録があるが、現在では確認できない(鹿児島県(2003))。 鹿児島県・喜入のリュウキュウコウガイ産地 鹿児島県の薩摩半島の群生地である喜入のリュウキュウコウガイ産地は昭和27年に国の特別天然記念物に指定されている。本群生地および大浦町の小群落が本種が自生する北限であり、かつ世界的なマングローブ自生地の北限でもある。しかし本群生は天然ではなく、1609年に琉球より移植したという記録があり、天然の群落か否かが議論の対象となっている。本群落が移植によるものであった場合は、天然の北限は種子島・西之表市となるが、本群生地における本種は100年以上定着してマングローブを形成しており、定着したマングローブの北限として貴重な存在である。 静岡県南伊豆町のメヒルギ植栽地 1958年に、静岡県柑橘試験場・田中輸一郎、静岡県有用植物園・竹下康夫らが、気象・水温・水位および地形、汽水の状況を調査し、最適地として南伊豆町・青野川河口付近を選択、奄美大島から移入した幼苗を移植したところ定着した群生地である。後に、本群生地で発生した胎生種子が自然定着し、自然繁殖が確認された。後に西表島からの移植も行われ、1999年時点では群生地の面積は4000m2、3000本を越える個体が確認されている。青野川の護岸工事 のため伐採される予定であったが、各方面からの嘆願により一部の群生地が残されることとなった。河口の保護区域への再移植も行われたが、移植ストレス等のため活着率は低く、多くの個体が枯死した。定着した個体は再度繁殖を行っていることが確認されているが、人の介在が必要な状態である。2008年現在でハマボウと混植状態で群落は維持されている。
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日本における生育地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 06:20 UTC 版)
奄美大島笠利町を北限とし、南西諸島の河口干潟に広くマングローブ林を構成する。琉球諸島ではヒルギ科三種(オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ)のうちでもっとも内陸側に生育し、背が高くなる種である。 奄美大島では分布地点は少ないが、奄美市住用地区において大きな集団を形成している。 徳之島では過去に記録はあるが、現在では分布を確認できない。 沖縄本島では、島北部の東村・金武町等の河口干潟に広く分布している。また島南部の漫湖にも植栽されたものが定着し、繁殖している。 南大東島では、汽水域の河口干潟ではなく、淡水の閉鎖水域(大池)に生育しており、その貴重さから国の天然記念物に指定されている。 八重山諸島にも多く分布し、石垣島の宮良川や西表島の仲間川などの河川河口部では大規模なマングローブ林となっている。 沖縄本島・漫湖のマングローブ林 西表島のオヒルギ群落 南大東島・大池
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日本における生育地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 02:06 UTC 版)
先島諸島の干潟域にマングローブとして生える。石垣島や西表島に多く、宮古島島尻の生育地は本種の世界的な北限でもある。高い耐塩性を持ち、日本のマングローブの帯状分布では最も外側(海側)に生育する。本種は南アジア等では15mほどの高木となるが、日本の生息地では、多くが1m程度の低木である。そのため潮位が高い時には海水に完全に水没することも多い。世界的には広い分布域を持つ本種であるが、分布域の北限にあたる日本では数が少なく、絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)に指定されている。
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日本における生育地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 06:21 UTC 版)
「ヤエヤマヒルギ」の記事における「日本における生育地」の解説
沖縄本島を北限とし、沖縄諸島以南でマングローブを構成する。特に八重山諸島に多く、優占種となっている。沖縄本島では、元々島北部の東村慶佐次などでしか見られなかったが、1970年代に漫湖に植栽され、繁殖している。石垣島および西表島の干潟には大群落を形成する。
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