帯状分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/06/25 16:29 UTC 版)
帯状分布(おびじょうぶんぷ、たいじょうぶんぷ、ゾーネーション)とは、あるものの分布が、長い広がりをもちながら、比較的狭い幅に限られた、一定の帯の形になることを指す。特に、生物の分布がある方向に向かって入れ替わって行き、外から見るとそれぞれの生物の分布域が帯状に見えるものを指すことが多い。代表的なのは、海岸の岩の上に見られ、カキやフジツボがそれぞれにある水準に層をなしているのがよく分かる。ここでは、生物の帯状分布について説明する。
- 1 帯状分布とは
- 2 帯状分布の概要
帯状分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 16:31 UTC 版)
マングローブの樹種には地盤の高さと潮汐環境によって帯状分布が見られる。 日本の場合は、一番海側にはヒルギダマシがまばらに出現する。低木で、根が泥の浅いところを這い、一定間隔でタケノコのように棒状の呼吸根を出す。背が高くならないので、満潮時には株全体が海水に没する場合がある。場所によってはハマザクロがここに出現する。 それより陸側では北方ではメヒルギ、南方ではヤエヤマヒルギが密な群落を作る。その内側にはオヒルギが生育する層がある。さらに陸側の、ほとんど海水を被らないが、海水の影響を受ける区域には、サガリバナや、巨大な板根を作るサキシマスオウノキなどが生育している。西表にも生育が見られ、より南の海洋島にも広く分布するゴバンノアシもここに生育する。このあたりまでがマングローブ(林)であり、それより内陸へは、次第に陸の植生へと続く。このマングローブと陸地の境界付近にあたるやや乾燥した区域をバックマングローブと呼ぶ。
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