新型コロナウイルス感染拡大の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 03:15 UTC 版)
「2020年のJリーグ」の記事における「新型コロナウイルス感染拡大の影響」の解説
2月21日にJ1が、23日にJ2が開幕したものの、新型コロナウイルス感染拡大についての国の専門家会議の見解 を受け、2月25日、翌2月26日開催予定だった2020JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節7試合の延期を決定。さらに同日午後に開催した理事会で、同年3月15日までに開催予定だった公式戦全94試合(J1第2節から第4節、J2第2節から第4節、J3第1節・第2節、およびJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節・第3節)を延期することを決定。3月18日開催予定のJ1第5節・J2第5節からの再開を目指す方針を明らかにする。日本国内で新型コロナウイルス感染拡大問題を理由にプロスポーツ開催が中止となる初の事例となった。Jリーグ全日程の中止・延期は、東日本大震災の影響により2011年3月12日から4月17日まで中止・延期されて以来となった。以降、感染収束が見えない中で、Jリーグも特別ルールの導入など対応に追われた。以下は同日以降の関連タイムライン。 3月2日 一般社団法人日本野球機構 (NPB) と共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立。新型コロナウイルスの感染状況を的確に収集・分析し情報共有することを目的としており、運営に関する意思決定は各団体で行うこととしている。 3月9日 この日行われた2回目の「新型コロナウイルス対策連絡会議」での専門家チームからの助言を受け、同日夜に全実行委員が集まってビデオ会議を開き、会議後の記者会見で村井満チェアマンが「3月いっぱいの全公式戦の延期」を全クラブとの間で基本的に合意したことを公表。3月12日の実行委員会及び臨時理事会で決定。追加で対象となったのは、J1第5節・第6節、J2第5節から第7節、J3第3節・第4節の69試合。 3月17日 この日行われた理事会で、実行委員会での了承を前提として、リーグ昇降格に関する「特例ルール」適用を承認(3月19日に行われた臨時実行委員会での了承をもって正式決定)。今シーズンに限り、J1及びJ2において「原則として降格無し」、J2及びJ3において「最大2クラブ昇格」とする。 3月25日 この日行われた臨時の実行委員会で、新型コロナウイルスの感染予防および拡散防止のため、J1 第8節-第12節、J2 第8節-第12節・J3 第5節-第6節・ルヴァンカップグループステージ第4節-第6節の全151試合の延期を決定。J1は5月9日(第13節)、J2は5月2日(第13節)からの再開、J3は4月25日(第7節)の開幕を目指すとした。 4月3日 この日行われた5回目の「新型コロナウイルス対策連絡会議」での専門家チームからの助言を受け、臨時の実行委員会を開催し、3月25日に決めた再開・開幕の日程を白紙に戻すことを決定。4月8日に5月27日まで開催予定のすべての公式戦123試合(J1 第13節-第15節、J2 第13節-第17節・J3 第7節-第10節・ルヴァンカッププレーオフステージ第1戦)の延期を発表した上で、その後の開催予定も「未定」とした。 4月15日 この日行われた臨時理事会で、レギュレーションの変更を含む以下の事項を決定。本年に限りJ1参入プレーオフは開催しない(J2からJ1への昇格は自動昇格の2チームのみ)。 各ディビジョンにおいて基準試合数(全試合数の75%、かつ、全クラブが50%(ホーム、アウェイ問わず)を開催)を満たせなかった場合は大会が成立しなかったものとみなし、当該ディビジョンからの昇格も行われず、各種表彰も行わない。この場合、試合の公式記録は「参考記録」扱いとし、選手個人の成績のみ個人記録として参入する。 リーグ戦安定開催融資規程に基づいてJリーグから各クラブが融資を受けた場合でも、それが新型コロナウイルス感染症の影響による資金繰り対策である場合に限り、「無担保での融資を行う」「融資の事実を公表しない」「融資に伴う制裁を免除する」こととする。 2020年シーズンから開始予定だった「Jエリートリーグ」(選手育成を目的とし、試合毎に21歳以下の選手3名以上のエントリーを義務づけたリーグ戦)を今年度は中止する。 Jリーグクラブライセンス制度におけるライセンス交付判定及び取消判定において、各クラブが19年度決算および20年度決算において当期純損失を計上しもしくは純資産がマイナス(債務超過)となった場合でも、それが、新型コロナウイルスによる影響であると認められる場合には、ライセンス不交付(または取消)の基準となる「3期以上連続で当期純損失を計上した場合」とみなさない(純損失及び債務超過を2021年度決算に持ち越さないことが前提)。また「ホームゲーム数の80%以上開催」の基準も2020年シーズンについては適用しない。 4月30日 4月23日に行われた6回目の「新型コロナウイルス対策連絡会議」での専門家チームからの助言ならびに同日行われた臨時の実行委員会を踏まえ、6月7日まで開催予定のすべての公式戦49試合(J1 第16節、J2 第18節-第19節・J3 第11節-第12節の延期を発表した上で、その後の開催予定も「未定」とした。 5月14日 2020シーズンから導入予定だった「JリーグU-21選手出場奨励ルール」の適用中止を発表。 5月29日 この日行われた臨時実行委員会において、未定とされていた日程について、以下の通りとすることを決定。J1第2節を7月4日に、J2第2節を6月27日に再開、J3を6月27日に開幕とする。 当面は無観客試合で開催し、感染状況を鑑みて観客を入れた試合の実施を検討する。 発表済みの日程についてはすべて白紙に戻した上で、感染予防の観点から近隣クラブとの対戦を優先的に実施するように日程を設定する。 6月5日 この日行われた臨時理事会において、リーグのレギュレーションを以下の通りとすることを決定。開催期間について、J1は12月19日まで、J2・J3は12月20日までの開催とし、感染予防の観点から各ディビジョンとも近隣クラブとの対戦を優先的に実施する。 選手交代枠を5名に拡大(交代回数はハーフタイムを除き3回まで)とする。 J3に参加を予定していたFC東京U-23の参加辞退を承認し、J3は「18チーム・2回戦総あたり(全34節・306試合)」での開催に変更する。 6月15日 すでに発表された方針に従い具体的な2020Jリーグの日程発表がされた。J1第2節・第3節、J2第2節・第3節、J3第1節、第2節については「リモートマッチ」(無観客試合)での開催とされ、以後の試合の扱いは決定次第公表とされた。 後に、7月10日以後、原則として上限5000人(キャパシティの少ないスタジアムは収容人員の50%より少ないほう)までとする「超厳戒態勢有観客試合(強い制限)」へ移行、8月以後はスタジアムの収容人員の50%までを上限とする「厳戒態勢有観客試合(緩和された制限)」とする方針を決めた。 6月23日 この日行われた理事会で、リーグのレギュレーション等について以下の変更を決定。Jリーグが選手・関係者全員に新型コロナウイルス感染症に関する検査を実施し、陰性と判定されたエントリー可能な選手が両チームとも14人以上(GK1人を含む)おり、かつ審判員が3人(主審+副審2名)確保可能な場合に試合開催可能とする。この条件が整わなかった場合、試合中止となり、代替日程が確保できない場合はチェアマンの判断により試合を中止とする。 J1リーグで導入されていたビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) は、審判員の確保が困難なことから、再開後は導入を見送る。 各リーグ戦における、勝ち点が並んだ場合の順位決定方法について、「得失点差→総得点数→当該クラブ間の対戦成績→反則ポイント」としていたものを、「得失点差→当該クラブ間の対戦成績(ホーム・アンド・アウェーを開催できた場合のみ)→勝利数→総得点数→反則ポイント」に変更。 試合開催関連の補填財源確保のため、チーム年間表彰及び個人表彰の賞金を一律半額に減じる。 7月20日 この日行われた臨時実行委員会で、「Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン」の有観客試合におけるガイドラインの適用時期について、「超厳戒態勢有観客試合(強い制限)」での試合運営を8月10日まで延長すると発表。 7月26日 前日(7月25日)に名古屋グランパスの選手・関係者に実施したPCR検査の結果、選手・スタッフ3名に陽性反応が現れ、濃厚接触者の特定が同日のJ1第7節・サンフレッチェ広島戦(エディオンスタジアム広島)の試合開始直前となり、試合開催要件の「陰性と判定されたエントリー可能な選手を14人以上確保」を満たさなくなる可能性が生じたため、この日の試合中止を決定。 7月27日 「Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン」の有観客試合におけるガイドラインの適用時期について、「超厳戒態勢有観客試合(強い制限)」での試合運営を8月31日まで延長すると発表。 8月2日 この日までに行われたJリーグ公式のPCR検査の結果、アビスパ福岡の選手1名に対して「陽性の可能性が非常に高い」と判定されたことを受け、最終的な陽性診断がなされた場合に、同日開催の大宮アルディージャvsアビスパ福岡(NACK5スタジアム大宮)の試合開催前に濃厚接触者の特定ができないことが確認されたため、この試合の中止を決定。 8月4日 沖縄県緊急事態宣言に伴うFC琉球からの要請を受け、8月12日に開催されるJ2第11節・FC琉球vsヴァンフォーレ甲府(タピック県総ひやごんスタジアム)について、リモートマッチ(無観客試合)での開催を決定。その後8月14日には、沖縄県緊急事態宣言の期間延長に伴い、8月19日開催予定のJ2第13節・FC琉球vs栃木SCと8月29日開催予定のJ2第15節・FC琉球vsモンテディオ山形(共にタピック県総ひやごんスタジアム)についてもリモートマッチ(無観客試合)での開催を決定 8月12日 前日(8月11日)にサガン鳥栖の選手・関係者に実施したPCR検査の結果、複数名の選手・関係者に「陽性」または「陽性の可能性が高い」との診断及び検査結果が出たことを受け、同日開催のルヴァンカップグループステージ第3節・サンフレッチェ広島vsサガン鳥栖(エディオンスタジアム広島)の試合中止を決定。 8月13日 前日のサガン鳥栖における集団感染の確認を受け、鳥栖が集団感染が発生した場合のチーム活動のプロトコルに基づく活動自粛を行うこと を受け、8月23日までの鳥栖が関係するJ1リーグ3試合の開催延期を決定する とともに、前日中止となったルヴァンカップグループステージについては代替試合を行わない事を決定。その後、保健所の指導により8月25日まで鳥栖のトレーニングが行われないことを踏まえ、8月29日開催予定のJ1第13節・湘南ベルマーレvsサガン鳥栖(Shonan BMWスタジアム平塚)も中止が決定。 8月25日 「Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン」の有観客試合におけるガイドラインの適用時期について、「超厳戒態勢有観客試合(強い制限)」での試合運営を9月30日まで延長すると発表。 9月24日 「Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン」の有観客試合におけるガイドラインの適用時期について、9月30日以降は「厳戒態勢」に移行し、順次「収容人員の50%まで・ビジター席なし」または「上限3000人又は収容人員の30%の多い方まで・ビジター席あり」のいずれかに緩和した上で、10月30日以降は「収容人員の50%まで・ビジター席あり」まで緩和すると発表。 11月2日 前日(11月1日)に柏レイソルの選手1名に実施したPCR検査の結果、当該選手に陽性反応が見られたこと、さらにスタッフ2名に発熱の症状が見られ、2名の濃厚接触疑い者を特定するプロセスが翌日開催予定のベガルタ仙台vs柏レイソル(ユアテックスタジアム仙台)の試合開催時点までにとれないことが確認されたため、この試合の中止を決定。 11月4日 前々日(11月3日)に発熱のあった柏レイソルのスタッフ2名に加え、選手2名、スタッフ8名にPCR検査の陽性反応が示されたことから、11月7日開催予定のルヴァンカップ決勝・柏レイソルvsFC東京(国立競技場)の中止を決定。ルヴァンカップの決勝が中止になるのは史上初。その後、11月14日開催予定のJ1第27節・柏レイソルvs大分トリニータ(三協フロンテア柏スタジアム)の中止も決定。 11月15日 前日(11月14日)に愛媛FCの選手に実施したPCR検査の結果、選手1名に陽性反応が見られたことと、選手4名とトップチームスタッフ1名が当該選手の濃厚接触者と指定されたことを受け、感染経路が不明なことを理由に愛媛県知事が選手・スタッフ全員のPCR検査と同日開催予定のJ2第34節・愛媛FCvsヴァンフォーレ甲府(ニンジニアスタジアム)の試合中止を強く要請したこと受け、この試合の中止を決定。
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新型コロナウイルス感染拡大の影響
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「大好き♡東北 定禅寺しゃべり亭」の記事における「新型コロナウイルス感染拡大の影響」の解説
2020年4月から8月29日まで、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、観客を入れた形での放送を取りやめ。 2020年4月7日に政府の新型コロナウイルス感染防止による緊急事態宣言が発せられた事に伴い、当初番組進行役として出演予定だったウド鈴木と石澤典夫のスタジオ出演が不可能となったため、NHK仙台放送局アナウンサーが代理出演し、進行役を務める。4月11日は、小寺康雄が代理出演。 5月16日は、阿部悌が代理出演。 5月23日は、真下貴が代理出演。 2020年5月23日の放送で、ゲストの加藤紀子は、コロナウイルス感染拡大の影響で、テレビ電話での出演となった。 2020年9月5日から公開放送を再開したが、宮城県に『まん延防止等重点措置』が講じられた事を受け、2021年4月17日放送分から、再び公開放送を中止した。
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