幼児 - 小中学生向け作品とは? わかりやすく解説

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幼児 - 小中学生向け作品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 07:39 UTC 版)

少女向けアニメ」の記事における「幼児 - 小中学生向け作品」の解説

ジャンル発祥は『りぼん』及び『なかよし』の小中学生向け少女漫画雑誌連載され少女漫画原作とした『魔法使いサリー』(第1作1966年)・『リボンの騎士』1967年)・『ひみつのアッコちゃん』(第1作1968年)の3作である。東映東映動画製作の『魔法使いサリー』及び『ひみつのアッコちゃん』は東映魔女っ子アニメシリーズ端緒となる作品であった1970年代になると低年齢層高年齢層向けに作品の傾向分かれ始めるようになり、低年齢層向けにおいては東映魔女っ子アニメシリーズ続編となる『魔法のマコちゃん』で原作存在しないアニメオリジナル作品」が登場し台頭していったが、後半時期には男児層の「変身ブーム」の衰退端緒キャラクター物人気陰り見えていた。そんな中1976年に現在に通ずる「少女漫画原作アニメ」の原点となったキャンディ・キャンディ』が誕生女児向け玩具ビジネスモデル築き上げ以後の本ジャンル商品展開に大きな影響与えた1981年に『おはよう!スパンク』(1981年)がアニメ化され、『キャンディ・キャンディ』に続き原作物で商品展開を成功させヒットしたまた、折からアニメブーム勢いで『魔法のプリンセス ミンキーモモ』1982年)、『魔法の天使クリィミーマミ』(1983年)、『とんがり帽子のメモル』(1984年)などの「アニメオリジナル作品」が再び台頭し立て続けヒットした1980年代後半になると、『とんがり帽子のメモル』は時間帯移動憂き目にあい、同数年後の『新メイプルタウン物語 パームタウン編』は放映途中から少年向けアニメの『ビックリマン』と抱き合わせコンプレックス枠になってビックリマン』に主力譲りまた、ぴえろ魔法少女シリーズは『魔法の天使クリィミーマミ』の成功によってシリーズ化されたものの、最終作の『魔法のアイドルパステルユーミ』では放映期間の打ち切り生じ1980年代前半からのアニメブームはこの時期より衰退して 冬の時代入った1980年代末期にアニメブーム正反対流れとして赤塚不二夫藤子不二雄原作アニメなど1960年代ヒットした作品リメイク多くなり、女児向けでも『ひみつのアッコちゃん』(第2作1988年 - 1989年)『魔法使いサリー』(第2作1989 - 1991年)が復活するが、どちらも原作および1960年代放映されアニメ版第1作から大幅にリニューアルされ、「アニメオリジナル作品」と同然であった1990年代に入るとアニメブーム再燃し、本ジャンルでも『ちびまる子ちゃん』(1990年 - 1992年1995年 - )、『きんぎょ注意報!』(1991年 - 1992年)、『美少女戦士セーラームーン』シリーズ1992年 - 1997年・以下『セーラームーン』)の大ヒット10年ぶりに「少女漫画原作アニメ」が息を吹き返した。特に『ちびまる子ちゃん』は国民的アニメとなり、『セーラームーン』は国内外問わず幅広い年齢層支持され玩具爆発的にヒットした。そして、この3作品成功元に1993年頃から『姫ちゃんのリボン』(1992 - 1993年)、『赤ずきんチャチャ』(1994 - 1995年)、『ママレード・ボーイ』(1994 - 1995年)などを筆頭多様な作品続々アニメ化され、本数激増したこのうちママレード・ボーイ』は高校生以上女性にも人気高く今までアニメ化が行われることが少なかった後述10代上向けの作品のアニメ化促すきっかけ作った1990年代中盤になると少女向けアニメ様相一変した一方で小中学生対象とした作品総数増えたことにより競争激化し商業的に不振陥った作品多くなった。特にバトルヒロイン系は元祖格の『セーラームーン』が大ヒットとなった影響で、『愛と勇気のピッグガール とんでぶーりん』(1994年 - 1995年)、『魔法騎士レイアース』(1994 - 1995年)、『愛天使伝説ウェディングピーチ』(1995 - 1996年)、『ナースエンジェルりりかSOS』(1995 - 1996年)、『怪盗セイントテール』(1995 - 1996年)といった類似した作品がほぼ同時期にアニメ化され、更には赤ずきんチャチャ』もバトルヒロイン物に一部手直しされ乱立状態に至った1996年秋頃には『セーラームーン』の最終シリーズに当たる『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』(1996年 - 1997年)の人気低下していたこともあり、流れ収束するが、新たに玩具商品ヒットした作品バトルヒロインではなくラブコメディ物の『こどものおもちゃ』1996 - 1998年)ぐらいしかないという状況となった。またこの時期には、『あずきちゃん』(1995年 - 1998年)、『水色時代』(1996年 - 1997年)のように小中学生下向け作品であるのに関わらず玩具商品の展開はほとんど行わなかった作品登場し詳細下記参照)、『ちびまる子ちゃん』も完全にファミリー向けアニメへと変容して玩具商品がほとんど発売されなくなっていった。 1997年には『セーラームーン』の満5年続いた放映終了し後継アニメオリジナルの『キューティーハニーF』(1997 - 1998年)及び、児童小説原作の『夢のクレヨン王国』(1997 - 1999年)となった1998年には『こどものおもちゃ』終了し後番組男性向けアニメ『カウボーイビバップ』となり、『姫ちゃんのリボン』から5年続いた『りぼん』アニメ流れ終息した。『セーラームーン』の後継としてヒット期待されていた『キューティーハニーF』や『神風怪盗ジャンヌ』(1999 - 2000年)は視聴率商業面不振終わり、『カードキャプターさくら』(パイロット版1997年放送1998年 - 2000年)は原作アニメ小中学生はもちろんアニメファンにも大ヒット2度映画化されものの、一方で未就学女児など低年齢層への訴求いまひとつで、玩具ヒットに至らなかった。そのため全体的な人気面では未就学児童小学校低・中学年対象とした『夢のクレヨン王国』とその後継で玩具メーカー広告代理店主導企画し少女漫画由来としないアニメオリジナル作品」の『おジャ魔女どれみ』シリーズ1999 - 2004年)、幼年漫画原作の『とっとこハム太郎』(2000年 - 2008年2011年 - 2013年)、そして小学校中・高学年女児にも人気拡大し始めていた一部10代上向けの作品など人気押されており、『セーラームーン』や『ママレード・ボーイ』などが市場牽引していた1990年代前半打って変わってなかよし』・『りぼん』原作アニメ影響力小さくなっていき、2誌の部数縮小始まった2002年には公立小中学校完全週休2日制になったことを睨みテレビ東京系において『満月をさがして』(2002 - 2003年)、『東京ミュウミュウ』(2002 - 2003年)、『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!シリーズ2002 - 2005年・以下『ミルモでポン!』)と、広告代理店出版社スポンサー企業において競合関係となる3作を土曜朝並べて放映するという試みが行われ、最も後座の『ミルモでポン!』が高視聴率となって放送期間延長され2003年秋から2005年秋シリーズ終了までゴールデンタイム昇格して放映された。この結果、この時期の『なかよし』・『りぼん』の部数低下止まらない中で『ちゃお』の部数は『ミルモでポン!効果伸び2002年に両誌を抜いて少女漫画誌で首位となった2004年には「アニメオリジナル作品」の『ふたりはプリキュアふたりはプリキュア Max Heart』(2004年 - 2006年)が視聴率面・商業面とも大ヒットする。さらに第4・5シリーズ(プリキュアとしては3代目)の『Yes!プリキュア5Yes!プリキュア5GoGo!』(2007年 - 2009年)及び第7シリーズ(同5代目)の『ハートキャッチプリキュア!』(2010年 - 2011年)の大成功によって『プリキュアシリーズ』(2004年 - )へと昇華し、「女児向けアニメ全体見て2021年12月現在も続く史上最長シリーズ作品となり、「アニメオリジナル作品」が少女漫画原作アニメに代わって「女児向けアニメ」の主役に取ってわられるきっかけとなった一方で『ちゃお』原作の『きらりん☆レボリューションシリーズ2006 - 2009年)も当時モーニング娘。所属していた久住小春タイアップした音楽CDカードゲームなどが大ヒット一大ブームとなり、従来ヒット作よりも若干年齢層となる小学校低学年中心に売れたまた、しゅごキャラ!シリーズ2007 - 2010年)は初期展開されていた玩具商品こそ不振1年目限り姿を消したものの、Buono!起用した主題歌CD売上堅調長期わたってアニメ化された。また、これらの作品交じる形で2000年から2003年にかけて『セーラームーンシリーズ2004年2006年に『カードキャプターさくら』が共に全国ネットで再放映され玩具商品再発売された。2000年代の幼児・小中学生向け作品群の特徴として、『セーラームーン』を除き1-2年ごとに新作入れ替えていた1990年代まで打って変わってアニメ化する本数を絞る代わりに同一作品2年以上引き伸ばし継続する商業展開多く見られ人気低迷するまで原作アニメあわせて展開する状況になっていた。また、これらの作品多く幼児から小学校中学年までの低年齢層主な対象年齢となり、後述10代上向けの作品とは方向性および年齡層が完全に分かれ小学校高学年上の視聴者減少した。その波を受けてちびまる子ちゃん』を除き、『おジャ魔女どれみシリーズ』や『プリキュアシリーズ』などの「アニメオリジナル作品」と同様に女児向けアニメ」として括られることが多くなった。 2010年代以降は『しゅごキャラ!シリーズ及び、2009年4月登場した極上!!めちゃモテ委員長』(2009年 - 2011年)や同年10月登場した夢色パティシエールシリーズ2009年 - 2010年)など当時の『なかよし』『りぼん』『ちゃお』を代表するアニメが、商業面で『プリキュアシリーズ』や『サンリオキャラクターテレビシリーズ』などの「アニメオリジナル作品」との競争敗退したことがより鮮明となり、2011年以降はそれらに加えてプリティーシリーズ』(2011年 - )や『アイカツ!シリーズ』(2012年 - 2020年・2021年 - )もヒットして女児向けアニメ」は「アニメオリジナル作品」が完全に主流となったその結果2000年代以前比べて少女漫画原作とした作品アニメ化される機会大幅に少なくなり、2011年3月の『極上!!めちゃモテ委員長』の終了から『12歳。〜ちっちゃなムネトキメキ〜』(2016年開始同年4月までの約5年間と、2018年10月の『若おかみは小学生!』(2018年)の終了から2021年7月現在に至るまで小中学生向け少女漫画原作としたアニメのうち、地上波にて全日帯単独本放送された作品1990年代から続く『ちびまる子ちゃん』のみとなり、単独での新作アニメ放映されない状況に陥っている。その煽り受けたなかよし』・『りぼん』・『ちゃお』の各誌も、本誌コミックス売上部数発行部数激減している。

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