大原家と関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 03:51 UTC 版)
「クレヨンしんちゃんの登場人物一覧」の記事における「大原家と関係者」の解説
大原 ななこ(おおはら ななこ) 声 - 紗ゆり(第175話Aパート〜第766話)→伊藤静(790話Bパート〜) しんのすけが恋をしている女子大生。20歳。保育士志望。しんのすけとの馴れ初めは、目のごみを取ってあげたことから。アパート「メゾン毒とかげ」(アニメでは「メゾン・ド・黒トカゲ」)で一人暮らしをしている。忍と共に「うっちゃり寿司」という寿司屋でアルバイトをしたこともあった。しんのすけの恋心は野原夫妻も承知しており、しんのすけに家事などのやる気を出させる時に利用することがある。相撲好きらしく、関取のようなコロコロした体型が好みで、自分が相撲取りになった夢を見たこともある。力士になった夢を見ている時にしんのすけの顔を思いっきり張り手をしてしまったことがある。また、番外編では「力士」の文字が書かれた、布団を愛用している。 穏やかで優しい性格をしており、真面目であるがお茶目で積極的な面もある。かなりの美女でもあり、作中でもしんのすけの他にひろしやロベルトと言った人物に好意を寄せられたこともある。料理も大得意で、手際の良さをみさえとしんのすけに褒められたこともある。心配性すぎる父の四十郎を苦笑いしつつも大目に見てあげているが、あまりのしつこさに呆れ、時々鬱陶しがる描写も見られる。おしとやかな外見にそぐわない面もあり、スキー場で若い男からナンパされた際はあまりのしつこさに「久しぶりにキレちゃおうかな」と苛立ったり、劇場版『温泉わくわく大決戦』では本気を出して巨体の忍を引っ張るほどの怪力を発揮したこともある。四十郎がアイスクリームをななこの部屋にぶちまけた時は流石にあまりの酷さから「いい加減にしなさーい」とブチ切れた。 酢乙女あいからはしんのすけを巡って一方的にライバル視され、フェンシングでの勝負を挑まれこれに勝利した。 原作とアニメではキャラクターが大きく異なっている。原作では髪が茶髪でサバサバした性格であり、しんのすけを呼び捨てにすることが多い。その一方、アニメでは黒髪で容姿もかなり異なっており、性格はおしとやかで、しんのすけを一貫して「しんちゃん」と呼んでいる。しんのすけからは「ななこおねいさん」と呼ばれているが、「ななこちゃん」とも呼ぶこともある他(特に原作)、夢や妄想の中では「ななこ」と呼び捨てにしている。 映画『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』ではスウィートボーイズの裏工作で野原一家が犯罪者に仕立て上げられた際には、しんのすけを嫌った事があった。 大原 四十郎(おおはら しじゅうろう) 声 - 塚田正昭(第236話Cパート)→麦人(273話Cパート以降) ななこの父。主人公の豪快な生き方を描く「豪快」シリーズ小説を25年にわたり執筆し続けるベストセラー作家であるが、本人はその正反対な性格で、極度の心配性。家族思いであり、娘のななこに対しては優しいのだが心配が行き過ぎることがあり、娘の事が心配になると原稿の締め切りが迫っていてでも会いに行き、遠出する際は必ずついていくが、ななこ本人からは迷惑がられている。ひろしはそのシリーズのファンで、みさえに至ってはアニメで生徒として彼から脚本の描き方を習っている(後述)。 ななこと親密なしんのすけに対してかなりの敵愾心を燃やしており、彼から「お義父様」呼ばわりされて大人げない態度になる事があるが、しんのすけとはななこのことになると息の合ったコンビネーションを見せており、内心では心のどこかでしんのすけを認めている節もある。 アニメではシナリオ教室の講師を兼任しており、本来は畑違いだが(担当の講師が来られなくなったため)、脚本の描き方を教えることとなった。しかし、「私から教えることは何もない」「人に頼るな」「どんどん書くのが一番いい」と言い放ち、生徒たちにいきなり課題を出し、すぐに帰ってしまうというやり方だった。その際小説家(シナリオライター)を目指して生徒になったみさえが書いたシナリオを読み、そのあまりに支離滅裂な内容に駄目だししたことでケンカとなり、「豪快なんとかって言ってマンネリしてる」と吐き捨てられ口論に発展してしまう。その様子を見ていた四郎や他の生徒達からは「どっちもどっちだ」と呆れられた。更にななこが大学のサークル活動で幼稚園のお手伝いをすることになった時は、娘を心配する余りけんすけを巻き込んでウサギの着ぐるみで変装し、幼稚園に潜入した。結局正体がバレてしまい、ななこからそのまま幼稚園のお手伝いをさせられた。また別の話では、ペンを失くしたことで原稿が書けないということになり、しんのすけがペンを見つけたらななこを嫁にやるという約束をしてしまう。実際は締め切りを伸ばすための四十郎の自作自演だったが、ペンの隠し場所を忘れてしまったので本当に原稿が書けなくなってしまった。直後にしんのすけがペンを見つけたが、ななことイチャついているのを見て四十郎は「結婚のことは忘れている」思い込み気楽に構えていた。しかし当のしんのすけはしっかりと約束を覚えており、早くも結婚式のことを妄想していた。 アニメでの初登場時は容姿がかなり違っていた。原作では娘を心配する余り探偵に見張りを依頼したが、アニメ版では「娘に男ができた」と思い、自分で見張りをしていた。 大原夫人 声 - 巴菁子 ななこの母で、四十郎の妻。下の名前は不明。ななことは似ても似つかない肥満体系。原作では20巻、アニメでは「ななこおねいさんを看病するゾ」(1998年5月15日放送)・「ななこおねいさんのお父さんだゾ」(1998年5月22日放送)・「ななこお父さんと再会だゾ」(1999年1月15日放送)に登場。娘と同じく、心配性の夫を呆れており、「こんな人がよく豪快サラリーマンなんて書けるわね」とコメントしている。しんのすけを始めとする野原家とは一度も会っていない。 神田鳥 忍(かんだどり しのぶ) 声 - 大塚みずえ(旧芸名:大塚瑞恵、大塚海月) ななこの親友で、同じ大学に通っており、女子プロレス同好会在籍。モデルは女子プロレスラーの神取忍。強靱な筋肉を持つ大柄な女性。ひろしがタイプらしく登場初期には何度か言い寄っている。しんのすけがななこと一緒に遊びに行く際には必ず同行しており、ななことの妄想に浸り有頂天になっているしんのすけを現実に引き戻し、時には絶望のどん底へ突き落とすこともある。その為、しんのすけは彼女を若干敬遠しているが、時には意気投合し一緒に遊ぶなど決して仲は悪くない。また、ななこから自分以外の男を遠ざける為の盾代わりとしてしんのすけに利用される事もある。男勝りでガサツな所はあるが、明るく面倒見の良い性格で親友のななこの事も大事にしている。かなりマイペースな一面もあり、しんのすけすら困惑させるほど。なお、しんのすけの家に遊びに行った時にたまたま強盗が入り込んでおり、その強盗を拘束してしまった。水泳がうまいかどうかはシナリオによって異なっており、「バタ足で30センチしか泳げない」と語ったり(28巻)、フィットネスクラブのインストラクターのアルバイトをして水泳を教えていたりする。 原作ではオマタと恋に落ち、その後自分がモロダシ共和国の王子であることを明かしたオマタから求婚されたが、プロレスラーになる夢を捨てきれず結婚を断念した。またオマタの結婚に反対していた父であり国王のオオマタからも、忍と会って即気に入り結婚を認めたほどのモロダシ王国では美貌の持ち主。 アニメ版ではしんのすけと二人でななこの家で留守番をすることになり、しんのすけのお遊戯につき合う面倒見の良さや、手作りのデザートを振る舞うといった一面を見せている。しかし、しんのすけ以上にハチャメチャで、マイペースなしんのすけも終始ペースを崩されていた。 鈴木 けんすけ(すずき けんすけ) 声 - 成田剣(第555話〜)、東龍一(642話Aパートのみ) 四十郎の担当編集者。32歳。出版社フタバ出版(アニメではミツバ出版)に勤務。気弱そうな表情に疲れ切った態度が多く、四十郎のせいで気苦労が絶えない。ただしアニメでは回が進むに連れて明るさを見せる性格へと変わっていった。しんのすけには「変態さん」と言い間違えられる。モデルがおり、原作者臼井担当の元編集者で、新クレヨンしんちゃんの立ち上げに携わった鈴木健介がモデルで、現在は双葉社ライツ事業部部長兼クレヨンしんちゃん編集室編集室長を務めている。 原作41巻・アニメ「オラをスキーに連れてってだゾ」(2006年1月27日放送)にて初登場し、四十郎が原稿の締め切りに近づいているにもかかわらず、ななこ・忍・しんのすけがスキーへ行くのに付いて行き、けんすけ自身も同行する。元テニスインストラクターで、散らかったテニスボールを箱に戻す癖がある。生ガキが好物で趣味はホームパーティーであり、やたらホームパーティーが好きであるが、四十郎が原稿を落としたせいで中止になったり、四十郎の元に来るために中断したりもしている。アニメオリジナルエピソードでも四十郎と一緒に登場する事が度々ある。なお、原作ではそうでもなかったが、アニメでは四十郎の親バカに巻き込まれて愚痴を言うことが多く、締め切りが遅れていることに対して怒りを見せるシーンも増えている。学生時代はパズル研究会に所属していた。
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