図書館開館前(2010年以前)
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「海士町中央図書館」の記事における「図書館開館前(2010年以前)」の解説
海士町には長らく図書館がなく、書店は1軒あるのみだった。書店の品揃えは雑誌が中心であり、図書は注文しなければ入手できないような状況だった。海士町役場に隣接する隠岐開発総合センターに海士町中央公民館図書室があり、2階の図書室と1階の階段脇に置かれた書架からなっていた。中央公民館図書室の蔵書に加えて、島根県立図書館からも半年に一度の頻度で約600冊を借りて提供していた。ただし、中央公民館図書室の蔵書は大人向けの本ばかりであり、また町内に2校ある小学校の図書室は古い本ばかりだった。中央公民館図書室は雰囲気の暗さもあって、訪れる住民はまばらだった。離島という立地条件のために隣接自治体の図書館を利用するという選択肢がなく、住民の大半が図書館を知らなかった。2003年度(平成15年度)の中央公民館図書室の蔵書数は約3,500冊であり、貸出数は1,189冊だった。 海士町長の山内は将来の人づくり施策として読書を掲げた。2007年度と2008年度には文部科学省の「“読む・調べる”習慣の確立に向けた実践研究事業」を受託し、司書や読書推進コーディネーターなど3人の職員を採用。2007年(平成19年)10月には「島まるごと図書館構想」を策定して図書館事業をスタートさせた。同年11月には海士町内の各学校に対する学校司書の配置を開始し、同時に地区公民館やフェリー乗り場などの公共施設に図書分館の設置を開始した。同年12月には海士町中央公民館図書室をリニューアルしており、図書スペースの拡充、図書の新規購入、古い図書の廃棄、蔵書検索機の設置、郷土資料コーナーの設置などを行っている。 島根県は学校司書の配置率が全国1位であり、学校司書の配置に関して海士町は県の支援を受けることができた。1人もいなかった学校司書を2人採用し、けいしょう保育園(私立)・海士町立海士小学校・海士町立福井小学校・海士町立海士中学校・島根県立隠岐島前高等学校すべてに司書を配置した。3校で年間計50万円だった小中学校の図書購入費を180万円に増やし、古い本は思い切って廃棄処分とした。各学校の学校図書館は実質的に会議室として使用されていたが、専用の図書室に改装している。 このようにして学校図書館の環境を充実させたことで、子どもたちの年間の読書量は取り組み開始前の10倍以上に増えた。2007年度の学校図書館における総貸出数は760冊だったが、2009年度は約8倍の6,100冊となった。3校の総児童数は約100人なので、1人が年間60冊近く借りた計算となる。また、学校図書館を「読書の場」としてだけでなく、「主体的な学びの場」「情報の集まる場」と位置づけたことで、子どもたちは図書館を便利な施設と認識するようになった。2009年度(平成21年度)には海士町立海士小学校が「子どもの読書活動優秀実践校」として文部科学大臣表彰を受けた。
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図書館開館前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 04:54 UTC 版)
愛知郡長久手町は名古屋市の東側に隣接する自治体であり、1992年(平成4年)時点の人口は約3万人、1992年度の当初予算は約81億円という規模だった。図書館の開館前には「あいち学術研究開発ゾーン」や「名古屋東部丘陵地区新交通システム」などの大型プロジェクトが進行し、また2005年(平成17年)に開催されることが決定していた愛知万博(愛・地球博)の候補地となるなど、目まぐるしい環境の変化があった。 図書館の開館前には、長久手町体育館の一室を借りて図書の貸出をしていた一般市民(司書資格保有者)がおり、この図書室の蔵書数は約2万冊だった。テニスやバレーボールなどの運動をした後に本を借りる利用者がよく訪れていたほか、絵本や紙芝居などの児童書も人気があった。 長久手町教育委員会は図書館よりも文化会館の建設を主張していたが、21世紀を見据えた長久手町総合計画を策定するにあたっては図書館の建設に前向きな声が多く、1989年(平成元年)11月には長久手町長が長久手町幹部会に対して図書館の建設を支持した。こうして、町制施行20周年記念事業のひとつとして図書館が建設されることとなった。 既存の町有地のなかで、町西部の高台にある長湫地区の檜ヶ根公園を建設候補地とした。1990年(平成2年)1月に長久手町図書館(仮称)設立構想委員会を発足させると、設計コンペを行ってから基本設計をまとめた上で、同年3月には町長に対して答申を行っている。同年4月には長久手町図書館(仮称)設立委員会を発足させ、町制20周年の年である1991年(平成3年)10月の開館をめざした。1991年2月6日に着工し、1992年(平成4年)3月19日に竣工した。16億865万8000円の建設費が投じられている。1992年6月1日に竣工式を行い、6月2日に長久手町中央図書館が開館した。結果的には目標から半年遅れることとなった。
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図書館開館前
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1877年(明治10年)4月10日 『読売新聞』に「勝山(美作)の戸数は二千軒ばかり…新聞縦覧所もあり」と報じられており、この時期には勝山に新聞縦覧所があったとされる。 1906年(明治39年)12月~1907年(明治40年)3月 明治39年12月に真庭郡会において図書館設置が議題にあがる。その後、山口県阿武郡立萩図書館等各地の図書館の状況を調査し、当時の真庭郡長であった古谷省三郎により図書館設置が郡会に提案され、郡会で承認される。 1907年(明治40年)3月25日 文部大臣に図書館設置を申請する。 1907年(明治40年)4月22日 文部大臣より図書館設置が認可される。 1907年(明治40年)7月27日 真庭郡告示第14号により図書館回送書庫手続が定められる。 真庭郡告示第15号により図書館蔵書携出手続が定められる。
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図書館開館前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 02:24 UTC 版)
2012年(平成24年)3月9日 - 真庭市勝山振興局の庁舎利活用推進委員会設置規程が告示される。 2015年(平成27年)10月9日 - 整備案がまとまる。 2015年(平成27年)10月14日 - 勝山文化センターで市民説明会が開かれる。 2015年(平成27年)10月21日 - 久世エスパスセンターで市民説明会が開かれる。 2015年(平成27年)11月 - 真庭市立中央図書館基本計画が作成される。 2016年(平成28年)1月 - 建設設計業務プロポーザルが実施される。 2016年(平成28年)1月5日~1月26日 - 建設設計業務プロポーザルの受付。参加表明を募集する。 2016年(平成28年)2月5日 - 一次審査が実施される。 2016年(平成28年)3月15日 - 二次審査実施の後、最優秀者が選定される。 2017年(平成29年)3月21日 - 勝山振興局機能が勝山文化センターに移転される。 2017年(平成29年)10月28日 - 旧勝山振興局庁舎の解体見学会が行われる。 2018年(平成30年)2月4日 - 真庭市立中央図書館開館に向けての市民ワークショップ第1回「こんな図書館あったらいいな」が開催される。 2018年(平成30年)2月18日 - 真庭市立中央図書館開館に向けての市民ワークショップ第2回「図書館でこんなことができたらいいな」が開催される。 2018年(平成30年)3月18日 - 真庭市立中央図書館開館に向けての市民ワークショップ第3回「わたしたちが図書館でしたいこと」が開催される。 2018年(平成30年)3月21日 - 完成見学会が行われる。見学に先立ち、設計を担当した青木茂による「リファイニング建築」についての講演が行われる。 2018年(平成30年)6月 - 中央図書館サポーターズが結成される。
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