吸血鬼関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:29 UTC 版)
「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「吸血鬼関連」の解説
ドラキュラを筆頭格に様々なタイプの吸血妖怪が世界中に存在するが(日本にも数は少なめながら吸血妖怪は存在している)、西洋の吸血妖怪が世界中の同系統妖怪に指令を出来るほどの権威があることを作中でも示唆する言及がなされている。 ドラキュラ四世 声 - 大友龍三郎(墓場鬼太郎) 貸本『下宿屋』、ガロ版『鬼太郎夜話』および少年マガジン版の改作『おどろおどろ対吸血鬼』に登場。詳細は「墓場鬼太郎の登場人物」を参照 ドラキュラ 声 - 杉浦宏策(第1作)、村越伊知郎、銀河万丈(第3作)、小西克幸(第5作)、大塚明夫(異聞妖怪奇譚) 著名なルーマニアの吸血鬼。西洋妖怪や吸血妖怪を率いて鬼太郎に幾度も挑戦する古参の宿敵。黒いスーツにマント、シルクハットといった西洋の紳士の容姿で登場することが多い。バックベアードに次ぐ首領的な存在として登場することも多く、ベアードと対等の立場の「ドラキュラ」も存在する。 『血戦小笠原』(アニメ第1作第52話『吸血妖怪団』など)では妖怪医学の権威であるドラキュラ博士が登場し、原作『鬼太郎の世界お化け旅行』シリーズでは世界中の妖怪を束ねるドラキュラ親分として登場する。『異聞妖怪奇譚』では妖怪医という側面も持ち合わせている。 「蒼の刻」に収録されたアニメ第6作準拠の小説「ぬりかべ」では、遥か昔にバックベアードの配下として存在していたことになっている。 『妖怪千物語』では、西洋妖怪軍団の幹部級の妖怪として登場。実力は高いが、夜しか活動できない。最後は鬼太郎に太陽光を浴びせられて消滅する。 吸血鬼 声 - 塩沢兼人(第4作) アニメ第4作の劇場版『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急! まぼろしの汽車』に登場。地獄から脱走した西洋妖怪のリーダー。容姿や位置付けは原作や過去のシリーズのドラキュラと同様。マントや帽子を武器に使う。最後は鬼太郎に敗北し、地獄へ送還される。 初代ドラキュラ伯爵 声 - 井上倫宏 アニメ第5作の第68話に登場。ドラキュラ一族の始祖である、長い白髪と口髭を蓄えた老年の吸血鬼。西洋妖怪軍団の最高幹部であり、首領であるバックベアードとは親友同士の関係でもある。ベアードの頼みを受けて数十年前から地獄に潜入し、本物の宋帝王を血の池地獄の底に封じ込め、自身が宋帝王に化けて成り代わっていた。長年に渡って血の池地獄の力を吸収し続けた事で無限の超回復力を得ている。療養中のベアードに代わって西洋妖怪による地獄総攻撃作戦の指揮を取るが、最後は閻魔大王と鬼太郎の攻撃を受けて敗北。元より不死身であるため一命は取り留めるが、その後は棺桶に入り眠りにつく。 ドラキュラ二世 声 - 小西克幸 アニメ第5作に登場する初代ドラキュラ伯爵の息子。12年前に鬼界ヶ島争奪戦で鬼太郎たちと戦い、地獄への総攻撃作戦では再び鬼太郎達の前に立ち塞がる。劇場版『日本爆裂!!』では息子の三世と共に、ルーマニア代表として悪者妖怪サミットに参加する。 ドラキュラ三世 声 - 小西克幸 アニメ第5作に登場。ドラキュラ二世の息子で、西洋妖怪の若手チーム・ヤングジェネレーションズの一人。冷酷非道な性格で、日本を見下している。美男子だが、美女を見ると見境無く血を吸おうとする悪癖があり、女性妖怪からはバカにされている。祖父の初代ドラキュラ伯爵には敬意を抱いており、祖父に近づくために父に剣術の稽古をつけてもらう。 カミーラ 声 - 井澤詩織 アニメ第6作27話終盤から登場。バックベアード直属の西洋妖怪三人衆の一人。バックベアードへの忠誠心は純粋だが、性格は冷酷で策略や罠をしかけることに長けている。容姿端麗な美女で、普段は上品な令嬢のような雰囲気も見せるが、吸血する際や本性を現した時などには、牙を剝きだした恐ろしい形相に変貌し、鎌の刃の如く十指の爪を伸ばすことも可能になる。吸血した相手を吸血鬼にし、自分の奴隷にする能力を持ち、世界各地の女性に吸血して吸血鬼軍団を組織している。多数のコウモリに分身する能力も持つ。最後は手を組んでいたぬらりひょんの裏切りに遭い、苦しみながらも妖力を得ようとしたバックベアードに吸収される。 吸血鬼エリート / 吸血鬼ジョニー 声 - 杉浦宏策(第1作)、佐野史郎(第4作)、石田太郎(第5作)、中尾隆聖(第6作)、江原正士(墓場鬼太郎)、八代駿(異聞妖怪奇譚)/ 演 - 佐渡稔(月曜ドラマランド版) 貸本時代に執筆された『霧の中のジョニー』(兎月書房・1962年)に登場する吸血鬼が、『週刊少年マガジン』連載時に改作『吸血鬼エリート』で登場。後年に刊行された同作品のノベライズではエリートの名はチャランポランに変更された。アニメ第5作と第6作では貸本同様「ジョニー」を本名とする。 ギターの音色で対象者を操る催眠術を武器とする。大きな口に鋭い歯が並ぶ他は、普通の人間と変わらない風貌をしているが、その正体は巨大な吸血コウモリで、部下として何万もの吸血コウモリを率いる。150年以上前から霧が岳山中の館を別荘とし、美女の血を求めて世界中を旅行していた。帰国後、日本中の有名人の血を吸うことを企むが、最後は目玉おやじとねずみ男によって館ごと燃やされて倒される。 実写の月曜ドラマランド版ではドラキュラに似た容姿で登場。ぬらりひょんの配下として悪事を働くが、最後は子泣き爺に杖で撲殺される。 アニメ第4作第57話では、吸血妖怪が崇めるチースッターの神との契約によって命を自在に操る超エリート吸血鬼となり、妹コウモリのティナを自分と同じエリート吸血鬼にしようとするが、最後は体から血が抜けたことで小さな吸血コウモリに退化する。 第5作第54話では、同じ西洋の吸血鬼からも恐れられている強豪妖怪。自身の名声を高めるために鬼太郎を倒すことを目論むが、最後は鬼太郎に倒される。 第6作では56話で登場。世界を渡りながら将来有望な少年を操り各界へ送り込むことで、千年前より世界を裏から支配してきたと語る吸血鬼。実はフランスのとある吸血鬼の下僕コウモリが進化した存在であり、高位の吸血鬼から地位を奪取することで成り上がってきた。現在は名門私立校の学園長として日本に潜伏しており、自身の計画に邪魔な鬼太郎を排除しようとするが、最後は自前の消化液で誤って自身の右手を溶かしたことで命運が尽きたと悟り、学園に火を放って自ら命を絶つ。貸本漫画版での吸血鬼ジョニーについては「墓場鬼太郎の登場人物」を参照 ラ・セーヌ 声 - 内海賢二(第1作)、飛田展男(第6作)、大塚芳忠(異聞妖怪奇譚) 日本人の血を吸うためにフランスから来た気障な吸血鬼。ラ=セーヌとも表記される。 初登場は鬼太郎のマガジン版第1話『手』とアニメ化第1作第4話。紳士然とした容姿で、パリでは社交界などに出没して美女を襲っていた。人間が気付かぬ間に吸血を行う高度な吸血術を身につけている。用心棒として人間の殺し屋ザ・マンモスを引き連れている。日本でも女性を襲おうと目論むが、始末したと思っていた鬼太郎の、自立して付き纏ってくる手首(アニメ第1作では下駄)に恐怖し、焼却しようとして付けた火で逆に焼き殺される。 新編の原作『吸血鬼ラ・セーヌ』では、秘密兵器のシルクハット型の超音波瞬間移動装置を頭にかぶっている。また、巨大なコウモリに変身できる。千人の美女の生き血を吸ってさらに千年の生を得ようと企み、千人目を日本人にすべく来日するが、最終的には失敗し帰国する。 第6作では57話登場。金髪を逆立てた小柄な少年の姿をした、貴族階級の高位な吸血鬼。バックベアード復活に必要な人間の生き血を集めるために、人間の召使いであるマンモスを引き連れて来日し、日本で吸血事件を起こしていたが、最後は零に退治されて魂を取り込まれる。 キーエフ 『鬼太郎の世界おばけ旅行』に登場。孤島で暮らす父の老科学者によって蘇生した一人娘が吸血鬼になった存在。老科学者が持つ笛の音に操られており、念じながら笛を吹くことで特定の人物を襲う。 下級吸血鬼 原作の『妖怪大戦争』とアニメ第1作でのドラキュラの部下で、西洋妖怪軍兵士。ザンバラ髪でローブを纏っている。集団で襲い掛かり、相手の血を吸い尽くす。児童小説「水木しげるのお化け教室」では海ゆうれいと呼称される。 吸血コウモリ 西洋吸血鬼の部下として多数の個体が登場する。 貸本「霧の中のジョニー」にて初登場。ジョニーの館に近付く人間を餌食にして髑髏の道路を成し、多数でジョニーを運ぶこともできる。「ダイダラボッチ」「吸血鬼ラ・セーヌ」では日本にも生息する。「閻魔危うし!白骨軍団」では牙に強い麻痺毒を持つ。『妖怪千物語』の西洋妖怪編では破壊音波を放つ。 第5作では第32,33話でドラキュラ三世の部下として参戦する。第68話では初代ドラキュラ伯爵が血の池地獄で育てた怪獣サイズの巨大な個体が登場し、閻魔大王庁を襲撃するが、閻魔大王の獄炎乱舞で倒される。
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