吸血鬼編(5巻 - 8巻)
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「魔女と野獣」の記事における「吸血鬼編(5巻 - 8巻)」の解説
アンジェラの残した手掛かりを辿り、ギドとアシャフは異世界へと通じる穴、階層世界(フォール)へと向かう。その第4階層オルエンシア・セットに棲んでいるのは吸血鬼達。彼らの間には、破ることの許されない様々な作法が存在していた。見知らぬ世界の道理に苦戦する二人だったが、そこに教団からの助っ人、吸血鬼ダンウォードと術師オスカーが登場。協力して吸血鬼の女王を探すことに。ダンウォードの作戦に従い、ギド達4人は吸血鬼の二大勢力の1つ血族(コングラード)の催しに潜入。正体がバレてしまうも、ダンウォードが決闘に勝利し、女王への手掛かりを持つ者、通称「橋」の居所を得る。ギド達4人は橋のもとを訪れるが、ギドとアシャフは会食中に毒を仕掛けられて気絶し牢に入れられてしまう。既に女王はギド達を捕えるよう橋に通達していたのだ。牢から脱出できたものの、ギド達の前に自ら出向いてきた女王の魔女のごとき魔術攻撃を受け、ギドは囚われの身となる。その場を何とか生還したアシャフはギドを救出すべく、ダンウォードらと共に女王の居城へと向かう。謁見の広間で百年ぶりに因縁の相手との対面を果たした女王とかつての夜の王ダンウォード。ここに女王VSダンウォードの戦いの幕が切って落とされる。ダンウォードの攻撃で女王の頭部は削り取られ勝敗が決したかに見えたが、魔女(アンジェラ)の寵愛を受けた女王は、吸血鬼の弱点である頭部を失っても瞬時に再生するほどの不死身に近い体となっていた。反撃を食らったダンウォードは瀕死の状態となる。一方、ギドは囚われていた部屋から抜け出し、禁具と思わしき対吸血鬼用の武器を手にして城内の吸血鬼達を撃滅しながらアシャフ達に合流、そのまま女王との戦闘に加わるが、禁具を使っても女王には敵わず、徐々に劣勢になる。しかしその隙にダンウォードはオスカーの血を飲むことで復活。狼男のような姿へと変身して再び対決する。女王は猛烈な魔術攻撃を放ち続けるが、真の力を発揮したダンウォードの電光石火の動きを捉えることができず、次第に防戦一方となる。そしてとうとう魔力が底をつき女王は敗れる。しかし今度は跡を追ってきた血族の集団がこの機に乗じて奇襲を仕掛けてくる。女王との戦いで疲弊したところを狙われ窮地に陥ったかに思えたが、「偉大なる魔女」の力を受け継ぐオスカーが太陽を呼び寄せて撃退。アンジェラの残したメッセージを得て、オルエンシア・セットを後にした。
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